こちらの記事も読まれています
ズバット車買取比較 |
パワースライドドアは手動で閉めることも可能だが、しかし・・・
車のスライドドアと言えばミニバンに付き物ですが、最近は手動で開閉するのではなくて電動式のパワースライドドアが主流になっています。
とくに、ドアの下に足を差し出すと自動で開いたりする機能はCMでもおなじみのものですね。
これからミニバンを買うのであれば、当然、パワースライドドアが装備されているものを選びたいところです。
でも、ネットなどで調べてみると、パワースライドドアもいいところばかりではなくて、ちょっと不便に感じるところもあるようです。
たとえば、「ドアの開閉速度が遅くてイライラすることがある」という意見などが代表的なものです。
パワースライドドアは電動モーターで作動しますから、開閉動作のスピードは一定です。手動式なら、急いでいるときは力を込めて素早く開け閉めし、焦っていない時ならごく普通にゆっくり開け閉めする、という力加減ができますが、パワースライドドアは常に一定です。
この一定であることにイラつくことがあるわけです。
でも、これは安全性を考慮してのことです。確かにドアが閉まる途中で人やモノが挟まれば、安全装置が働いてドアは停止しますから、もっと速い速度で開閉してもよさそうなものですが、しかし、ドアには一定の重さがあって慣性が働くのでピタリと即座に停止することはできません。だから、そうした事態を想定してややゆっくり目に開閉するのはやむを得ないところだと思います。
こうした事情を踏まえてのことだと思いますが、パワースライドドアが付いた車には、運転席のところにON/OFFのスイッチが付いているのが普通です。
OFFにすれば手動式のスライドドアになります。
ならば、それで問題解決かというと、そうでもありません。
スイッチをOFFにすれば普通の手動式のスライドドアになるわけですが、しかし、その際のドアの重さは最初から手動式であったドアに比べて重くなります。かなり重くなります。
パワースライドドアにはモーターが付いているので、このモーターを手動で回すことになるので、最初からモーターが付いていないドアよりも開閉の際の負荷がより大きくなってしまうのです。
こうしたことはパワーステアリングについてもいえることです。昔の車にはパワーステアリングはなかったので最初からハンドル径を大きくしたりタイヤ幅を細くしたりしてハンドルが重くなり過ぎないように設計されていました。
ところが最近の車はほぼすべてがパワーステアリングになっているので、もしもパワステの機構が故障してアシストなしのハンドル操作をしなければならなくなると、恐ろしくハンドルが重くなるのです。最初からパワステが付いていない車よりずっと重くなるのです。
パワースライドドアも同じことです。
スイッチの切り替えで手動式にできますが、これは臨時応急的な使用に限られます。通常使用を想定してのスイッチではありません。
したがって、
- 電動式は手動式を兼ねる
とは決して考えないでください。
ミニバンを購入する時は、もしも荷物などの積み下ろしをする機会が多く、手動で手早くドアの開閉をしたいというのであれば、最初から手動式のスライドドアを選択すべきです。
電動式は便利なのでとりあえず電動式を買っておいて、荷物の積み下ろしをする時だけ手動式にすればいい、という考えでは後で後悔すると思います。
こちらの記事も読まれています
下記の記事も参考になさってください。
⇒⇒パワースライドドアのデメリットとメリットを知りたい |
ご覧いただきありがとうございました。