日産サクラに4WDモデルが追加される可能性は、高い?低い?

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【記事丸わかり】

  • 日産サクラは2022年6月に発売され、2023年7月までに5万台以上の受注を記録している軽電気自動車(EV)です。
  • 現在、日産サクラはFF(前輪駆動)モデルのみで、4WDモデルは存在しません。
  • 4WDモデルの要望は雪道や悪路での安定走行を求めるユーザーから出ていますが、サクラは主にファミリーカーとしての位置づけです。
  • 軽自動車には4WDモデルが一般的に用意されており、一定の需要があります。
  • 日産サクラはEV専用プラットフォームではなく、デイズとその姉妹車ekクロスのプラットフォームを使用しています。
  • サクラの床面にはリチウムイオン電池が敷き詰められており、4WD化するには電池容量を増やす必要がありますが、物理的に難しい状況です。
  • 日産は全固体電池の開発を進めており、これが実用化されれば、サクラの4WD化も可能になるかもしれません。
  • 全固体電池は現状の電池容量を倍にする可能性があり、これにより4WD化が実現すれば、特に雪国のユーザーに喜ばれるでしょう。
  • 4WDモデルのメリットは、悪路での安定性、最低地上高の向上、坂道発進の容易さなどです。
  • デメリットは車重の増加による燃費の悪化、製造コストの上昇による車両価格の高騰です。

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日産サクラに4WDモデルが追加される可能性は、高い?低い?

画像:Wikipedia

Mr.乱視
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【2023年7月25日追記】サクラ5万台突破!

2023年7月25日、日産自動車は2022年6月に発売した軽の電気自動車「サクラ」の受注累計が、受注開始から5万台を突破したと発表した。2023年5月にサクラとeKクロスEVの合算で生産累計台数は5万台に達していたが、今回、サクラだけで受注累計が5万台を突破した。

【2023年6月1日追記】2022年6月に発売された日産サクラは2022年度に3万3097台を販売。姉妹車三菱eKクロスEVも同期間に7657台を販売。そして丸1年経ち、2台合計で50,000台を超えました!(Carview

快進撃を続ける日産サクラには、現在FF(前輪駆動)モデルしかありません。今後、4WDモデルが追加される可能性はあるのでしょうか?

 

本記事では、日産サクラに4WDモデルが追加される可能性について、構造的な面での実現可能性を探っていきます。また、4WDモデルを追加した場合のメリット・デメリットも検証していきます。

 

それでは、日産サクラに4WDモデルが追加される可能性について、楽しみながら見ていきましょう!

 

4WDモデルへの要望

スズキジムニーのような車と違い、日産サクラは軽のファミリーカーという位置づけです。オフロードカーでもなくスポーツカーでもありません。

 

したがって、サクラに4WDを、という要望があるとすれば、それは雪道やでこぼこ道や雨でぬかるんだ道でも安定的に走りたいから、ということになるはずです。

 

これまで販売されてきた軽自動車には、どのモデルにもほぼ必ず4WDモデルが用意されています。やはり、上記のような要望が多いからであり、実際軽自動車の4WDモデルは一定数常に売れています。

 

構造・物理的問題点を検証

日産サクラはEV車専用のプラットフォームを使用していません。デイズとその姉妹車ekクロスのプラットフォームを使用しています。

 

EV専用ではないものの、結果的に、ちょうどいい感じになっているようです。

 

サクラの床面には、リーフと同タイプのリチウムイオン電池が隅から隅まで目いっぱい敷き詰められていますが、このことによって客室のフロアーが上側に移動することはなく、ガソリン車のデイズと同様の室内空間を確保しているとのこと。

 

実際、サクラを運転した人は、室内空間の下からの圧迫がないので、ごく自然な運転姿勢が取れ、床のバッテリーによる低重心化もあって、高い走行性と乗り心地が実現されていることに驚かされます。

 

こうしたサクラですが、これを4WD化するとなると、現在前輪にだけ装着しているモーターを後輪にも取り付ける必要があります。そして、前後2モーターになるのですから、電池容量も増やす必要が出てきます。

 

ところが、すでに触れたように、今現在のサクラの床面は、総電力量20kWhのリチウムイオンバッテリーで隙間なく埋め尽くされています。バッテリー容量は物理的に増やしようがない状態です。(アスキー

 

以上の理由から、サクラに4WDモデルが追加される可能性はほぼないと考えられます。

 

でも、「アレ」が実用化したら?

現在、日産自動車は、トヨタやホンダがほぼあきらめかけていると言われる全固体電池を開発中で、2028年に実用化すると表明しています。

⇒⇒いえ、トヨタも日産を追い越す勢いで開発中のようです。

全固体電池はいつ?実用化できない?いや、トヨタが日産を追い抜く勢い

2023年6月13日

 

日産が開発している全固体電池は、もしもリーフに同じサイズの全固体電池を搭載すると仮定すれば、現状の458km(WLTCモード)の倍、ほぼほぼ1000kmという航続距離を達成できる、と言われています。(Webモーターマガジン

 

ということは、現在サクラの床に敷き詰められているバッテリーの大きさはそのままであっても、これを全固体電池に換装するだけで、容量はほぼ2倍以上になります。

 

もちろん、それでは車両価格が跳ね上がってしまうので、何も2倍にする必要はなく、1.2倍から1.3倍程度でいいと思います。

 

とにかく、もしも全固体電池の開発に奇跡的な瞬間が訪れて、目標より数年早く実用化が成功したら、サクラの4WD化は現実のものになるかもしれません。

 

特に雪国のユーザーは大喜びです。

 

4WD車のメリット・デメリットの分析

さて、日産サクラの4WD化について夢物語を語ってしまったかもしれません。そんなに甘くはないのでしょう。

 

この章では、軽自動車を4WDにした場合、一般的にどんなメリットがありどんなデメリットが出てくるか、考えてみたいと思います。

 

4WDのメリット

  • 雪道や雨でぬかるんだ道等でも、4つのタイヤが路面と接しているので、走行が安定する。
  • 4WD化により最低地上高が上がり、段差のある路面などで床を擦るリスクが減る
  • 坂道での発進時、4輪が路面と接しているので、スリップを起こしにくい
  • ボディ全体がリフトアップされるので、2WDより特別感が出て、かっこよくなり、自慢できる
  • 軽自動車の重量税額は一律で年間3300円のみ。4WD化で車両重量が増えても変わらない(※サクラの場合は電気自動車なのでエコカー減税の対象となり新車からの3年間は全額免除される)

 

4WDのデメリット

  • 2WDより車重が重くなるので、燃費が悪くなる
  • 部品点数が増え製造コストが上がるので車両価格が高くなる

 

といったことが言えると思います。

 

奇跡的に全固体電池が早々と実用化され、サクラが4WD化された場合、当然車両価格は上がると思います。

 

その際、あればあったっで便利でありがたいけれど、なくてもとりあえず普通にカーライフが送れる・・・といった装備類を取り払ったグレードを用意すれば、価格の上昇を抑えたサクラの4WDモデルが誕生するかもしれません。

 

まとめ

「日産サクラに4WDモデルが追加される可能性は、高い?低い?」のテーマで解説してきました。

 

日産リーフは2020年9月に累計50万台を達成し、現在も台数を増やしていますが、この間、バッテリーを原因とする発火事故を一度も起こしていません。

 

一度発火するとなかなか消火できない不幸な発火事故が世界中で頻発しているリチウムイオン電池を使用しているにもかかわらず、リーフに搭載されるレトルトパウチみたいな形のリチウムイオンバッテリーは、発火しないでいます。

 

日産サクラはリーフのバッテリーと同じものを使用しています。絶大な安心感ですね。

 

今度は、そこに、世界中の自動車メーカーが震撼する全固体電池を埋め込んで、4WDのサクラを世に送り出して欲しいです。

 

ご覧いただきありがとうございました。

【2023年5月8日追記】「日産アリア/リーフ/サクラ」が東京都の上乗せ補助の対象に。購入者に10万円を支給

項目内容
自動車メーカー日産自動車
対象車種アリア、リーフ、サクラ
制度東京都によるゼロエミッションビークル(ZEV)の車両購入補助金制度
条件・ZEV乗用車の新車を20台以上販売

・非ガソリン乗用車の新車を300台以上販売

・ZEV乗用車で一定の販売実績

・非ガソリン乗用車で一定の販売実績

・最も多くのZEV乗用車を販売

・対前年比2倍以上のZEV乗用車を販売

上乗せ補助金10万円
その他補助金・国の令和4年度補正予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)」(最大85万円)

・東京都内の一部自治体による独自のEV購入補助金

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