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スロットルバルブとは
車やバイクのスロットルバルブとは絞り弁のことで、エンジンの吸気口のところについているスロットルボディーの内部に組み込まれています。
外部からの空気をエンジンに取り込む際に、空気の量を弁で調節する役目です。
スロットルバルブの開け閉めは、車の場合は運転席足元のアクセルペダルで、バイクの場合はハンドル右手の握りをひねることで、それぞれ調節します。
車の場合、以前はアクセルペダルとスロットルバルブはワイヤーで直接つながる機械式でしたが、今はほとんどの車種で電子式になっています。
また、スロットルバルブはガソリンエンジンに特有の装置であり、ディーゼルエンジンには装着されていません。
ガソリンエンジンでは、エンジンに吸入する空気の量に応じてガソリンの供給量を調節し、最適な空燃比で燃焼させるのですが、ディーゼルエンジンの場合、吸入する空気は調節しないでそっくりそのままエンジンに取り込み、燃焼の調節は燃料の量とタイミングで行います。
スロットルバルブには「単口式」と「多口式」があります。
単口式というのは、1つのスロットルボディの中に1つの弁が付いていて、多口式は1つのスロットルボディに複数の弁が付いています。
さらに、「多連式」のスロットルバルブもあります。
多連式は、気筒ごとにスロットルバルブが備わっていて、たとえば4気筒であればスロットルバルブも4つ搭載されています。
また、スロットルバルブのバルブ部分、つまり弁の形状にも種類があって、
- 円盤が回転して開閉を行うバタフライバルブ
- 弁がスライドして開閉を行うゲートバルブ
があり、主流はバタフライバルブです。
固着したら洗浄
スロットルバルブは常時空気を吸い込んでいるので、走行距離が延びればどうしてもカスや汚れがたまってきます。
単に汚れているだけならいいのですが、汚れやカスによって弁の動きが悪くなり、完全に固着して動かなくなることもあります。
こうなるとエンジンの調子が悪くなり、特にアイドリングが不安定になってきます。
その他、アクセル操作のいちいちに対して様々な不具合が出てきます。
スロットルバルブが固着した場合の対処法は、まず洗浄剤等で汚れを取ること。それでもダメな場合は分解して洗浄することです。
洗浄剤は通販で簡単に入手できます。
ディーラーやカー用品店に洗浄を依頼した場合は、5,000円~10,000円が相場です。
交換費用・工賃
スロットルバルブの交換ですが、通常はスロットルボディごとの交換になります。
交換作業は器用な人ならDIYでもできますが、ディーラーや修理工場に依頼した場合、部品代と工賃を合わせた合計で35,000円~80,000円ほどになります。
ディーラーは高めです。
また、作業工程が複雑な車があって、そういうケースでは70,000円とか80,000円ほどかかることがあります。
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