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使用済みクーラントを下水やトイレに流してもいいですか?
クーラントには有害物質が含まれているので下水やトイレに流してはいけません。法律違反になります。
クーラントの成分
水冷式エンジン車にはエンジン冷却装置が付いています。それがラジエーターと呼ばれる装置です。ラジエーターには常時冷却水(クーラント)が満たされていなければなりません。
クーラントの交換時期は2年から3年と言われていますが、最近は10年以上持つ耐久性の高いものも使われています。
いずれにしても、消耗品なのでいずれかのタイミングで交換する必要があります。その際、古いクーラントをそのへんの下水やトイレに流してしまうことは完璧に法律違反になります。
クーラントはメーカーにより色が違っていたり、同じメーカーでも色が異なることもありますが、成分はほぼ同じで下記の通りです。
- エチレングリコール:凍結防止剤として
- 防錆剤:ラジエーターや配管内部の錆を防止する
- 消泡剤:冷却効率を高める
上記の内、エチレングリコールは消防法により下記のように規定されています。
危険物 第4類第3石油類 海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律 D類物質 |
この規定により、下水やトイレや河川に投棄することは禁止されています。また、防錆剤にも有害物質が含まれているので、やはりそのまま排水溝等に捨てるのはNGです。
では、どこで処分すればいい?
クーラントを市販の凝固剤で固めて燃えるごみとして出す、という方法もありますが、これはグレーゾーンとお考え下さい。ネットで調べても、問題ないという意見と問題ありという意見が混在しています。
最も現実的な処分方法としておすすめするのは、ポリ缶などのしかるべき容器に入れて下記の場所で引き取りしてもらうことです。
- いつも利用しているガソリンスタンド
- 車を購入したディーラー
- 修理や車検などをやってもらったことのある修理工場
- 新品のクーラントを購入したカー用品店などのショップ
上記で重要なのは太字で強調した部分です。ただ単にガソリンスタンドやディーラーや修理工場やカー用品店に持ち込んでも、すんなり引き取りしてもらえるとは限りません。断られるか、有料になる可能性が高いと思います。
しかし、いつも利用しているところであれば、恐らく無料で引き取りしてくれるでしょう。
ちょうど使用済みの電池やプリンターのインクカートリッジの回収と同じです。
事情によりガソリンスタンド等で引き取りしてもらえない場合には、お住いの自治体に電話で問い合わせてみてください。自治体により扱いが異なるので、答えも異なると思います。しかし、たいていは「クーラントを購入したお店に引き取ってもらってください」というようなことを言われると思います。
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ご覧いただきありがとうございました。