ラジエーターキャップの寿命・交換時期
水冷式エンジン車の場合、フロントバンパーのすぐ内側にラジエーターが設置されています。ラジエーターの上部には金属製のフタがついています。これがラジエーターキャップです。
要するに、フタですが、ただのフタではありません。
ラジエーターキャップは次の3つの機能を持ちます。
- 密閉弁:ラジエーター本体から冷却水を外に漏らさない役目
- 加圧弁:通常なら100度前後で沸騰する冷却水を120度程度にならないと沸騰しないように常時圧力を加える役目。120度程度にまで温度上昇したら冷却水を一時的にリザーバータンクに逃がします。
- 負圧弁:温度上昇で一時的にリザーバータンクに逃がした冷却水を、温度が下降してラジエーター内に負圧が生じたらリザーバータンクから戻す役目
ラジエーターキャップはスプリングとゴム製のシール剤(パッキン)でできています。冷却水は常時90度前後の高温を保っていて、ラジエーターキャップはそうした高温にさらされ続けているパーツです。
劣化は比較的早くやってきます。一般的には車検ごとに交換することを推奨されています。つまり、寿命は2年~3年です。
もちろん、5年以上無交換で走り続けている車もあって、2年とか3年で必ず壊れるわけではありませんが、安価なパーツであることもあり、予防的な意味で早めに交換したほうがいいと思います。
交換費用
ラジエーターキャップには純正品と社外品があり、純正品の方がちょっと高めです。
しかし、高くても1,000円~1,500円ほどです。
安心のために純正品にすることをおすすめします。
ラジエーターキャップの交換は自分でできます。ただし、エンジンが完全に冷えている状態で交換しないと、熱湯が吹き出して大やけどをします。
そういう意味で、車検の際についでにやってもらうのがベストな交換方法だと思います。
下記の記事も参考になさってください。
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