ノックセンサー(ノッキングセンサー)とは:仕組み
エンジンのノッキング現象を監視するセンサーのことをノックセンサー(ノッキングセンサー)と呼びます。
ノッキング現象はMT車で発生しやすいのですが、たとえば5速で60キロの定速走行していて、前方が渋滞してきたことから、だんだん速度を落とし、30キロほどになったところで、ギアを落とさずに5速のままアクセルを踏み込むと、エンジンがカラカラあるいはガラガラと音を立てる現象、これがノッキングです。
また、AT車であっても、たとえば指定のガソリンよりオクタン価が低いガソリンを使用した場合には、ノッキング現象が発生しやすくなります。
いずれにしても、エンジンの燃焼が正常に行われない場合にノックセンサー(ノッキングセンサー)が働きます。
ノッキングが発生すると、ノックセンサー(ノッキングセンサー)がECUに異常信号を送り、ECUが燃料噴射装置にガソリンと空気の混合割合を最適化するように指令を出します。
これにより、エンジンは正常な燃焼状態に復帰します。
故障するとエンジン警告灯が点灯する
ノックセンサー(ノッキングセンサー)が故障して正常な働きができない状態になると、インパネのエンジン警告灯が点灯します。
警告灯が点灯したら、ディーラー等に車を持ち込めば診断機で故障個所を特定してくれます。
エンジン警告灯が点灯した場合、故障しているのはO2センサーかもしれませんし、ノッキングセンサーかもしれません。しかし、診断機がそれを特定してくれますので、そこでノックセンサー(ノッキングセンサー)であるとわかれば、交換することになります。
寿命
ノックセンサー(ノッキングセンサー)に関して特に寿命とか交換時期というものの目安はありません。
廃車にするまで無交換でいける場合もあれば、数万キロで交換のケースもあります。
エンジンの警告灯が点灯し、診断機でノックセンサー(ノッキングセンサー)の故障が発見されたら、それが寿命であり交換時期です。
交換費用
ノックセンサー(ノッキングセンサー)の単体としての価格は2,000円~7,000円です。アマゾンや楽天で簡単に入手できます。
DIYではなくディーラーやカー用品店に交換を依頼した場合は、部品代と工賃を合わせた総額で8,000円~20,000円が相場です。
下記の記事も参考になさってください。
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