CVTですが低速でノッキングが発生するのはなぜ?
トルクコンバーター式のATではそうめったにノッキングは発生しませんが、最近主流になっているCVTでは多くのユーザーがマイナートラブルとして低速時のノッキングに悩まされているようです。
あくまで低速時です。発進時とかまだスピードに乗る前の低い速度域でノッキングが発生するのです。
今日は走るぞ、という勢いでアクセルを踏み込み、ATモードもS(スポーツ)にして走り出すようなケースでは発生しないのです。
しかし、燃費にやさしいエコモードなどでおっとり車を発進させて50キロあたりに持っていこうとするその途中のこと。なぜかノッキングあるいはノッキング気味の現象が発生するのです。
そもそもノッキングとは、未燃焼混合気が自己着火する異常燃焼です。エンジンの不整脈のようなもので、ちょっとタイミングのズレた発火の仕方でエンジンが燃焼するのです。走っていてとてもギクシャクした動きになり、ひどい場合はエンストして停止してしまいます。
CVTの低速時に発生するノッキングは、完全に車が停止するほどのノッキングではないことが多いようです。しかし、滑らかにエンジンが回転しているとはとても言えないような感じがあって、正常とトラブルの中間のような感じだと思います。
恐らく、これは燃費性能を重視するあまり、できるだけ低い回転で車を駆動させるようにプログラミングされているのが原因でしょう。
ディーラーにクレームを入れても、問題ないとされるケースもありますし、中には、アイドリングレベルをちょっとだけ上げて戻ってくるケースもあります。
ディーラーがトラブルとして受け付けてくれない場合は、アクセルワークを変えることで対応してみてはいかがでしょう。つまり、あまりエコな走りには執着しないで、気前よくアクセルを踏み込みキビキビ走るように心がければ、ノッキング現象はほぼ避けられるのではないかと。
とは言え、実際にどこかに不具合があるためにノッキングが発生することだってあります。
ノッキングの原因
ノッキングの発生は以下のような原因が考えられます。
- オクタン価の低いガソリンを使用している:ハイオク指定の車にレギュラーを入れている場合など
- プラグの劣化により混合気の発火に必要な高圧電流が発生しなくなっている
- プラグの点火時期が早すぎる場合
- エンジンの燃焼室内に燃えカスであるカーボン等が許容量を超えて堆積している:買い物等近距離の走行を繰り返すとカーボンが蓄積しやすくなる。ある程度のカーボンは燃料添加剤で除去できます。
- エンジンへの吸気温度が高すぎる場合
- エンジンそのものが異常な高温になっている場合
- 燃料供給の量が不足している
このように様々な原因があるのですが、ズバリ不具合箇所を特定するのは私たち一般のドライバーにはまず無理です。
ディーラーや修理工場に持ち込んでプロの診断を受けたほうが安心だと思います。
下記の記事も参考になさってください。
ご覧いただきありがとうございました。