【3分記事】車のサーモスタットが開かない(閉じたまま)だとどうなる?

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車のサーモスタットが開かない(閉じたまま)だとどうなる?

サーモスタットはエンジン冷却システムの中で重要な役割を果たしています。

サーモスタットは設定した温度になると水弁を開いたり閉じたりします。一般的には冷却水の温度が75度~85度くらいになると水弁が開いて冷却水は循環を始めます。

水弁が開くといっても、一気に全開になるのではなくて、エンジンの熱が上昇するのに応じて徐々に開いていきます。やがて90度前後になると水弁は全開となり、冷却水がフルに循環を始めるようになります。

このように、正常なサーモスタットはエンジンの状況に応じて水弁を開いたり閉じたりといった細かな制御を行っています。

サーモスタットが故障すると、水弁が開きっぱなしになるか、反対に、水弁が開かないで閉じたままになるか、いずれかの症状が出ます。

水弁が開きっぱなしになると、いわゆるオーバークール(過冷却)となり、エンストしやすくなったりマフラーから黒煙が出たりします。<⇒⇒オーバークールとは

反対に水弁が開かない状態になると、いわゆるオーバーヒートとなり、下記のような症状が現れます。

  1. アクセルを踏んでも加速しない
  2. 水温警告灯が点灯または点滅する※水温計が付いている場合は120度とか130度にまで上昇する
  3. エンジン警告灯が点灯または点滅する

<⇒⇒オーバーヒートとは

サーモスタットの交換費用

サーモスタットの部品代は2,000円~3,000円と安価です。しかし、新品と交換するには、冷却水を全部ドレンから排出し、交換後に新しい冷却水を入れるというひと手間がかかるので、工賃と細かな部品代(ドレンワッシャー・ドレンコック・パッキン)などが発生します。

ディーラーや修理工場などに交換を依頼した場合の工賃込みの費用総額は10,000円~14,000円が相場です。

ディーラーは高め、修理工場は安めです。

なお、サーモスタットの寿命は、一般的には、10年10万キロと言われています。最近の車はもう少し長寿命になっていますが、使い方にもよります。また、車種によって故障しやすいものもあるようです。

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ご覧いただきありがとうございました。