【要点解説】ドライブレコーダーが役に立つ8の場面:いつ役立つの?

ドライブレコーダー・役に立つ・役立つ

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ドライブレコーダーが事故や煽り運転にあった時に役に立つだろうということは、だれでも漠然とは感じていらっしゃると思います。でも、ドライブレコーダーがなかった時代にも事故はあり、それなりに解決してきている中で、具体的にどんな場面でドライブレコーダーが役立つのか、いまひとつ明確にイメージできない方もいらっしゃるでしょう。

また、ドライブレコーダーの映像が、警察や裁判所で、ちゃんとした証拠として認められるのかという疑問もあるのではないでしょうか。

このページでは、そうした疑問に答えていきたいと思います。

ドライブレコーダーが役に立つ8の場面

ドライブレコーダーは確実に役に立ちます。ドライブレコーダーがない時代にも事故はあり、それなりに事故処理していたのも事実ですが、加害者と被害者の双方が納得していたかは、また別問題です。

しかし、ドライブレコーダーの映像があれば、たとえば交差点内の事故でどちらが赤信号で侵入したかは、事故時の映像で100%答えが出ます。争いの余地なく結論が出てしまいます。

以下、ドライブレコーダーが役に立つ8の場面をご紹介します。

<1>歩行者・自転車との接触事故

歩行者や自転車と車が接触した場合、弱者優先の観点から車の側がより不利になるのは確かです。しかし、常に100:0になるわけではなく、状況に応じて歩行者側や自転車側にも過失割合は発生します。その際、ドライブレコーダーが横断歩道を渡っていない歩行者や路地からいきなり飛び出してきた自転車を映像におさめていれば、示談交渉で不当に過失を押し付けられることを防止できます。ドライブレコーダーは役に立ちます。

<2>交差点内の車同士の事故

交通事故で最ももめる場面です。どちらが赤で侵入したか?互いに自分が青で侵入したと主張すれば、保険会社も警察もその場を目撃していないので、誰にも真相がわかりません。でも、いずれかがドライブレコーダーの映像を残していれば、それこそ「一瞬で」事故は解決します。ドライブレコーダーは役に立ちます。(※)ドライブレコーダーのカメラがLED信号に対応したフレームレートで撮影されている必要がありますが

<3>駐車中の当て逃げ事故

駐車場に駐車している車に何者かが車を衝突させ、そのまま逃走した場合。ドライブレコーダーが逃走車両のナンバープレートを映していれば犯人の特定ができます。ドライブレコーダーは役に立ちます。(※)前1カメラでも特定できる場合もあるが、できれば360度カメラが欲しいところ

<4>車線変更してきた車と接触した事故

これは厄介です。侵入してきた相手がウインカーを出したか、十分な車間距離のある中で侵入してきたか、などなど両者が動いている中で発生する事故なので、言い分がアバウトになり、証明もできず、事故処理がひたすら長期化する可能性が大です。しかし、ドライブレコーダーがウインカーを出さず、すぐ目の前にいきなり車線変更してきた相手をとらえていれば、相手はそれまで主張していた内容をサッと引っ込めます。ドライブレコーダーは役に立ちます。(※)ここでも360度カメラであったほうがより説得力のある映像が撮影できます

<5>煽り運転の被害にあった場合

煽り運転の被害にも、車両同士が接触する場合もあれば、非接触だけれど乱暴な運転や言動で恐怖を味あわされるケースもあります。接触した場合も非接触の場合も、一連の相手の非道な運転行為をドライブレコーダーが記録していれば、これは立派な証拠になります。煽り運転厳罰化を内容として道路交通法も2020年に改正されたばかりです。ドライブレコーダーは役に立ちます。(※)ここでも360度カメラであったほうがより説得力のある映像が残せます

<6>煽り運転の抑止効果がある

リアガラスにカメラが設置されていたり、ルームミラーの周辺にドライブレコーダー本体が設置されていたりすると、車の後方や側方に来た相手車両のドライバーは、「この車はドライブレコーダーが付いている」と認識します。これにより感情が高ぶりかけた相手に煽り行為を思いとどまらせる効果が一定程度あることが報告されています。リアカメラはダミーであっても、あるいは、ステッカーだけであっても、やはり一定の抑止効果があります。ドライブレコーダーは役に立ちます。

<7>運転者の安全意識を高める効果

ドライブレコーダーは、<6>のように相手に対する抑止効果もありますが、設置している本人の安全意識を高める効果も知られています。ドライブレコーダーのカメラは、相手の運転行動を録画するだけでなく、自分自身の運転行動の記録でもあり、重大事故などのケースでは、自分のドライブレコーダーの映像で自分の運転ミスを立証されるという事例も報道されています。いい意味の緊張感をドライバーに及ぼすのは確実です。ドライブレコーダーは役に立ちます。

<8>事故解決が早くなる

これは元保険代理店であった私の感想ですが、有無を言わせない証拠映像があれば、事故解決はスピードアップします。喧嘩にならないからです。ドライブレコーダーは確実に役に立ちます。

以上、8項目の事例をご紹介しましたが、もちろん、これ以外にもドライブレコーダーが役に立つ事例は数多くあります。

確かに、ドライブレコーダーがなくても、これまで事故処理は行われてきていて、それなりに解決してきたわけですが、両者の言い分がもめて事故解決が長引いたケースでは、時間切れタイムアウト、といった両者疲れ果てた挙句にあいまいなまま保険会社に委ねる、という結果が多いです。

ドライブレコーダーの映像は、こうしたムダな時間を短縮できます。事故を起こした人の言い分は、多分に自己弁護に終始したり、自分のメンツにとらわれすぎたり、一度口にしてしまったことを引っ込められずに言い張る、というケースが多いと思います。証拠映像が提出されると、「一瞬で」態度が変わります。これは両者にとって喜ばしいことだと思います。

ドライブレコーダーの映像は「警察の検挙」「裁判の証拠」に使われています!

「ドライブレコーダーの映像に証拠能力はない」

このようなうわさ話がよく語られることがあります。

しかし、ドライブレコーダーの映像は、警察が交通違反の検挙をする際の証拠として利用していますし、交通裁判で裁判所が提出命令を下せば、立派な裁判の証拠として扱われています。

警察では、むしろ、積極的に一般のドライバーからドライブレコーダーの映像を募集しているくらいです。

もちろん、警察や裁判所がドライブレコーダーの映像を証拠として採用する場合は、映像の改ざんや修正が行われていないかチェックします。その上で採用します。

以前、ガソリンスタンドで発生した事故で、ガソリンスタンドの防犯カメラを証拠として採用したものの、後日、防犯カメラの時刻設定が間違っていたことが判明し、問題になったという報道がありました。

ドライブレコーダーでも同様です。映像の改ざんだけでなく時刻設定もチェックした上で証拠採用されます。

まとめ

元保険代理店の私の意見としては、ドライブレコーダーはあったほうがいいです。事故は相手によって解決が難航することがよくあり、解決するまでのあいだ精神的に不安定な期間が続いてしまいます。しかし、事故時の映像があれば、両者が感情的になる前に、いやでもあっさり解決してしまいます。

確かに、場合によっては、自分に不利になるケースもあります。しかし、それは死亡事故などの重大事故で、事故解決のためにどうしてもドライブレコーダーの映像が必要な場合に、警察が任意で提出を求めた場合です。基本的に、事故時の映像を提出するかしないかは、任意です。自分に有利な場面にのみ提出する、これが原則です。

いずれにしても、ドライブレコーダーは自分が不当な立場に追い込まれることを防止できるメリットの方がより大きいと思います。

ぜひドライブレコーダーを設置していただきたいと思います。大手代理店型に限定されますが、自動車保険にもドライブレコーダー特約があります。年間9,000円前後の料金です。事故時に声ばかり大きくて自分の主張を押し付けてくる相手や、陰湿で暴力的な煽り運転から身を守るためにも、一度検討してみることをおすすめします。

以下の記事も参考にしていただけると幸いでございます。

⇒⇒ドライブレコーダーの映像には交通違反の証拠能力がある?

⇒⇒ドライブレコーダーはスピード違反の検挙の証拠となる?

⇒⇒ドライブレコーダーの駐車監視は本当に必要かor不要か?

⇒⇒ドライブレコーダーは前だけで大丈夫ですか?

⇒⇒ドライブレコーダーの「上書き録画」ってどういう意味?

⇒⇒【4社比較】自動車保険のドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)|比較・おすすめ・割引

ご覧いただきありがとうございました。