画像:SUBARU
リーンバーンエンジンとは:希薄燃焼とは
希薄燃焼エンジンのことをリーンバーンエンジンと呼びます。
内燃機関で理想的な空燃比は、空気14.7gに対して燃料1gと言われています。これを、たとえば20:1のように空気の量を多くして燃焼するエンジンを希薄燃焼エンジン=リーンバーンエンジンと呼びます。
一般の乗用車のガソリンエンジンでも、16:1~17:1程度の空燃比になっていますが、これをさらに広げて20:1程度にまでしているエンジンを、特にリーンバーンエンジンと呼びます。
なお、たとえば20:1の空燃比を実現する際、技術的には、空気の量は変えずに燃料の量を希薄にさせて燃焼する、という方法論をとっています。
リーンバーンエンジンの目的は、燃費性能です。とにかく省エネのエンジンを目指して作られたエンジンです。
メリット
リーンバーンエンジンのメリットは以下の通りです。
- 燃費性能がいい
デメリット
リーンバーンエンジンのデメリットは以下の通りです。
- 排気ガス中に窒素酸化物(NOx)や粒子状物質が発生しやすいため、浄化装置(NOx吸蔵還元触媒など)にコストがかかる
排出ガス規制の強化で消滅したけれど・・・
リーンバーンエンジンは、一時期自動車業界の話題の中心になりましたが、排気ガスに含まれる有害物質の問題を克服できずに、度重なる排出ガス規制に耐え切れず、やがて姿を消していきました。
しかし、2020年現在、近々発売される予定の新型レヴォーグには、1.8ℓ水平対向4気筒直噴リーンバーンターボエンジンが搭載される予定です。
また、マツダのスカイアクティブXのSPCCI(Spark Controlled Compression Ignition)は、スーパーリーンバーンエンジンとして実用化されています。空燃比は、何と30:1。理想空燃比の2倍以上の超希薄燃焼エンジンです。なおかつ、排出ガス規制にクリアーしています。こんなすごいエンジンを開発する会社でも新型コロナで苦境にたたされましたね。応援してます。※「口だけじゃなくて買うのが一番の応援だろ」と言われそうですが、いろいろ事情がありまして・・・でも、そのうちにまた。ロードスターに乗っていた時期もありますし。
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