ドライブレコーダーの「自動上書き」って何ですか?
ドライブレコーダーの説明書きに「自動上書き」という言葉があったりしますが、これは何かと言うと、ループ録画方式のことです。 |
ドライブレコーダーと同じようにデジカメにもSDカードが使われますが、デジカメの場合はカード容量がいっぱいになると、そこで記録は終了し、それ以上何枚写真を撮ってもカードには何も記録されません。
ところが、これと同じやり方だと、ドライブレコーダーはとても困ります。いざ事故が発生した時にカードがいっぱいだから事故の映像は記録できないとなったら、何のために取り付けているのかわからなくなります。
そこで、カード容量一杯まで映像が記録されたら、また最初に戻って、すでに録画されていた古い映像の上に新しい映像が上書きされるのです。特に操作をしなくても自動で上書きされていきます。
これが自動上書きです。
正式にはループ録画と呼びますが、ほとんどのドライブレコーダーでは、工場出荷時の初期設定で自動上書き、つまりループ録画に設定してあります。
(参考)⇒⇒ループ録画とは?
この自動上書きの設定は任意に変更可能です。デジカメのようにカード容量がいっぱいになったらそこで録画は終了し上書きされない、という設定にすることは可能です。※一部機種は設定変更できないものもあります
事故が発生したらカードを抜き取る
みなさんの中には、
「でも、自動上書きされるということは、事故の映像が自動的に消去されるのでは?」
と心配される方がいらっしゃるかもしれません。
確かに、その通りです。
事故が発生してドライブレコーダーが事故の映像を録画した後に、そのままドライブレコーダーを回し続けていると、ループ録画により事故の映像が新しい映像に自動上書きされてしまいます。
※ドライブレコーダーの機種によっては、これを防止するために、事故などの強い衝撃が発生したら、そこでいったん録画を停止し、ドライバーが手動で録画を再開しない限り、そのまま録画を停止し続けることで事故の映像を守る。こういった方式を採用しているものもあります。
いずれにしても、事故時の映像を消去しないためには、次のやり方を実行すれば大丈夫です。
事故が発生してその映像が記録されたら、ドライブレコーダー本体からSDカードを抜き取ってください。そうすれば上書き録画されて映像が消去される心配はゼロになります。ドライブレコーダーの取扱説明書にもこのことは記載されています。 |
※ただし、ドライブレコーダー本体からSDカードを抜き取る際は、まず本体の電源をOFFにしてください。電源がONのままカードを抜き取ると、まれにカードのデータが破損したり本体が故障したりすることがあります。ご注意ください。
下記の記事も参考になさっていただけると幸いでございます。
⇒⇒ドライブレコーダーのイベント録画は上書きで消去される? |
ご覧いただきありがとうございました。