市販の自動車のほぼすべてが水冷式エンジンなので、冷却水を循環させてエンジンの熱を下げています。
冷却水として使われているのがLLC(ロングライフクーラント)です。
このLLCが必要量あるかどうかはエンジンルーム内のクーラントリザーブタンクを見ればわかります。
タンクが空なら冷却水を補充
エンジンルーム内を覗くと、ラジエターキャップからホースが出ていてそれが小さな樹脂製のタンクにつながっています。
そこにピンク色か緑色の液がたまっているはずで、これがクーラントリザーブタンクです。
冷却水(LLC)は、ラジエター本体とクーラントリザーブタンクの間をしょっちゅう行ったり来たりしています。
水温が上昇すれば、ラジエターからクーラントリザーブタンクへ冷却水が流れ、水温が下降すると、今度はクーラントリザーブタンクからラジエターへ戻ります。
エンジンが冷えた状態でエンジンルームを開き、クーラントリザーブタンクの冷却水の量が、FullとLowのラインの間にあれば、それは適量ということです。
もしもLowのラインより下にあるか、あるいは、冷却水が全くの空になっていたら、即座に冷却水を補充しなければなりません。
補充は水ではだめです。補充用冷却水を入れてください。
(※)そもそも、冷却水には2種類あって、あらかじめある程度の濃度に薄めてある補充用冷却水と、ラジエターの冷却水を丸ごと交換する際に使用する冷却水(指定の割合で希釈して使用)の2つです。
タンクの交換時期
クーラントリザーブタンクは古くなると樹脂製の容器が割れたり粉々になったりします。
というのも、エンジンの熱で熱くなった液体をためたり空にしたりしているので、劣化が進行するためです。
目視で交換が必要だと判断したら、DIYでも交換できます。
プロに依頼しても、それほど高額にはなりません。
タンクの交換費用
クーラントリザーブタンクを交換する場合、部品代と工賃を含めた総額で5,000円~10,000円が相場です。
ディーラーは高めになり、カー用品店などは安めです。
下記の記事も参考になさってください。
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