車が動かない|エンジンはかかるけれど走行不可の原因は?
さあ、車に乗ろう、と思ってキーをひねるとちゃんとエンジンはかかる。だけど、シフトレバーをDレンジに入れてアクセルを踏んでも車が動かない。Rレンジに入れてもバックしない。
どこに原因があるのか?
こういうケースでは、エンジンはかかるのでバッテリー関連に問題はなさそうです。しかし、ごく最近何か異音がしませんでしたか?エンジンルームから変なにおいがしませんか?駐車中に車の下にオイルだまりができていませんか?
いろんな原因があると思いますが、おおよそ下記のような不具合が考えられます。
- トランスミッション・クラッチの不具合:ATのトルクコンバーター、MTのクラッチ・ミッションに不具合がある
- ドライブシャフトあるいはドライブシャフトブーツの不具合:エンジン→ミッション→デフ→ドライブシャフト→タイヤという動力伝達経路のうちのドライブシャフトの部分に不具合がある
- ブレーキの張り付き・固着:しばらく乗らないでいると前後ブレーキあるいはサイドブレーキがかかった状態のまま固定されてしまうことがある
車の不具合にはさまざまなものがあるので、上記3つの原因だけとは限りませんが、エンジンはかかるけれど車が動き出さないケースでは、上記3つの頻度が高いと思います。
修理・交換が必要な場合の費用
もしも上記原因で車が動かない場合で、修理や部品交換が必要な場合の大まかな費用をご案内します。
<トランスミッション・クラッチ>
⇒⇒クラッチのオーバーホール|症状・時期|費用・工賃|交換必須な5点のパーツ
⇒⇒CVTをassy交換したら費用・工賃はいくら?リビルド品だと安くなる?
⇒⇒ミッションオイル(AT/MT/CVT)|交換時期・交換費用|実際の頻度は?
<ドライブシャフトあるいはドライブシャフトブーツ>
⇒⇒ドライブシャフト|交換時期・交換費用|異音・どんつき・グリス漏れ
⇒⇒ドライブシャフトブーツの交換時期と交換費用|異音・グリス漏れは車検NG?分割式とは?
<ブレーキ>
⇒⇒サイドブレーキワイヤーの交換時期と交換費用|錆びや切れで交換
⇒⇒ブレーキキャリパーの交換時期・交換費用|ディスクを挟み込む装置
自分で原因を特定できないときはJAFか自動車保険のロードサービスを利用
エンジンはかかるのだけれど車は動かない。これはわたしたち一般のドライバーにはタフな状況です。そう簡単に原因が特定できるケースではありません。
こういう時は、自分で抱え込まずに、迷わず利用できるサービスを活用してください。
あなたがJAFの会員なら、JAFを呼んでください。
JAFの会員でなくても、自動車保険(任意保険)に加入しているはずです。自動車保険にはロードサービスが自動付帯しています。どこの保険会社でもロードサービスはもれなく必ずついています。
現場に駆けつけてくれるスタッフさんは、皆さん車に詳しい方なので、その場である程度の原因を特定してくれます。
その際、みなさんはそれまでの経緯を詳しく伝えてください。これがけっこう重要な点です。ちょっと前から前輪のあたりで変な音がしたとか、駐車場にオイルだまりができるようになったとか、走行中の変速動作がヘンだったとか、そういう情報が原因特定に役立ちます。
その場で解決できなかったら、最寄りの修理工場等にレッカー搬送してくれます。
JAFにしても自動車保険のロードサービスにしても、現場に駆けつけたり、レッカー搬送した場合の費用は、無料です。JAFの非会員なら13,310円かかりますが、会員は無料です。自動車保険のロードサービスも無料です。
もちろん、交換部品が発生した場合の部品代と工賃は、別途実費が必要です。
いずれにしても、今日のカーライフはいざという時のバックアップ体制が相当程度に整っています。簡単なことなら自助努力で切り抜けるべきですが、エンジンはかかるのに車が動かないようなケースは、素人が対応できる範囲を超えていますから、躊躇なく、積極的にJAFやロードサービスを利用してください。
下記の記事も参考になさっていただけると幸いです。
⇒⇒東京海上日動のロードサービス(ロードアシスト)とJAFの違い
ご覧いただきありがとうございました。