オーバーホール・リビルド品・新品
車であれバイクであれ、エンジンが古くなると様々なトラブルが出てきます。
エンジンオイルの減り方が極端に多くなったり、マフラーからオイルが混じることで発生する白煙が出るようになったり、ピストンとシリンダーに隙間ができたのか、どうにも加速が悪いとか、いろいろです。
そんな場合、その車やバイクに特に思い入れがなければ、また他の車やバイクに乗り換えようということになりますが、強い愛着があって、何とかしてこの車このバイクに乗り続けたいということもあるでしょう。
そうしたケースでは、いくつかの選択肢が出てきます。
- エンジンオーバーホール
- リビルド品に載せ換え
- 新品に載せ替え
この3つです。
旧車やクラシックカーなら、③は不可能です。しかし、②は望みがあるかもしれません。でも、リビルド品も見つからなければ①のオーバーホール以外に選択肢はなくなります。
費用
エンジンオーバーホールの費用はピンキリですが、最低限必要な費用の目安をまず見ていきたいと思います。
エンジンオーバーホールでは、工賃だけで最低100,000円が相場です。
あとはエンジンの傷み具合によって交換部品の点数はまさにピンキリとなります。
部品点数が増えていくと100,000円とか200,000円などあっという間に金額が積みあがっていきます。
参考になるかどうかわかりませんが、一般的な平均値では、部品代と工賃を合わせた総額で300,000円前後はかかると思います。
交換部品が多い場合は、1,000,000円前後になることも実際あります。
ちなみに、リビルドエンジンの載せ換えの場合は、総額で200,000円から300,000円でできることが多いと思います。
上記金額は、バイクであれば排気量、国産車か輸入車かによって異なってきます。
車の場合も、国産車か輸入車かにより異なります。
エンジンオーバーホールに関しては、かかる金額があまりに幅がありすぎて目安にさえならないかもしれません。ごめんなさい。
慣らし運転の必要性・距離は?
エンジンをオーバーホールした場合、慣らし運転は必要です。
新車の場合も慣らし運転はしたほうがいいですが、エンジンオーバーホールならなおさら必要です。
なぜなら、エンジンオーバーホールでは、たとえばシリンダーブロックは古いものをそのまま使い、シリンダーやピストンを新しくするということが行われるので、新品エンジンのようにすべてのパーツが同時期に製造されたものではないので、パーツ同士の相性はそれほどよくないと考えるべきです。
パーツとパーツの摩擦を最初からフルスロットルで行うと、変な癖がつく可能性が高まります。
最初はゆっくり摩擦させ、各部が平均的に均等にこすれあうように持っていくことが大事です。
オーバーホールしたら、1,000キロから3,000キロはエンジン回転を上げずに優しい運転を心掛け、早めにエンジンオイルを交換し、そこから通常使用に移行すべきです。
車でもバイクでも、オーバーホール後のエンジンオイル交換は1,000キロ前後がおすすめです。
エンジン回転の上限も、通常走行の半分程度にとどめておくべきです。
1,000キロから3,000キロ経過したら、晴れてフルスロットルでお楽しみください。
下記の記事も参考になさってください。
ご覧いただきありがとうございました。