アクセルポジションセンサーとは:その仕組み
まず、アクセルとスロットルはしばしば同義語として使われますが、ここでは異なります。
スロットルポジションセンサーというものもあって、それはまた別の働きをしています。
ここでは運転席の足元にあるアクセルペダルのアクセル、これについているセンサーの話です。
アクセルポジションセンサーとは、運転席足元のアクセルペダルを踏み込んだ際、その踏み込み深度(アクセルポジション)を検知するセンサーです。
電子化する前の昔の車は、アクセルとスロットル(絞り弁)はワイヤーで直結していて、たとえば、アクセルを3センチ踏み込めばスロットルが5度開き、アクセルを6センチ踏み込めばスロットルが10度開く、というように機械的なつながりを持った機構でした。
現在の電子化されたアクセルペダルの場合、ワイヤーはすでに廃止され、ペダルを踏み込んだ深さを電気信号に変換してその信号をECUに送り、信号を受けたECUはその信号から弁を開く角度を計算して、その計算結果をスロットルに指令を出します。
すでにふれたスロットルポジションセンサーは、スロットル(絞り弁)が実際にどの位置にあるかを監視している装置です。
故障の症状
アクセルポジションセンサーが故障すると、アクセルペダルの踏み込み深度が浅い深いを検知しなくなり、スロットル(絞り弁)との連携が途切れてしまいます。
すると、エンジンがかからなくなったり、かかってもアイドリングが安定しなかったり、いずれにしても明白にエンジンの不調が表面化します。
そしてインパネのエンジン警告灯が点灯します。
ただし、エンジン警告灯が点灯しても、エンジンのトラブル原因は数えきれないほどあるので、すぐにアクセルポジションセンサーが原因であるかを特定することはできません。
こういう時はディーラーに車を持ち込み、診断装置にかければ、一発で故障箇所が特定されます。
交換費用
アクセルポジションセンサーを交換する場合、ディーラーやカー用品店に依頼すると、部品代と工賃の総額で8,000円~20,000円ほどになると思います。
ディーラーは高め、カー用品店は安めです。
DIYでも器用な方なら比較的短時間でできると思います。※私は不器用なので無理ですが・・・
下記の記事も参考になさってください。
ご覧いただきありがとうございました。