古いクーラントの処理はガソリンスタンドに依頼できる?
ラジエーターのドレンから抜いた使い古しのクーラントはどう処理すればいいのでしょう?
クーラントには凍結防止剤としてエチレングリコールという有害物質が含まれていて、また、防錆剤にも毒性があるので、そのへんのトイレ、下水、河川、海に捨てるのは法律違反になります。
そこで、市販の凝固剤でクーラントを固形化し、これを燃えるごみとして出せばいいという意見もありますが、これはグレーゾーンのようで、正反対の見解がネットにも混在しています。
正解を求めるには、お住いの自治体に問い合わせるのが一番です。自治体によってクーラントの扱いが異なることがあるので、ちゃんとした処理方法をご確認ください。
ただし、自治体に問い合わせても、たぶん、クーラントを購入した店舗に引き取ってもらって、というような答えになるのではないでしょうか。
いつも利用しているガソリンスタンドなら処理してくれるはず
実際のところ、いつも給油で利用しているガソリンスタンドに処理を依頼すれば引き受けてくれると思います。
ガソリンスタンドには、廃油等をまとめて貯めておく設備が用意されているので、クーラントに関しても同様の設備があるはずです。
ただし、初めて訪れたガソリンスタンドにクーラントの処理を依頼したら、断られるか有料になる可能性が大です。※料金は50円~1,000円くらい
このことはディーラーや修理工場にも言えることで、車を購入したディーラーなら処理を引き受けてくれるでしょうし、修理をしたことがある修理工場も引き受けてくれるでしょうが、関係ないディーラーや修理工場では断られるか料金を取られるはずです。
日頃の人間関係やつながりはここでも重要です。
法律について
クーラントには下記の成分が含まれています。色違いやメーカー違いであっても成分はほぼ同一です。
- エチレングリコール:凍結防止剤として
- 防錆剤:ラジエーターや配管内部の錆を防止する
- 消泡剤:冷却効率を高める
上記の内、エチレングリコールは消防法により下記のように規定されています。
危険物 第4類第3石油類 海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律 D類物質 |
この規定により、排水口や河川に投棄することは禁止されています。
また、防錆剤にも有害物質が含まれているので、やはりそのまま排水溝に捨てるのはNGです。
(※)凍結防止剤として、以前はグリセリンを使用していた時期があり、グリセリンは無害なので排水溝に捨てても構いませんでしたが、現在はエチレングリコールが主流なので廃棄はダメです。しかし、最近になって無害なグリセリンが再度脚光を浴びているようですが、現在販売されているクーラントのほとんどは依然としてエチレングリコールを使用しています。
下記の記事も参考になさってください。
ご覧いただきありがとうございました。