ゼロエミッションのemissionは「排出」のことです。
つまり、zero emissionとは「排出ゼロ」という意味です。
したがってゼロエミッション車は「排出ゼロ車」という意味になります。
では、何の排出がゼロなのでしょう?
それは 大気汚染物質・温室効果ガスを含む排気ガスのことです。
要するに、電気自動車(EV)・燃料電池車(FCV)・プラグインハイブリッド車(PHV)のことです。※プラグインハイブリッド車は厳密には少しだけ排気ガスを出しますが
ゼロエミッション車規制(ZEV規制)の歴史はけっこう古くて、1990年にアメリカのカリフォルニア州で導入されました。
順次規制内容が厳しくなっています。
その後は全世界に拡大していき、ヨーロッパではイギリス・フランスで2040年までに、インドは2030年までに、乗用車やバンの新車販売をゼロエミッション車(ZEV)に限定する方針です。
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ゼロエミッション車の定義
「排出ゼロ車」のことをゼロエミッション車と言います(zero emission vehicle)。
ガソリンエンジンやディーゼルエンジンの車などでは、車両に搭載された動力源から健康や環境に有害な二酸化炭素(CO2)・窒素酸化物(NOx)・一酸化炭素(CO)・炭化水素(HC)・粒子状物質(PM)といった、大気汚染物質や温室効果ガスを含んだ排気ガスを排出しています。
ゼロエミッション車とは、こうした有害な排気ガスを一切排出しない車のことです。
つまり、電気自動車(EV)・燃料電池車(FCV)がこれに該当します。日産のリーフやトヨタのミライなどがゼロエミッション車です。
なお、定義の問題として、狭い意味ではEVとFCVだけがゼロエミッション車ですが、広い意味では、これにプラグインハイブリッド車(PHV)を加えることもあります。しかし、ハイブリッド車(HV)は含めないケースが多いです。
ZEV規制とは
ZEV規制(ゼロエミッション車規制)はアメリカのカリフォルニア州が1990年に最初に導入しました。
カリフォルニア州内で一定台数以上自動車を販売するメーカーは、販売台数の一定比率を電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)といった排出ガスを出さないゼロエミッション車(ZEV)にしなければならない、という規制です。
たとえば、2015年にはカリフォルニア州内で年産6万台以上の自動車メーカーが対象となり、2017年は2万台以上、その後より規制が厳しくなり、現在に至っています。その結果、カリフォルニア州で2018年に販売されたすべての自動車のうちのZEVが占める割合は16%でした。まあ、鳴り物入りで始まった規制にしては、あまり大した数字ではありませんね(笑い)。
けれども、その後全世界にメガトン級の衝撃が走りました。みなさんご存知のように、イギリスとフランスは2040年までに、インドは2030年までに、乗用車やバンの新車販売をゼロエミッション車(ZEV)に限定する方針を打ち出したのです。
果たして全世界の自動車業界がまっしぐらにこの方向に向かっていくかはまだ予断を許しませんが、日本でも徐々にそちらに向かう空気感はなんとなく感じるところです。※まだわかりませんが・・・
こんな例えは不謹慎かもしれませんが、ウイルスが流行する場合、最初は数人、数十人とぽつりぽつりとした発生頻度なのですが、ある地点から爆発的に感染者の数が上昇することがあります。
2020年現在の世界の状況を見ると、電気自動車や燃料電池車といったゼロエミッション車の動きはとても緩慢で、本当に今後こうした車に移行するのかと思ってしまうのですが、ある地点を過ぎると、いきなり猫も杓子もゼロエミッション車になってしまう局面が訪れるのかもしれません。
あるいは、2030年になっても2040年になっても、のらりくらり色んなタイプの車が道路を賑わせているかもしれません。
自動運転車の開発速度とも関係しているでしょうし。
自動運転車と言えば、たとえば工事中の道路とかいきなり陥没した道路など、本当に状況を正確に検知して対応できるのかわたしは懐疑的です。
走行条件が整った限定的なルートの走行にしか自動運転は馴染まないのではないか、とちょっとネガティブな印象を持っているのですが、みなさんはいかがですか?
ご覧頂きありがとうございました。