【90秒解説】トラックのエアサスの傾き|均等でなく片方に傾く原因

エアサス・レベリングバルブ・故障

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トラックのエアサスの傾き|均等でなく片方に傾く原因

(※)トップ画像はアマゾン通販WELLVIE-STORE様より

エアサスとはエアーサスペンション(air suspension)のことで、今ではトラックのサスペンションとして標準的な装備になりつつあります。

通常のサスペンションのスプリングに相当する部分にエアーバッグを装着し、エアーの量を調整することで車高の上下を微調整します。

(※)エアーバッグの部分の名称は、形状や特性により2種類あって、ベローズタイプとスリーブタイプがあります。

一般的には4輪のエアサスは同じタイプのものを使用しますが、中には前後で異なったタイプのものを使うこともあります。

とはいえ、左右は常に同じエアサスを使います。

もしも左右の車高が異なっていたり、ショックの吸収特性が左右で異なっていたら、とても危険なサスペンションになってしまいます。

左右いずれかに傾く場合の原因

前輪であれ後輪であれ、もしも左右の傾きが異なるようなことがあれば、それはエアサスに異常がある証拠です。

正常なエアサスなら、ハイトセンサー(高さを検知するセンサー)によって左右の高さが常に同じになるようにレベリングバルブの働きによってエアーバッグの空気量が自動調整されます。

でも、実際は左右いずれかに傾いている。

ということになると、次のような原因が考えられます。

  1. レベリングバルブが故障している
  2. ハイトセンサーが故障している
  3. エアーバッグ(ベローズorスリーブ)から空気が漏れている
  4. エアサスをボディーにマウントする箇所に挿入しているマウントブッシュの片方がヘタリをおこしている

とりわけ④のケースは厄介です。

というのも、エアサスは常に左右が同一の高さになるように自動調整されることになっているものの、この場合に基準となる高さは、ブッシュなどが左右同一の厚みがあることを前提にセッティングされています。

もしも左側のマウントブッシュのみが極端にペシャンコになったりしても、エアサスのレベリング機構はあくまでも初期設定の値を基準に高さ調整をするので、結果的に(このケースでは)左側に傾いてしまいます。

エアサスの修理費用

エアサスの修理に慣れている修理工場のスタッフさんによれば、トラックのエアサスの傾きなどのケースでは、あっさり一発で修理できることもあれば、あれこれひとつづつ疑わしいところをつぶしていってやっと原因が特定されるケースなど、様々なようです。

不具合箇所により修理費用は当然異なります。

エアーバッグ(ベローズorスリーブ)の交換が必要な場合は、1個に付き100,000円前後かかります。

エアードライヤーの交換の場合は50,000円前後になると思います。

(※)エアードライヤーはエアサスのエアーバッグに送る空気に含まれる水分を除去する装置です。エアーブレーキにも必須の装置になります。

エアサス・レベリングバルブ・故障

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