車のハンドルが右に傾く｜運転中に右に取られる原因は何？
たとえば、長い直線道路を走行中に軽くハンドルから手を離すとハンドルが右に傾く場合、どこに原因があるのでしょう？
同じ状況で、少しずつ車が左に流れていくのであれば、これはある意味正常です。道路は水はけを考えてかまぼこ型に設計されているので、左側通行の日本では進行方向左側に少し傾斜が付いています。だから、ハンドルから手を離すとハンドルが左に傾いていくのです。※ただし、これはほんの小さな傾向であって普通にハンドルを握っていればまず意識しない程度のものです。
もしもハンドルが右に取られるとしたら、これはハンドルからタイヤにかけてのいずれかの箇所に不具合がある証拠です。普通ハンドルが右に取られることはありません。
考えられる原因
道路が進行方向左側にやや傾斜している日本の道路であるにもかかわらず、ハンドルが右に傾くというのであれば、どこかに不具合があります。以下のような原因が考えられます。
- 縁石やキャッツアイにタイヤをこすった際にトー角が狂った
- タイヤ交換や車高調の取り付けの際にちゃんとしたアライメント調整がなされていなかった
- 社外ステアリングに交換した際にしっかり中心を出して取り付けされていなかった
- 車検でサイドスリップ調整した際に仕上げでハンドルセンター出しを怠った
上記の②③④のように、ディーラーや修理工場から戻ってきた直後にハンドルが右に取られるようになったケースでは、クレームを入れれば無料で修理してもらえます。
①のように自分の過失でハンドルが右に傾くようになった場合は、トー調整をしてもらう必要があり、1ヵ所に付き2,500円～3,500円ほどの費用がかかります。
ハンドルの取り付けが悪いだけの場合も
前の項目の③にあるように、ただ単にハンドルの取り付け位置がズレているだけのこともあります。つまり、アライメントなどは一切狂っていなくて、たとえばショッピングセンターの大駐車場などで手放し運転をした場合、何の問題もなく車がまっすぐ進んでいく場合、これは足回りには何の不具合もありません。
ただ、その時ハンドルの位置を見ると、やや右に傾いているという場合、これはハンドルの取り付け位置がズレているだけです。足回りには問題ありません。
下記の記事も参考になさってください。
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