【2分解説】スタッドレスタイヤを夏に使用すると違反になりますか?

スタッドレスタイヤ・夏・違反

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スタッドレスタイヤを夏に使用すると違反になりますか?

いいえ、違反にはなりません

スタッドレスタイヤを夏に履いて走行しても交通違反にはなりません。スタッドレスタイヤは雪道や凍結路を安全に走行できるように作られたタイヤですが、それを冬以外の夏とか春とか秋に使用するかどうかはドライバーの選択に委ねられています。

ただし、トレッド面の山が低くなってスリップサインが露出していたら、これは違反になります。車検にも通りません。

でも、これは夏にスタッドレスを履いたから違反になったのではなく、夏タイヤと共通の保安基準に違反しているだけの話です。

(※)スタッドレスタイヤには通常2つの警告サインが付いています。

  1. プラットホーム:トレッド面の山が半分(溝の深さが半分)になると露出する使用限界サイン。雪道や凍結路ではもう使用できないけれど、夏タイヤとしてはまだ使用可能。
  2. スリップサイン:夏タイヤと全く同じ基準の使用限界サインで溝の深さが約1.6mmで露出します。このサインが出ると車検は不合格です。夏タイヤとしても使用不可です。

夏に使用しても違反ではないがおすすめできない理由

冬以外の春・夏・秋にスタッドレスタイヤを使用しても違反にはなりません。違反にはなりませんがおすすめはできません。

その理由は以下の通りです。

  1. 制動距離が伸びる:夏タイヤに比べてスタッドレスのトレッド面は柔らかくできていて、特に夏場の高温でフニャフニャになるのでブレーキ性能はかなり落ちます。フルブレーキテストでは夏タイヤより30%前後制動距離が伸びるというデータもあります。
  2. 濡れた路面での制動距離が特に悪い:制動距離は雨の日などの濡れた路面でさらに伸びる傾向があり、やはりフルブレーキテストでは夏タイヤより45%前後伸びるというデータがあります。
  3. 燃費性能が落ちる:スタッドレスのトレッド面は夏タイヤより柔らかく路面との接触面積が増えるのでどうしても燃費が落ちます。5%~10%燃費が悪くなるのが普通です。
  4. 摩耗が早くなる:雪道や凍結路で本来の性能を発揮するように作られているので、普通のアスファルトを走ると摩耗が早まります。
  5. ノイズが大きい:夏タイヤよりトレッド面のパターンが複雑なのでロードノイズが大きくなります。

実は、わたしも夏にスタッドタイヤを履く常習犯でした。春にタイヤ交換するのが面倒だというのが理由の一つで、またある程度スタッドレスの山が低くなると、もう来年は使えないだろう、それなら夏場に履きつぶしてしまおう、ということから冬が終わっても履き続けたわけです。

確かに、普通にゆっくり走行している限りは夏タイヤとの違いはノイズの大きさくらいで、むしろ乗り心地が良くなっていい、と思っていたのですが、雨の日には確かに滑りやすくなります。

近場に橋のジョイント部分の金属板がむき出しになっている地点があって、そこはコーナーの中間地点に当たるので、夏タイヤでもそこを通過すると一瞬車が横にスライドする感じがあるのですが、スタッドレスタイヤでそこを通過するともっと極端に横ずれするのです。特に雨の日のズレ方は怖いと感じることもありました。

また、めったにないことですが、けっこう飛ばしているときにフルブレーキに近いブレーキングをすると、はっきりわかるほど制動距離は伸びます。

だから、夏にはスタッドレスタイヤは履かないほうがいい、というのが公式見解です。

でも、大きな声では言えませんが本音はちょっと違います。だって、もう冬には使えないだろうけれど、でも捨てるのはもったいないと思うから夏でも履いているわけです。いわばデメリットは承知の上でやっていることなので、後はこうしたデメリットを自覚して安全な乗り方をしましょうという話です。

上記デメリットはスピードレンジを低く心がけて走行すれば何とかなる範囲だと思います。スタッドレスタイヤは高いのでそんなに気前よくポイポイ捨てられませんから。でも、安全は第一です。もちろん。

Q&A

Q1: スタッドレスタイヤを夏に使用すると交通違反になりますか?

A1: いいえ、スタッドレスタイヤを夏に使用すること自体は交通違反にはなりません。ただし、トレッド面の山が低くなってスリップサインが露出している場合は違反になります。

Q2: 夏にスタッドレスタイヤを使用することはおすすめできますか?なぜですか?

A2: 夏にスタッドレスタイヤを使用することはおすすめできません。その理由として、制動距離が伸びる、濡れた路面での制動距離が特に悪い、燃費性能が落ちる、摩耗が早くなる、ノイズが大きいなどが挙げられます。

Q3: スタッドレスタイヤの使用限界サインにはどのようなものがありますか?

A3: スタッドレスタイヤには通常2つの警告サインが付いています。一つはプラットホームトレッド面の山が半分になると露出する使用限界サインで、もう一つは溝の深さが約1.6mmで露出するスリップサインです。

Q4: スタッドレスタイヤを夏に使用する際のデメリットは何ですか?

A4: スタッドレスタイヤを夏に使用する際のデメリットには、制動距離の伸び、濡れた路面での制動距離の悪化、燃費性能の低下、摩耗の早まり、ロードノイズの増加などがあります。

Q5: スタッドレスタイヤを夏に使用する理由として、どのような考え方があるのですか?

A5: スタッドレスタイヤの山が低くなると冬には使えないと考え、夏場に履きつぶすことを選ぶドライバーもいます。この場合、デメリットは承知の上で、スピードレンジを低く心がけて安全な乗り方をする必要があります。

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