【超丁寧記事】ラジエーターリザーブタンクから沸騰した冷却水が吹き出す

ラジエーターリザーブタンク・沸騰

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ラジエーターリザーブタンクから沸騰した冷却水が吹き出すケース

ラジエーターリザーブタンクから沸騰した冷却水があふれ出ることがあります。エンジンルームからボゴボゴ、ポコポコ、ドクドク、グツグツ・・・といった音がするので、ボンネットを開けてみると、ラジエーターリザーブタンクから冷却水があふれ出ていた、というケースです。

原因は様々考えられますが、最も可能性が高いのは、ラジエーターキャップの劣化です。

ラジエーターキャップの役割

ラジエーター本体にはラジエーターキャップが付いていて、このキャップのすぐ下からホースが飛び出し、そのホースの先にラジエーターリザーブタンクがあります。

ラジエーターキャップはただのフタではなく、調整弁です。

通常、水の温度が100度を超えると、ヤカンのお湯のように気泡が出て暴れだします。これを防止するために、ラジエーターキャップは加圧することで沸点を引き上げ、100度程度では冷却水が沸騰しないように設計されています。

一般的には、116度~120度程度にならないと沸騰しないように加圧されています。

技術的には、ラジエーターキャップの圧を強めれば、沸点を125度とか130度に引き上げることは可能ですが、しかし、そういう設定にすると、冷却水の経路にあるホースやその連結部などの比較的弱い部分に負担が集中し、そうしたパーツが耐え切れなくなって冷却水が漏れ出すリスクが発生します。

そこで、116度~120度といった制限を付けて、これを超えた場合はラジエーターキャップの弁が開いて冷却水をラジエーターリザーブタンクに逃がすのです。

冷却水はラジエーターとリザーブタンクを行き来している

エンジンの高回転状態が続いて冷却水が116度~120度といった高温になると、ラジエーターキャップの弁が開いて冷却水がリザーブタンクに流れ込みますが、エンジン回転が低い状態が続くと、リザーブタンクに流れ込んだ冷却水がまたラジエーター本体に戻ってきます。

こうした冷却水の流れは、正常な流れです。わたしたちドライバーが気づかないだけで、冷却水は常にこうした行き来をしていて、これは正常な動きです。

では、ラジエーターリザーブタンクから沸騰した冷却水があふれるケースとはどんなケースでしょう?

沸騰してあふれるのはなぜ?

ラジエーターキャップが劣化して本来の調整弁の役割を果たせなくなると、本来なら116度~120度まで沸騰させずに持ちこたえているところを、たとえば100度くらいで冷却水が沸騰してしまい、その結果冷却水の中に気泡が生じます。

気泡が生じると、気泡は液体に比べてすぐに熱膨張するので、冷却水を激しく押し出す作用をもたらし、通常ならラジエーターリザーブタンクから外へ飛び出すほどのエネルギーを持たないのですが、一気に噴き出すほどのパワーを持ってしまうのです。

ラジエーターキャップが正常なら、そもそも100度程度では沸騰せず、気泡は発生しません。

したがって、ラジエーターリザーブタンクから沸騰した冷却水があふれ出す原因としては、ラジエーターキャップの劣化・不具合である可能性が高いと思います。

ラジエーターキャップの交換費用

ラジエーターキャップの交換費用は、1,000円~2,000円が相場です。

その他の原因は?

クーラントリザーブタンクから沸騰した冷却水があふれ出す場合で、ラジエーターキャップの不具合以外には以下のような原因が考えられます。

  1. 冷却水(LLC・ロングライフクーラント)の入れ過ぎ:単純に冷却水を入れ過ぎている。
  2. 冷却水を補充または入れ替えた際に「エア抜き」が十分に行われていない:エンジン内に空気が残った状態で冷却水を入れると、残った空気がエンジンの熱で膨張して冷却水を押し出してリザーブタンクから吹き出す。
  3. ガスケットの吹き抜け:エンジンの継ぎ目であるガスケットが劣化して、エンジン内部にとどまっているはずの燃焼ガス(排気ガス)が冷却水の経路に吹き出し、その吹き出す圧が冷却水を逆流させてリザーブタンクをあふれさせる。

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水冷式エンジン車の場合、エンジン冷却関連のトラブルは、放置するとエンジンそのものを破損させるリスクが高く、要注意です。

リザーブタンクから沸騰した冷却水が吹き出すケースを考えてみても、私たち素人が原因を特定するのは困難です。

最終的に、ラジエーターキャップの交換だけで済めばいいのですが、その他の原因であった場合は、早期に対応しないとエンジンを破壊してしまい、数十万円の費用が掛かります。

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