ドライブレコーダー|映像記録の保存方法を教えて!
このページでは、次の2点について解説していきます。
- ドライブレコーダーではどんな方式で映像が保存されているか
- ドライブレコーダーに記録された映像データをバックアップとして保存する方法
では、詳しく見ていきたいと思います。
映像の保存方法(記録方式)
ドライブレコーダーでは、カメラで撮影された映像を2つの系統で保存します。
一つが「常時録画」で、これはエンジンをかけてからエンジンを停止するまでのあいだを常時撮影し続け、その映像を記録し続けます。
もう一つが「イベント録画」で、これはドライブレコーダーに備え付けたGセンサーが事故などの衝撃を検知したら、その衝撃の瞬間の前後数十秒を自動的に記録します。
ドライブレコーダーのSDカード(microSDカード)には、この2つの録画が区分けされて保存されます。
そして、この2つの録画方式に共通しているのが「ループ録画」です。ループとはloopのことで、つまり「輪っか」です。たとえば、常時録画の場合、車を走らせている間ずっと録画を続けますが、カードの容量がいっぱいになれば(32GBで2~3時間)、また最初に戻って、すでに録画された古い映像に新しい映像が上書きされます。つまり古い映像から順次消去され、その上に新しい映像が記録されるということです。
「イベント録画」に割り当てられた領域でも同じ「ループ録画」です。
ドライブレコーダーはこのような方式で映像が保存されます。
バックアップを保存する方法
事故が何もなければ、上記説明のように、古い映像は順次消去されていくので、そのまま放っておけばいいのですが、しかし、ドライブレコーダーの映像を、たとえば旅の思い出に記録するケースもあります。
こうしたケースでは、せっかく記録した映像を次々に上書き消去されてはたまりません。
このように、記録した映像を後あとに残しておくためにバックアップを取る方法にはどんなやり方があるでしょう?
それには次のような方法があります。
- まず、SDカードを複数枚用意します。そして、ドライブレコーダーの設定画面で、ループ録画をしない選択をします(ほとんどの機種で設定できます)。この設定をすることで、カード容量が満杯になったら、ループ録画に入らずに、そのまま録画が終了します(上書き消去されない)。
- 次に、ドライブに出かけ、車を走らせていて、ドライブレコーダーの液晶画面に「カードがいっぱいです」という表示が出たら、新しいカードに入れ替えます。※その際、新しいカードはフォーマットする必要があります。
- このようにして、録画されたSDカードをそっくりそのまま取り出せば、それがそのまま映像をバックアップしたことになります。あとはパソコンなどで自由に再生できますし、編集することもできます。
この方法は、数年前のようにSDカードの値段が馬鹿にならない価格であった頃には現実的ではありませんでしたが、いまは惜しげなくできる方法です。こうしたカードの使い方なら、何も高品質高価格のカードを使う必要はなく、格安品でじゅうぶんですから。
⇒⇒ドライブレコーダー|カード初期化の方法(フォーマットの仕方)
ご覧いただきありがとうございました。