画像:Weblio様サイトより
オイルパンとは
クルマのエンジンには常時オイルが循環しています。それがエンジンオイルです。エンジンオイルはエンジン各部の潤滑をよくする役割とともに冷却液としての役目も担っています。
オイルパンとは、そのように絶えず循環するエンジンオイルの一時貯留所のような役割をはたしていて、通常、シリンダーブロックやクランクケースの下部に備え付けてあります。
エンジンオイルは重力の力でオイルパンに落ちてきて、そこに溜まります。溜まったオイルはオイルポンプで吸い上げられて、またエンジン各所に運ばれていき、各所を循環してから、また重力で落下してオイルパンに溜まります。これを繰り返しています。
エンジンオイルはエンジンの冷却液の役目も担っていると書きましたが、オイルパンは車の下部で丸裸になっているので、走行風で絶えず冷却されています。エンジン各部を循環して落ちてきたエンジンオイルを走行風で冷やし、冷えたオイルをまたエンジン各所に送り出しているわけです。
オイル漏れ
オイルパンからエンジンオイルが漏れる原因はいくつかあります。
オイルパン下部にあるドレン口にはパッキンを挟んでドレンボルトがついていますが、このうちパッキンの部分が劣化してくるとオイル漏れが発生します。
走行中にオイルパンが石などに打ち付けられて破損し、傷口からオイルが漏れることがあります。
エンジンとオイルパンを結合している部分には液体ガスケット(液体パッキン)が使用されることが多いのですが、この液体ガスケットが劣化し、そこからエンジンオイルが漏れることがあります。
交換費用・工賃
オイルパンからエンジンオイルが漏れ出したら、上記のような原因をそれぞれあたってみて、対症療法として処置を行いますが、劣化の程度がひどい場合はオイルパン自体を交換する必要があります。
DIYでできる人はいいのですが、自信のない人はディーラーや整備工場に依頼してください。
その場合、オイルパンの部品代は、7,000円~12,000円ていどが相場です。
これに液体ガスケット代、エンジンオイル代(エンジンオイルは必ず新品に交換します)などがかかりますが、これらすべての部品代と工賃を合わせた総額は、25,000円~50,000円ほどになると思います。
オイルパンの取り付け位置は、車種によってけっこう違っていて、簡単に取り外せる位置にある場合は工賃も安くなりますが、他のパーツを取り外してからでないとオイルパンにたどり着けない車種もあり、その場合の工賃は高くなります。
また、アルミ製のオイルパンや、輸入車のオイルパンなどは高めになります。
下記の記事も参考になさってください。
ご覧いただきありがとうございました。