【2分解説】LLCの沸点|ロングライフクーラントは何度で沸騰する?

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LLCの沸点|ロングライフクーラントは何度で沸騰する?

水冷式のエンジン車では、その名の通りエンジンを冷やすのに水を使用します。ラジエーターには常に水が満たされていて、ウォーターポンプによってエンジン周辺を循環して熱を受け取り、ラジエーターで外気に放出されます。

ラジエーターに使用する水ですが、厳密に言うと水道の水とは違います。

車のラジエーターに使用される冷却水は、一般的にLLC(ロングライフクーラント)と呼ばれています。成分は、

  • エチレングリコール:凍結防止剤として
  • 防錆剤:ラジエーターや配管内部の錆を防止する
  • 消泡剤:冷却効率を高める

といったところで、メーカーや色が違っていても成分はほぼ同一です。

このうち、沸点に関係するのはエチレングリコールです。

エチレングリコールの沸点は197度です。ただし、これは濃度100%の場合であり、車の冷却水に使用する場合は希釈して使用するので、120度~130度程度が沸点になります。※希釈率やラジエーターキャップの加圧によって温度は異なる

ただの水だと100度で沸騰するところを120度とか130度まで沸騰しないLLCを使用する理由は、言うまでもなく、冷却効率を高めるためです。

冷却水が100度で沸騰してしまったら、気泡が発生してエンジンの熱を吸収する効率が低下してしまいます。また、冷却水の体積が膨張してしまうので冷却経路内に収まり切れずにクーラントリザーブタンクに逆流して外部に吹き出してしまいます。

こうしたことを防止するために、100度を超えてもすぐには沸騰しないでエンジンを冷却し続けるようにしているわけです。

沸点を高めているのはLLCだけではない

ただの水なら100度で沸騰するところを、もっと高い温度に沸点を持っていくのがLLCの役割ですが、しかし、沸点を高めているのはLLCの力だけではありません。

ラジエーター上部にあるフタのことをラジエーターキャップと呼びますが、これはただのフタではなくて下記のような働きをしています。

  1. 加圧弁
  2. 負圧弁
  3. 密閉弁

①の加圧弁としての役割は、圧力鍋と同じ仕組みです。ラジエーター内部の圧力を上げて沸点を高める働きです。

つまり、水冷式エンジンの冷却システムでは、冷却水であるLLCだけでなく、ラジエーターキャップの働きによっても、沸点を上げるような仕組みになっているわけです。

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