パワステオイル(パワーステアリングフルード)の交換時期と交換費用について解説。
パワステオイル(パワーステアリングフルード)とは
パワステオイルはパワーステアリングフルードとも呼ばれますが、このオイルはハンドルの操作をアシストするために使われます。
昔の車には何のアシストもなかったので、特に駐車の際の切り返しなどは「怪力」がないとハンドル操作ができないほどでした。
そこで、わずかな力でハンドル操作ができるように補助しているのがパワーステアリング機構です。
現在のパワーステアリング機構には、
- 油圧式
- 電動式
- 油圧+電動式
の3つの種類があり、①と③にはパワステオイル(パワーステアリングフルード)が使用されています。
劣化した場合の症状
他のオイル類(フルード類)と同じように、パワステオイル(パワーステアリングフルード)も使用に伴って劣化します。
ハンドルが重くなったり、ハンドルを切っている途中で「引っ掛かり」のようなものを感じたり、ハンドルを切るたびにウィーンといった異音が聞こえてきたりします。
エンジンルームのリザーバータンクを見ると、規定量に達していなかったり、最初は赤っぽい色だったのが黒々とした色に変色していたりします。
こうなると、パワステオイル(パワーステアリングフルード)は交換しなければなりません。
パワステオイル(パワーステアリングフルード)の場合、インパネの警告灯が備わっていないのが普通なので、上記のような症状で判断するしかありません。
交換時期
けっこう長持ちのオイルです。
2年2万キロが交換時期という説もあれば、5年が寿命だという説もありますが、15万キロほど無交換で使用している例もたくさんあって一概には言えません。
したがって、上記のような症状が出たら交換するのでいいと思います。
予防的に、車検2回に1回交換、というペースでもいいかもしれません。
交換費用
パワステオイル(パワーステアリングフルード)の交換は、実はけっこうプロの技が必要な厄介なところがあるようです。
慣れた人なら自分で交換できますが、ディーラーやカー用品店に依頼したほうが無難だと思います。
交換には「全量交換」と「希釈交換」の2つの方法があります。
全量交換の場合のオイル代と工賃を含めた総額は、3,000円~9,000円が相場です。
ディーラーは高く、カー用品店などは安いです。
自分で希釈交換する場合は、3,000円~4,000円程度でできると思います。
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