車|ファンベルトのキュルキュルを放置するとどうなる?
車のファンベルトがキュルキュル鳴るのは、ベルトにヒビや亀裂が入っている証拠です。要は寿命が近づいているので、そのまま放置すると、やがてベルトが切れます。
ファンベルトが切れると、切れた拍子に周辺の機器に損傷を与えることもあります。また、何よりもファンベルトによって駆動しているオルタネーター(発電機)、エアコンコンプレッサー、ウォーターポンプなどが作動しなくなるので、バッテリー上がったり、エアコンが使えなくなったり、エンジンの冷却ができなくなって、車は走行不能になります。
そもそもファンベルトとは
ファンベルトについてはちょっと解説が必要です。昔の自動車はラジエーターを冷却するためのファンはファンベルトを介してエンジンの動力を利用して回転していました。
しかし、現在のほとんどの車ではラジエーターの冷却ファンは電動化されています。つまり、ベルトは不要です。
それでも名前だけは残って「ファンベルト」と呼んでいるのですが、厳密に言うとVベルト、リブドベルト、ALTベルトと呼ぶべきでしょう。
また、以前はオルタネーターベルト、エアコンコンプレッサーベルト、ウォーターポンプベルトというようにベルトは数本ついていましたが、最近の車種では1本のベルトがオルタネーターやコンプレッサーやウォーターポンプを動かす方式のものも増えています。
キュルキュル音はプーリーからも発生
ファンベルトにはプーリーと呼ばれる補助輪(ベアリング)が付き物です。
このプーリーも劣化するとキュルキュル音を出すようになります。そこで、通常はベルトを交換するときはプーリーも同時交換するのが普通です。
なお、上記のように、今の車の多くは1本のベルトで複数の補機を動かしているので、プーリーもオートテンショナーと呼ばれるものに統合されていて、ベルト交換の際はオートテンショナーも同時交換するのが通例です。
交換費用
ファンベルトの交換にかかるパーツ代と工賃の総額は、10,000円前後が相場です。交換ではなく、キュルキュルと鳴きが入ったときにベルトの張りを調整する工賃は、3,000円前後が相場です。
また、オートテンショナーの部品代は3,000円~6,000円程度です。工賃と合わせた総額で7,000円~10,000円が相場です。
下記の記事も参考になさってください。
⇒⇒車のエンジンをかけるとキュルキュル音がする原因は? |
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