車|ファンベルト切れたらどうなる?応急処置は?
走行中にファンベルトが切れたらどうするか?応急処置の方法は?
数分の走行で到着できる範囲にディーラーや修理工場やガソリンスタンドがあれば、そのまま慎重に走行することは(たぶん)可能です。ただし、そうしたところへ無事入庫できたとしても、その車種専用のファンベルトが必要な車の場合は、その場ですぐに新しいベルトをはめてもらえるとは限りません。日を改めて、ということになる可能性もあります。
また、周囲にディーラーや修理工場やガソリンスタンドがない場合は、無理して走行しないほうが無難です。こういうケースでは自動車保険のロードサービスを呼んでください。無料で最寄りのディーラーや修理工場にレッカー移動してくれます。※翌年度の等級や保険料に影響を与えません。ノーカウント事故として扱われます。
JAFの会員であればやはり無料で工場にレッカー移動してくれます。※非会員であっても現場で入会できますが、無料になるのは次回サービス提供時からです。その場では13,340円の支払いが必要です。
紐とかパンストで代用できる?
ファンベルトが切れた場合に、応急処置としてちょっと強そうな紐とかパンティーストッキングでベルトの代用をするという話がよくあります。
実際にパンストで試した人の話では、すぐに切れたそうです(笑)。
まあ、止めたほうがいいと思います。
今は日本全国(ほぼ)どこにいてもJAFや自動車保険のロードサービスが現場に駆けつけてくれます。自分で怪しげな応急処置をして傷を深めるよりも、そうしたサービスを利用するのが確実で安全だと思います。
ファンベルトが切れるとどうなる?
走行中にファンベルトが切れた場合で、もしもそのまま走行を続けるとどうなるのでしょう?
そもそもファンベルトとは、エンジンのクランクの回転を様々な補器類に伝える役目を果たしています。補機類とは、オルタネーター(発電機)、エアコンコンプレッサー、ウォーターポンプ(ラジエーターの冷却水の循環)、パワーステアリングなどです。
(※)ファンベルトという名前の由来であるラジエーターの冷却ファンは、今の車のほとんどは電動化されているので、実際には冷却ファンを動かすためにファンベルトは使われていません。その他の補機類を動かすために使われているので、厳密に言うなら、オルタネーターベルトとかエアコンコンプレッサーベルトなどと呼ぶべきです。しかし、昔の名残としてファンベルトという呼び方をしています。でも、古い車の場合は実際に冷却ファンを作動させるためのベルトとして使用されていることもありますが。
ファンベルトが切れると、こうした補機類が作動しなくなります。切れたら即座に影響が出るのがパワステで、ハンドルが急に重くなります。その他の補機類への影響はちょっと遅れて出てきます。
オルタネーターの動きが止まるとバッテリーへの充電が止まりますから、バッテリーの容量が少なくなってくるとエンジンをはじめ様々な機器が不調になり、やがて止まります。
エアコンコンプレッサーの動きが止まると、当然エアコンが効かなくなります。
ウォーターポンプの動きが止まると、冷却水があちこちに滞留することになり、そのうちオーバーヒートでエンジンが不調になり、やがて止まります。
このようにファンベルトが切れてもしばらくは車は動かせるのですが、しかし、パワステが効かなくなるとハンドルはとんでもなく重くなります。
誤解があるようですが、パワステが付いている車のパワステが効かなくなった時のハンドルの重さは、初めからパワステが付いていない車のハンドルの重さとは比較になりません。とんでもなく重くなるのです。半端じゃないです。腕っぷしのいい男性でも安全に車を走らせることに不安を覚えるほどです。
パワステひとつとってもそうなので、実際にファンベルトが切れたら、自動車保険のロードサービスを呼ぶかJAFを呼ぶしかないと思います。すぐ目の前に工場があれば話は別ですが、そうでなければ腹を決めてこうしたサービスを利用すべきです。悪あがきしてもしょうがないですよ。
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下記の記事も参考になさってください。
⇒⇒車|ファンベルトのキュルキュルを放置するとどうなる? |
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