【3分記事】パワステのオイル交換(フルード交換)は効果ある?

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パワステのオイル交換(フルード交換)は効果ある?

比較的最近の車のパワステは電動式になっていますが、まだまだ油圧式のパワステの車も町を元気よく走っています。

電動式の場合は、バッテリーの電力でモーターを駆動させ、ステアリングを回す力をアシストしています。

油圧式パワステの場合は、モーターではなくポンプを使い(ポンプの動力源はエンジン)、オイル(フルード)を押したり引いたりしてステアリングをアシストします。

したがって、油圧式パワステが故障したり不具合が出たりするとしたら、オイル(フルード)の劣化か、ポンプの故障、またはポンプを作動させるベルトの劣化、この3つのいずれかになります。

けれども、パワステに使用しているオイル(フルード)は、エンジンオイルほど精密な働きはしていません。

少々古くなって色が黒くなったり酸化したりしたとしても、「だからなあに?」という感じでせっせとステアリングのアシストをし続けます。

もしもステアリングが極端に重くなったり、作動の仕方に「段」がついてギクシャクしたり、ウィーンといった異音がしょっちゅう発生するようになったら、それはオイル(フルード)の劣化というよりパワステポンプが寿命を迎えている可能性の方が高いと思います。

特に、ウィーンとかキュルキュルといった異音が発生したら、ポンプを作動させるためにエンジンの動力を伝達しているパワステベルトが劣化している可能性大です。

いずれにしても、パワステオイル(パワステフルード)そのものはとても辛抱強くて長持ちします。

特に不具合がないのにオイル(フルード)を交換しても、さほど効果は感じられないと思います。

オイルがきれいになれば気分的にはすっきりするでしょうし、気のせいかステアリングが少し軽くなったような感じは受けるかもしれませんが、ただそれだけでしょう。

実質的に、パワステオイル(パワステフルード)の交換は目に見える効果はないと思います。

長期間放置していた車両は交換したほうがいいかも

繰り返しますが、現在運転していてこれといった不具合がない場合、パワステオイル(パワステフルード)を交換しても目に見える効果はないはずです。

また、明らかにパワステに不具合があって、たとえば、極端に重かったり、ガクガクと段が付いた動きをしたり、ウィーンとかキュルキュルといった異音が発生するとしたら、それはオイル(フルード)の劣化が原因ではなく、パワステポンプかポンプを作動させるパワステベルトの劣化・不具合・故障が原因です。

だから、もしもステアリングがちょっと重い感じがすると思ったら、タイヤの空気圧をやや高めにするだけで問題は解決するかもしれません。

オイル(フルード)を交換してもあまり変化はない可能性が高いです。

もっとも、長期間放置していた車両があり、新たに手を入れてまた乗りたいというようなケースでは、他のオイル類と同様にパワステオイル(パワステフルード)も新品に交換したほうがいいと思います。

なぜなら、放置車のオイル類はそもそもオイルの役目を果たさない状態にまで劣化しつくしている可能性が高いからです。

オイル(フルード)の交換費用

パワステオイル(パワステフルード)の交換には2つの方法があります。

「全量交換」と「希釈交換」の2つです。

全量交換はあんがい難しい方法で、プロの技が必要な厄介なところがあるようです。

慣れた人なら自分で交換できますが、ディーラーやカー用品店に依頼したほうが無難だと思います。

一方で、希釈交換は自分でもできそうです。

希釈交換の方法ですが、リザーバータンクのオイル(フルード)を新しいものに交換し、しばらく車を動かします。

すると新しいオイル(フルード)と古いオイル(フルード)が混ざり合います。

これを数回繰り返します。

その結果、オイル(フルード)全体が少しずつ新しいオイルに切り替わっていって、回数を多くやればやるほどより新しいオイル(フルード)になっていくというわけです。

やや手間はかかりますが、これなら自分でもできると思います。

なお、プロに任せた場合の費用相場ですが、全量交換の場合のオイル代と工賃を含めた総額は、3,000円~9,000円くらいです。

ディーラーは高く、カー用品店などは安いです。

自分で希釈交換する場合のオイル代は、3,000円~4,000円程度でできると思います。

ご覧いただきありがとうございました。