【3分説明】デフロック(デファレンシャルロック)とは|構造|軽トラ・トラック・オフロード車

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画像:Wikipediaより

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デフロックとは:構造

まず、デファレンシャルギアについて。「動力伝達」兼「差動装置」です。

交差点で車が左折する場合、内側(左)のタイヤと外側(右)のタイヤでは回転数が異なります。同じ回転数だと直進してしまいます。外側のタイヤのほうがより多く回転しないと車は左に曲がれません。

この際、左右のタイヤの回転差を調節する装置がデファレンシャルギアです。

デフロックとは、デファレンシャルロックあるいはディファレンシャルロックとも呼ばれますが、上記のような通常のデファレンシャルギアの働きをロックする働きをする装置のことです。

なぜデフロックが必要か、その具体的なシーンですが、たとえば雪道で右のタイヤが雪に捕まってスピンしたとします。

すると、デファレンシャルギアは左右のタイヤの回転差を調節しにかかるのですが、片輪が激しくスピンする状態だともう片輪は動きを止めてしまうのです。

その結果、いつまでたっても雪から脱出できなくなります。

そこでデフロックです。デフロックを作動させると、それまで停止していた左のタイヤに駆動力が伝わって回転を始めます。すると、右のタイヤは空転するものの左のタイヤはしっかり路面をとらえてその場から脱出できるわけです。※常に脱出できるとは限りません。たとえば、左のタイヤも雪に捕まって空転すれば脱出できません

通常、デフロックはスイッチのON・OFFで操作します。

軽トラック・トラック・オフロード車(ジムニーなど)の定番装置

一般的な乗用車にデフロックは装備されていません。ほとんど必要ないからです。

しかし、沼地や林道や農道や雪道など、いわゆる「悪路」を走る機会の多い車で、4輪駆動の車には、たいていデフロックが用意されています。

軽トラック、トラック、ジムニーなどのオフロード車などの定番装置です。

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