【超丁寧記事】自動車保険の等級表の見方:新規の等級・事故後の等級の扱い

自動車保険・等級表・新規の等級・事故後の等級・ノンフリート等級・割引率

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自動車保険のノンフリート等級表の見方を解説しています。

新規で加入する場合の等級、事故で保険を使った後の等級の扱いなど、わかりやすくご説明しています。

自動車保険の等級制度は2012年10月から複雑化して、事故で保険を使うと無事故のときとは別系統の割引率が適用されます。

つまり同じ等級に2つの割引率が並存することになっています。

このあたりの詳細も丁寧に解説しています。

しばらくお付き合いいただけると幸いです。

【記事丸わかり】

  • 自動車保険の等級は、新規契約と既契約において異なる割引率が適用される。
  • 等級表には、1等級から20等級までがあり、等級が上がるほど割引率が高くなる。
  • 新規契約の場合、6S等級7S等級からスタートできる特例があり、家族が11等級以上であれば適用される。
  • 等級別割引率は、年齢条件によって異なる。例えば、26歳以上や30歳以上で割引率が高くなる。
  • 事故有期間は、事故が発生した場合に適用され、事故有の割引率が適用される。
  • 事故有期間は、3等級ダウン事故で3年間、1等級ダウン事故で1年間適用される。
  • 事故有期間中は、等級表の「事故有」の列が適用され、通常の無事故割引より低い割引率になる。
  • 保険契約の更新時に、無事故の場合は等級が1つ上がり、割引率も上昇する。
  • 保険証券や保険会社のマイページで自分の等級を確認し、割引率を把握することが重要。
  • 各保険会社の等級表はほぼ同じで、割引率や事故有期間の扱いも共通している。

⇒⇒【自動車保険】保険を使ったら、等級ダウンで翌年値上がりする仕組みを解説

まずは等級表をご覧ください!

まずは等級表を・自動車保険の等級表の見方:新規の等級・事故後の等級の扱い

まず自動車保険の等級表をご覧ください。

「あれ?」とか「これは何だ?」というところもあるかと思いますが、まずはざっと眺めてみてください。

ノンフリート等級 事故有じこあり 無事故むじこ
2044%割引63%割引
1942%割引55%割引
1840%割引54%割引
1738%割引53%割引
1636%割引52%割引
1533%割引51%割引
1431%割引50%割引
1329%割引49%割引
1227%割引48%割引
1125%割引47%割引
1023%割引45%割引
922%割引43%割引
821%割引40%割引
7F20%割引30%割引
6F19%割引
513%割引
42%割引
312%割増
228%割増
164%割増

いかがでしょう?

それでは、順を追ってご説明いたします。

等級は1等級~20等級まで

等級は1等級~20等級まで・自動車保険の等級表の見方:新規の等級・事故後の等級の扱い

まず、等級は1等級~20等級まであります。

全労済のマイカー共済のみ22等級までありますが、これは例外中の例外で、他はすべて1~20までです。

ところで、6等級7等級にだけ「F」がついていて、他の等級には付いていません。

実は、自動車保険に初めて加入する「新規契約」は、この6等級と7等級だけであり、この2つの等級は他の等級とは扱いが異なっています。

どう異なるかと言うと、6等級と7等級で新規に保険をスタートする場合、年齢条件によって割引率が違うのです。※他の等級は同一

上の一覧表では、たとえば6等級は19%割引となっていますが、新規契約の6等級の場合は、後ほど詳しく解説しますが、年齢条件によってまったく別の割引率(割増率)が適用されます。

7等級もそうです。

そこで「F」が出てきます。

この「F」は「既契約」あるいは「前契約有り」の記号です。

上の等級表にある6F等級と7F等級は、「新規契約」とは違うことを示すために「F」が付いているのです。

「F」のことを保険業界ではフラットと読みますが、何がフラットかと言うと、年齢条件による割引率の違いがなく横一線(フラット)であるという意味です。

したがって、上の等級表は「既契約」に対する割引率を示しています

新規に、初めて自動車保険に加入する人に対しては、後でご説明するまた別の等級表が用意されています。※等級表と言っても6等級と7等級のものだけですが

ちなみに、新規で6等級あるいは7等級に加入する場合は、「既契約」と区別する意味で6S等級あるいは7S等級というように等級の後に「S」を付けます。

7等級~20等級は2系統に分かれていて、それぞれ割引率が異なる

7等級~20等級は2系統に分かれていて割引率が異なる・自動車保険の等級表の見方:新規の等級・事故後の等級の扱い

上の等級表では、もう一つ「おやっ?」と思われることがあると思います。

1等級~6等級までは割増率や割引率は1つしかありません。

しかし7等級~20等級は2つに分かれています。

左側には「事故有じこあり」とあり、右側には「無事故むじこ」とあります。

そして、割引となる数字が左側と右側で違っています。

それはこういうことです。

自動車保険に加入して、もしも一生涯無事故を続けた場合、その人は右側の「無事故」の割引率だけが適用され続けます。

左側には一生縁がないまま過ごすことになります。

しかし、ある年に事故で保険を使った場合、翌年度の等級は原則3等級ダウンします。

もしも15等級のときに事故を起こしたら、翌年の保険は12等級になります。

その際、同じ12等級でも事故**ったので左側の「事故有***」の方の割引率が適用されることになります。

割引率を比較すると、「事故無」は48%割引ですが「事故有」は27%割引です。

割引率が低いということは保険料は高いということです。

つまりこういうことです。

同じ12等級であっても、事故で保険を使ったために12等級になった人と、無事故で保険を使わずに12等級になった人とを、まったく同じ扱いにすることは不公平である。扱いに差をつけなければ公平性に欠ける。それゆえ事故で12等級になった人にはより高い保険料を支払ってもらおう、という考え方に立っています

だから同じ等級なのに割引率が2系統に分かれています。

まあ、正直なところ、わかったようなわからないようなところがありますが、いちおう、そのようにご理解いただきたいと思います。※そうでないと話が進まないので・・・(汗)

最初の等級は6等級か7等級

最初の等級は6等級か7等級・自動車保険の等級表の見方:新規の等級・事故後の等級の扱い

自動車保険の等級は1等級~20等級までありますが、最初に契約を結ぶ場合は6等級か7等級になります

基本は6等級スタートですが、家族がすでに車を保有していてその車が11等級以上であれば新規でも7等級からスタートできます(複数所有新規orセカンドカー割引)。

いずれにしても、最初は6等級か7等級のいずれかです。

そして、新規契約の場合は、保険証券の「等級」の欄には、

等級:6S」あるいは「等級:7S

と数字の後に「S」が表示されます。

この「S」は新規契約を意味するSです。

このように「新規契約」であることがわかるように保険証券に表示するのはすべての保険会社共通のルールです

なぜこのルールがあるかというと、たとえば新規契約したその年度の途中に、何らかの理由で他社に乗り換えることになった場合、ただ単に「6等級」あるいは「7等級」の表示では、乗り換え先の保険会社では保険料を計算できなくなるからです。

前の項目でご説明したように、ノンフリート等級制度では、6等級と7等級の2つの等級に限り、新規契約と既契約では異なる割引率を採用しています

そのため、6等級と7等級に限っては、それが新規契約か既契約か区別できるように表示しなければ困るのです。

だから共通のルールを設けています。

※新規契約は「等級:6S」あるいは「等級:7S」と表示されると書きましたが、より厳密には「等級:6S(事故有じこあり0年)」あるいは「等級:7S(事故有0年)」と表示されます。新規契約でも事故有年数は必ず表示されます。事故有年数の詳細は後ほど解説しています

「新規」の6等級・7等級は年齢条件別に割引率(割増率)が異なる

新規の6等級・7等級は年齢条件別に割引率・割増率が異なる・自動車保険の等級表の見方:新規の等級・事故後の等級の扱い

最初に保険契約をする場合は6S等級か7S等級のいずれかになります。

その際、年齢条件により割引率(割増率)が変わってきます

6S等級では次のようになります。

年齢条件 全年齢 21歳以上 26歳以上 30歳以上
6S等級 6A 6B 6C 6E
割増引率% +28 +3 -9 -9

アクサダイレクト「重要事項説明書の補足事項(P9)

7S等級では次のようになります。

年齢条件 全年齢 21歳以上 26歳以上 30歳以上
7S等級 7A 7B 7C 7E
割増引率% +11 -11 -40 -40

アクサダイレクト「重要事項説明書の補足事項(P9)

上記のように、6S等級でも7S等級でも年齢条件によって割引率(割増率)が違うことがおわかりかと思います。

なお、数字の後のアルファベットは、これも各社共通で、

  • 全年齢⇒A
  • 21歳以上⇒B
  • 26歳以上⇒C
  • 30歳以上⇒E

となっています。

35歳以上を扱っている保険会社もあり、その場合は

  • 35歳以上⇒G

となります。

また、貨物車等で年齢条件を適用しない場合は、

  • 年齢条件対象外⇒D

となり、これも各社共通です。

なお、これらA、B、C、E、G、Dのアルファベットに関しては、会社によって保険証券に表記するところと表記しないところがあります。

保険証券に表記しない会社でも、その会社の約款あるいは重要事項説明書を見れば、年齢条件によって割引率(割増率)を区別していることが明記してあります。

いずれにしても、重要なのは「その6等級あるいは7等級が新規契約であるか否か」がわかればいい事であって、年齢条件別のA、B、C・・・などのアルファベットの表記がなくても問題は生じません。

なぜなら新規契約であることさえわかれば、あとは年齢条件に応じて保険料を算出できるからです。

等級の上がり方と下がり方

等級の上がり方と下がり方・自動車保険の等級表の見方:新規の等級・事故後の等級の扱い

先ほど1等級~20等級まで等級表をご覧いただきました。

わたしたちが最初に自動車保険に加入する場合は6等級あるいは7等級からスタートします。

等級は1~20までなのだから、どうしてキリよく1からスタートしないのか

とツッコミが入りそうですが、これには理由があります。

事故で保険を使うと原則として3等級ダウンします。

もしも1等級からスタートして、事故で保険を使った場合、等級をダウンさせたくてもダウンさせる「余地」がないことになります。

そこで、等級ダウンの「余地」を確保するために6等級からのスタートとなっています。

いずれにしても、新規契約で6等級からスタートし、1年間無事故で通すと、翌年度の等級は1つアップして7等級となります。

以下同様で、無事故を続けると、1年ごとに1等級ずつ階段を上がっていきます。

ただし、等級アップは常に1等級単位です。

等級が一気に2等級とか3等級アップすることはありません。

ダウンするときは一気に3等級落ちることはありますが、アップするのは常に1等級ずつです。

等級が20等級までたどり着いたら、そこで行き止まりになり、その後無事故が続いても20等級のまま変わりません。全労済ぜんろうさいのマイカー共済は22等級まであります

等級がアップすると割引率が高くなるので保険料は安くなります


次に、等級がダウンするケースです。

事故で保険を使うと等級がダウンします。

何等級ダウンするかは事故の内容により異なります。

自動車保険では次の3種類の事故に分類されます。

  • 3等級ダウン事故
 (翌年度3等級ダウンする)

・歩行者と接触して対人賠償保険を使った

・車に追突して対物賠償保険を使った

・電柱に激突して車両保険を使った

  • 1等級ダウン事故
 (翌年度1等級ダウンする)

・車が盗難にあい車両保険を使った

・コインで車に落書きされ車両保険を使った

・台風で車が水没し車両保険を使った

  • ノーカウント事故
 (翌年度1等級アップする)※無事故と同一の扱い

・信号待ちで追突され搭乗者傷害保険から支払いを受けた※相手の保険からは対物賠償・対人賠償の支払いを受けた

・バイク事故を起こしファミリーバイク特約から支払いを受けた

等級がダウンすると割引率が低くなるので(3等級以下では割増になる)保険料は高くなります

等級には「事故有」と「無事故」の2系ある

等級には事故有と無事故の2系統・自動車保険の等級表の見方:新規の等級・事故後の等級の扱い

※この項目ではすでに解説したことと重複がありますがご了承ください

すでにご紹介した等級表にあるように、等級は1等級~20等級まであり、そのうち7等級~20等級は2系統に分かれています。

等級が2系統に分かれている理由をお話します。

たとえば、現在等級が13等級のAさんが3等級ダウン事故を起こして保険を使った場合、翌年度の等級は10等級になります。

そこで次の表をご覧ください。

 事故有じこあり 無事故むじこ
10等級 23%割引 45%割引

同じ10等級なのですが、「事故有」は23%引き、「無事故」は45%引きとなっています。

今回10等級になったAさんには「事故有」23%割引が適用されます。

事故**ったので「事故有***」が適用されます。

このように事故で保険を使った契約に適用される割引率のことを「事故有係数じこありけいすう」と呼びます。

いっぽう、無事故を続けている契約に適用される割引率のことを「無事故係数むじこけいすう」と呼びます。

最初にご覧いただいた等級表の左側と右側に分かれていた割引率です。

実は2012年10月まではこのように同じ等級に2つの割引率が並存するようなことはありませんでした。

しかし、現在のノンフリート等級制度では、事故で保険を使った結果として10等級になった人と、無事故で1つずつ等級の階段を昇ってきた結果として10等級になった人とを、同じ扱いにしては不公平だという理由から、このように割引率に差を付けています

10等級の場合は、実に22ポイントも割引率に差が付いています。

事故で保険を使うと等級がダウンして保険料が高くなること自体は、2012年10月以前も以後もまったく同じです。

しかし、2012年10月以降は保険料の上がり方が極端になり、小損害の事故では保険を使いづらくなっています。

事故有じこあり」の等級には必ず「事故有期間じこありきかん」がつきまとってくる

事故有の等級には必ず事故有期間がつきまとってくる・自動車保険の等級表の見方:新規の等級・事故後の等級の扱い

前の項目の例を続けます。

等級が13等級だったAさんが、3等級ダウン事故で保険を使ったために翌年の保険が10等級にダウンした場合、事故有係数による割引率が適用されますが、それと同時に事故有期間じこありきかん事故有係数適用期間じこありけいすうてきようきかんが3年付きます。

3等級ダウン事故では「3年」、1等級ダウン事故では「1年」の事故有期間が付きます。

保険証券にも下記のように記載されます。

ノンフリート等級・最初・上がり方・下がり方・6等級・7等級

黄色のマーカー部分が事故有期間

上の画像では事故有期間は「0年」になっていますが、3等級ダウン事故で保険を使った場合の翌年の保険証券には「3年」と表示されます。※1等級ダウン事故なら「1年」と表示

この事故有期間というのは、「事故有係数による割引率を適用する期間」という意味です。

つまり、事故で保険を使うと2系統ある割引率のうちのより割引率の低い事故有係数を適用するけれど、永遠にそこに留まるのではなく、定められた期間を過ぎたらリセットされ、また無事故係数に復帰できる、というわけです。

「事故有期間」がリセットされるまでの年数
3等級ダウン事故 3年
1等級ダウン事故 1年

もしも同じ年度に2度、3度と事故を起こして保険を使ったら、その分は事故有期間が加算されるのですが、事故有期間は最長6年で打ち止めになります。

そのため3等級ダウン事故で3回保険の支払いを受けた場合、事故有期間は9年ではなく6年になります。

※もっとも3等級ダウン事故を同じ年度に3回起こしたら、翌年度は「引き受け拒絶」の扱いになる可能性大です

話を整理します。

等級が13等級だった人が3等級ダウン事故で保険を使うと、翌年の保険は10等級になります。

この10等級は、無事故で等級の階段を昇ってきた人の10等級とは割引率が異なり、より割引率の低い事故有係数が適用されます。

同時に、事故有期間が3年付きます。

3年間は事故有係数の割引率によってより高い保険料を支払うことになりますが、3年間無事故で過ごせば、4年目にはまた13等級に戻ります。

戻った13等級は、事故有期間の3年がリセットされているので、無事故係数による割引率が適用されます。

3等級ダウン事故で保険を使った場合
無事故で過ごせば4年後に元の保険料レベルに戻る
1等級ダウン事故で保険を使った場合
無事故で過ごせば2年後に元の保険料レベルに戻る

もう一度等級表をご覧ください

もう一度等級表を・自動車保険の等級表の見方:新規の等級・事故後の等級の扱い

みなさんにはこのページの頭で等級表を見ていただきましたが、もう一度ご覧いただきたいと思います。

今度は、Fの表示や「事故有」「無事故」の表示も理解していただけるのではないでしょうか。

ノンフリート等級 事故有じこあり 無事故むじこ
2044%割引63%割引
1942%割引55%割引
1840%割引54%割引
1738%割引53%割引
1636%割引52%割引
1533%割引51%割引
1431%割引50%割引
1329%割引49%割引
1227%割引48%割引
1125%割引47%割引
1023%割引45%割引
922%割引43%割引
821%割引40%割引
7F20%割引30%割引
6F19%割引
513%割引
42%割引
312%割増
228%割増
164%割増

 

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