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車のセルが回らないけどライトはつく|これどういうこと?
エンジンをスタートしようと、キーをひねってセルを回そうとしたところ、セルは回らない、しかし、ライトはつく。
車でもバイクでもこういうことが時々あります。
わたしたちとしては、
「ライトはつくのだから、バッテリーに問題はないはずだ。ということは、セルモーターが故障しているのか?」
と考えるところです。
その際、セルモーターがウンともスンともいわず、まったくの無音であるなら、確かにセルモーターかその周辺の不具合である可能性が高いと思います。
しかし、セルモーターがある程度回るか、回る素振りを見せる場合、つまり、ガガガとかキュルキュルといった音を立てるけれど、結局エンジン点火にまで至らない、というのであれば、これは高い確率でバッテリーの容量不足だと思います。
たとえライトがつくといっても、ライトが点灯するのに必要な電力が1とすれば、セルモーターに必要な電力は10以上になります。
強力な電圧がないとセルモーターは正常に回転しませんから、ライトがつくからといってバッテリーが正常だとは限りません。
セルモーターかその周辺に原因があるケース
ライトはつくのにセルモーターがウンともスンとも言わず無反応の状態の場合、次のような原因が考えられます。
- セルモーターのヒューズが切れている:何らかの原因で過電流が発生してヒューズ切れを起こしている
- セルモーターの内部が壊れている:寿命により交換時期に来ている
- セルモーターへの配線が断線または接触不良を起こしている:直前に他の部品の交換とか修理をしていませんか?
一般的に、セルモーターの交換時期(寿命)は、バイクで5万キロ、車で10年10万キロと言われています。アイドリングストップがついた車種の場合は寿命が早まる傾向にあります。
一方で、20万キロ以上無交換で走っている車もありますし、5万キロ前後で故障する車もあり、一概に言えない部分もあります。
なお、まったくウンともスンともいわないセルモーターを、キーをひねりつつ誰かに工具などでたたいてもらうと、いきなり回りだすことがあります。
これは、セルモーターの回転部分が固着しているケースで、しばらくは正常に作動するかもしれませんが、いったんこういった固着を起こしたセルモーターは寿命に近づきつつある個体と言えると思います。
予防的に交換したほうがいいかもしれません。
セルモーターの交換費用
セルモーターの交換費用は、部品代と工賃を合わせた総額で、13,000円~40,000円程度です。ディーラーは高め、カー用品店や整備工場は安めです。また軽自動車は安く、高級車は高いです。
リビルド品を利用すれば、部品代を新品価格の6割程度に抑えることができますが、工賃は同額です。
なお、原付バイクのセルモーターは部品代だけで3,000円程度からあります。
原因不明の時はJAFか自動車保険のロードサービスを活用してください
ライトはつくけれどセルモーターが回らない。こういったケースでは、まずは思い当たるところから点検してみてください。
自分で原因を探ってもわからない場合は、修理工場に連絡して、自宅なりトラブル現場に駆けつけてもらうのも一つの方法ですが、それよりも、JAFか自動車保険のロードサービスを活用してほしいと思います。
JAFにしても自動車保険のロードサービスにしても、「原因不明のエンジントラブル」は主要な出動理由の一つです。
そのほかにも、
- バッテリー上がり
- ガス欠
- パンク
- 脱輪
- キーのとじ込み
といった様々なトラブルに対応しています。
JAFの会員なら、現場に駆けつけたスタッフさんが、修理可能であればその場で修理してくれますし、修理できなければ最寄りの修理工場等にレッカー搬送してくれます。
そして、こうしたサービスを受けても料金は無料です。新品の部品等に交換するような場合は、その部品代と工賃は有償になりますが、レッカー搬送そのものは無料です。
自動車保険のロードサービスの場合も、現場へ駆けつけて最寄りの修理工場等にレッカー搬送する料金は無料です。一部の会社で、レッカー搬送の距離が150キロを超えた場合に追加料金がかかるところがありますが、ほとんどのケースで無料で利用できます。
また、ロードサービスを利用しても翌年度の等級に影響を与えません(ノーカウント事故扱い)し、保険料も上がりません。
車のトラブルで困ったら、積極的に利用してください。
わたしは、自動車保険のロードサービスを特におすすめします。
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下記の記事も参考になさっていただけると幸いです。
⇒⇒セルが回らない・無音です|セルモーターの故障でしょうか?
⇒⇒車のエンジンがかからない|キーレス(スマートキー)不良?
ご覧いただきありがとうございました。