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【記事丸わかり】
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いわゆる「わナンバー」はレンタカーやカーシェアリングに使用されるナンバーです。
「わ」は車の用途を表していて、「貸渡用」を意味します。
この「貸渡用」はちょうど自家用と事業用の中間的用途を表します。
レンタカーを運転するのはわたしたち一般の個人なので、その意味では自家用です。
しかしレンタカーは貸渡業という事業なので、その意味では事業用です。
そこで、レンタカーなどのナンバーは、自家用や事業用と区別するために「わ」を使っているのです。
なお、「わ」の他に「れ」も使われます。
ナンバーのひらがな部分は車の「用途」を表す
まずは、そもそも論から。
車のナンバーのひらがな部分ですが、ひらがなはその車の用途を表します。
用途別に使用されるひらがなは決まっています。
たとえば、フィットやプリウスなどの登録車の場合、わたしたち一般人がマイカーとして使用するのは「自家用」なので「さ・す・せ・そ・た・ち・つ・て・と・な・・・」といったひらがなが使われます。
一方で、同じ登録車でも法人が営業車として使用する場合は「事業用」になるので、「あ・い・う・え・か・き・く・け・・・」といったひらがなが使われます。
そこで、レンタカーとかカーシェアリングですが、これらの用途に使用される車は、運転するのはわたしたち一般の人なので、その意味では自家用ですが、しかし、運転するわたしたち一般の人はお金を支払います。
つまり、その意味では事業用として使用されている車です。
自家用でもあり事業用でもある。
これがレンタカーやカーシェアリングの実態です。
こうしたことから、レンタカーやカーシェアリングの用途を表すひらがなは、純粋な自家用や純粋な事業用のものと区別するために、「わ」と「れ」があてがわれることになっています。
※軽自動車(4輪)のレンタカーは「わ」のみ、小型2輪車(検査対象・250cc超)のレンタカーには「わ」と「ろ」が使用される
米軍などの駐留軍人軍属の私有車両は、一目で区別できるように「E・H・K・M・T・Y・よ」といった文字が使用されます。
なお、登録車と軽自動車では、用途の分類に使用するひらがなに若干違いがあります。
登録車・軽自動車問わず全ての用途において「お・し・へ・ん」の4つのひらがなだけは使用されていません。
これは次の理由からと言われています。
お | 「あ」と間違いやすいから※確かに遠目には間違えますね |
し | 「死」を連想させるから※そうかなあ・・・ |
へ | 「屁」を連想させるから※本当かな・・・ |
ん | 発音しづらいから※これはわかります |
では、用途別に使用されるひらがな等を登録車と軽自動車に分けてまとめてみました。
用途別ひらがな(登録車)
ひらがなの分類(登録車) | |
用途 | ひらがな等 |
自家用 | さすせそたちつてとなにぬねのはひふほまみむめもやゆらりるろ |
事業用 | あいうえかきくけこを |
貸渡用(レンタカー・カーシェアリング) | れわ |
駐留軍人軍属私有車両用等 | EHKMTYよ EHKM:軍所有の業務用車 T:ATAカルネで持ち込んだ一時輸入車 Y:軍人軍属私有車 よ:日本で退役・除隊した軍人用 |
用途別ひらがな(軽自動車)
ひらがなの分類(軽自動車) | |
用途 | ひらがな等 |
自家用 | あいうえかきくけこさすせそたちつてとなにぬねのはひふほまみむめもやゆよらるろを |
事業用 | りれ |
貸渡用(レンタカー・カーシェアリング) | わ |
駐留軍人軍属私有車両用等 | AB |
「わナンバー」について整理整頓
ここでもう一度整理します。
いわゆる「わナンバー」ですが、これはレンタカーやカーシェアリングといった用途で使用される車が付けるナンバーです。
正確には「わ」の他に「れ」も使用されます。
台数的には圧倒的に「わ」が多いのですが、今後「わ」が枯渇したら「れ」も使用されるでしょう。
「わナンバー」というと、現在はレンタカーの代名詞になっていて、陸運局にレンタカー登録する際は「わナンバー登録」という呼び方で通るほどです。
「わ」が枯渇して「れ」が使用されるようになったら、「れナンバー」とか「れナンバー登録」という呼び方が一般的になるかもしれません。
なお、これは信頼できる1次情報ではないので、「噂話」としてお耳に入れていただきたいのですが、レンタカー登録する際、全国の自治体が「わ」から使用し始めたのに対して、北海道だけは「れ」からスタートし、そのうちに他の自治体に合わせる形で「わ」を使用しているとのこと。
また、沖縄県では「わ」から使用を始めたけれど、ついにナンバーが枯渇して、今は「れ」を発行するようになっているとのこと。
北海道と沖縄はレンタカーの需要が多いのは事実で、今後も他の自治体とは異なる動きがあるかもしれません。
さて、話を整理しますと、「わ」と「れ」は登録車に使用され、軽自動車は「わ」のみです。
また小型2輪車(検査対象・250cc超)のレンタカーには「わ」と「ろ」が使用されます。
※入力ミスではありません、「わ」と「ろ(ローソクのろ)」です
125cc以下のバイクには特にレンタカー登録は必要なく、通常のナンバーでOKです。
「貸渡業」とリースの違い
ナンバーの用途をあらわすひらがなに関して、貸渡業(レンタカー・カーシェアリング)とリースは扱いが異なります。
貸渡業の車は、これまでお話してきたように、登録車は「わ」と「れ」、軽自動車は「わ」、小型2輪車は「わ」と「ろ」がそれそれ使用されます。
一方で、リース車は一般の車とまったく同じです。
わたしたちが車を購入してナンバーを交付してもらうのとまったく同じ方式でリース車のナンバーは交付されます。
車検証の記載も同様です。
たとえば、わたしたちがローンで車を購入した場合、車検証の所有者欄はローン会社、使用者欄はわたしたちの名前、という記載になります。
リース車の場合も、所有者欄はリース会社、使用者欄はわたしたちの名前になります。
※レンタカーは所有者も使用者もレンタカー会社名になる
ナンバープレートは使用者を対象に発行されるので、リース車のナンバープレートのひらがな部分は、一般の車と同じひらがなが使用されます。
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ナンバープレート関連の下記記事も参考にしていただけると幸いです。
⇒⇒ナンバープレートにアルファベットが:車のナンバーが変わる
⇒⇒レンタカーの「わナンバー」は自家用と事業用の中間的用途!
⇒⇒車のナンバーの「ひらがな」の意味は?なにかの分類ですか?
ご覧頂きありがとうございました。