ドライブシャフトは丸裸にするとゴミやホコリが侵入してベアリングを破損させますし、また、グリースが漏れ落ちたりします。
そこで、ゴム製のカバーを被せるのですが、これがドライブシャフトブーツです。
それなりに耐久性のあるパーツですが、いずれは劣化するので、破れてグリス漏れした場合はすみやかに交換する必要があります。
車検を通すためにもこれは必要です。
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ドライブシャフトを保護するゴム製のパーツ
まずドライブシャフトについて。
ドライブシャフトとは、エンジンの力をトランスミッションやディファレンシャルを介してタイヤに伝える役割をするパーツです。
ドライブシャフトには回転を滑らかにするためにベアリングが使用されているのですが、もしも丸裸であれば、ゴミやホコリがどんどん侵入してきてベアリングが破損しますし、グリースが漏れ出してしまったりします。
そこで、そのドライブシャフトのジョイント部分(つなぎ目)を包み込んでいるのがドライブシャフトブーツと呼ばれるゴム製のパーツです。
劣化した場合の症状
ドライブシャフトブーツが劣化すると、ひびや割れ目ができて、やがて完全に破れてしまいます。
そうなると、ゴミやホコリが侵入してベアリングを痛めてゴリゴリとした異音が発生します。
また、破れ目からグリースが漏れ出してきます。
車検
ドライブシャフトブーツが破れてグリース漏れが発生すると車検は通りません。すぐに交換しなければなりません。
交換時期
ドライブシャフトブーツの交換時期は、5年5万キロと言われたり、10年10万キロと言われたりしますが、要するに、「傷んだら交換」ということになります。
実際、廃車にするまで一度も交換しないケースもありますし、4年ほどで交換するケースもあります。
しかし、注意しなければいけないのは、ドライブシャフトブーツのひび割れや破れを放置しておくと、守っているはずのドライブシャフトそのものが破損し、50,000円~70,000円程度の修理費用が発生してしまいます。
傷みを放置しないことが大事です。
交換費用
ドライブシャフトブーツの交換費用は下記のようになります。
- カー用品店・全国的車検チェーン店:10,000円~12,000円(部品代+工賃)
- ディーラー:30,000円~35,000円(部品代+工賃)
上記は1か所の交換費用です。2か所なら2倍です。
分割式とは?
通常のドライブシャフトブーツは筒状になっているので、交換の際にドライブシャフトを引き抜かないと交換できません。
しかし、分割式のドライブシャフトブーツには切れ込みが入っていて、いちいちドライブシャフトを外さなくても交換できます。
作業性が高くなるので、工賃が安くなります。
また、切れ込みを入れることによる耐久性も、以前は問題がありましたが、現在の製品は十分に丈夫なので問題なしです。
異音とグリース漏れに注意
ドライブシャフトから異音がするようなら、それはベアリングが破損しているからです。
ベアリングが破損しているということは、それはドライブシャフトブーツにひび割れや破れがあり、隙間からゴミやホコリが侵入してしまったからです。
また、グリース漏れが見られる場合は、ドライブシャフトブーツに破れやひび割れが発生しているからです。
こうした症状に気づいたらすみやかに修理・交換をしてください。
ご覧いただきありがとうございました。