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車が左によっていく・車が左に流れるのはなぜ?原因は?
(軽度の場合)
真っすぐな道路を走行中に、ハンドルから軽く手を離した状態にすると、車が左に寄っていく、あるいは、車が左に流れる、ということがあります。
これは、ある意味、正常な状態です。
道路はかまぼこ状に設計されています。センターラインを頂点として両方の路側に向かってなだらかに傾斜するように作られています。これは雨水を路側にはけさせるためです。
日本は左側通行ですから、走行中にハンドルから手を離すと、車はゆっくりと左によっていきます。これはまったくの正常な動きです。もしも右に流れていったらむしろどこかに不具合があります。
もちろん、道路は古くなれば陥没したりしますし、大きな曲がりの部分、山坂道、高速道路など様々あって、地形も様々なので、常にセンターラインから左側に傾斜が付いているとは限りません。
しかし、真っすぐな道路で、比較的新し道路であれば、間違いなく進行方法の左側に傾斜が付いているので、軽くハンドルから手を離すと車は左に流れていきます。
5メートルとか10メートルではわかりにくいかもしれませんが、30メートルとか50メートル走れば明白に左に寄っていくと思います。
ショッピングセンターの大駐車場などで、同じように軽くハンドルから手を離して車を走らせると、この場合は左右に流れずにまっすぐ走るはずです。それは地面がかまぼこ型になっていないからです。
ショッピングセンターでもしも左右に車が流れるようなら、足回りの調整が必要です。
(重度の場合)
ショッピングセンターの大駐車場などで手放し運転したところ、車が明白に左に流れていくようなケースでは、足回りのいずれかに不具合があることを疑う必要があります。
原因としては下記のようなものが考えられます。
- タイヤを縁石に当ててしまった:これは角度が問題です。強く当てなくても、斜めに当てたりすると、それだけでアライメントが狂うことがよくあります。その反面、直進中に大きな段差でガツンときても一切狂わなかったりします。強度ではなく角度が問題です。
- タイヤとホイールをインチアップですべて新調し、ついでに車高調をつけた:これはアライメントに大きな影響を与える改造です。
- 事故でドライブシャフト(車軸)に衝撃を受けた場合などは、足回りのジオメトリーが狂いますから、当然アライメント調整が必要になります。
上記以外にも、左のタイヤの空気圧が極端に低いと車は左に流れやすくなります。しかし、この場合はほとんど無料で解決します。
アライメントとはホイールアライメントのことです。アライメント調整はタイヤホイールのトー角・キャンバー角・キャスター角を調整することです。 車がまっすぐ走ったり、曲がったり、止まったりするための重要な作業です。⇒⇒サイドスリップ調整とアライメント調整の違い|トー角・キャンバー角・キャスター角
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