フルタイム4WDとは|構造・仕組み|雪道に強いが燃費が悪い

フルタイム4wd・とは・雪道・燃費・メカニズム・構造・仕組み

フルタイム4WDとは

文字通り、常時4つの車輪に駆動力が伝達されて車を動かす方式のことをフルタイム4WDと呼びます。

パーマネント4WDともコンスタント4WDとも呼ばれます。

最近の車の中には、実際にはフルタイムではなく、状況に応じて時々フルタイムになるだけなのに、それでもフルタイム4WDと名乗っている車があって、思わず「嘘つき!」と声に出してしまうことがありますが、本物のフルタイム4WDは常時4つのタイヤにエンジン動力が配分されています。

構造・仕組み

フルタイム4WDには、通常、3つのデファレンシャルギアが装備されています。

デファレンシャルギアとは、差動装置のことで、たとえば前輪の2つのタイヤの間に装着されたデファレンシャルギアは、左右のタイヤの回転差を調節する役目を果たします。

具体的には、交差点で左に曲がる場合、外側のタイヤは内側のタイヤより必ずより多い回転数で回ります。もしも左右が同じ回転数なら車は直進してしまいます。必ず回転差が生じます。

この際、左右のタイヤの間に装備されたデファレンシャルギアは、エンジンからの駆動力を上手に調整して左右のタイヤに配分します。その時の状況に応じて、3:7とか4:6とか、あるいは8:2とか7:3というように、力を分配します。

これにより車は滑らかにカーブを曲がることができます。

上記は前輪の話でした。つまり前輪駆動車(FF車)の場合です。

この仕組みは後輪駆動車(FR車)でも全く同じです。

そして、4輪駆動車(4WD車)の場合は、前と後ろだけでなく、前と後ろをつなぐ中間地点にもデファレンシャルギアが装備されています。

これにより、左右のタイヤに駆動力を配分するのと同じ方式で、前と後ろの駆動輪に力を配分します。

つまり、フルタイム4WDには3つのデファレンシャルが装備されているわけです。

エンジンの駆動力は、まず前と後ろの中間にあるデファレンシャルギアに伝わり、ここが前後に力を配分します。次に、前に配分された力は、前輪に備わるデファレンシャルギアで左右のタイヤに力を再配分します。後ろに配分された力は、後輪に備わるデファレンシャルギアで左右のタイヤに力を再配分します。

これがフルタイム4WDの基本的仕組みです。

雪道や悪路に強いが燃費は悪い

フルタイム4WDの車には、下記のような車があります。

  • トヨタ:ランドクルーザー(マルチテレインセレクト式)
  • スバル:フォレスター(ビスカス付センターデフ式)
  • スバル:WRX S4(VTD-AWD)

こうした車は、雪道をはじめとした悪路に強いです。また、超強力なエンジンパワーを4つのタイヤで受けとめて常にタイヤと路面とのトラクションを維持しつつ速く逞しく走ることができます(特にWRX S4)。

一方で、燃費は相当悪いです。しかし、こういう車に乗る人はあまり燃費のことを気にしてはいけないと思います。ほかの誰も乗っていない特別な車に乗っているという自尊心を胸にハンドルを握るのが似合う車ですから。

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元保険代理店代表です。現在はブログ記事作成を日課にしています。自動車保険の記事が中心ですが、その他クルマに関するお役立ち記事に取り組んでいます。さて、9月ですね。雨ばかりの7月、うだるような8月が過ぎたら、今度は台風多発の月になりそうです。新型コロナもまだ収まっていません。そんな状況ですが、皆さんが当ブログを訪問していただき、記事を読んでくださることだけがわたしの生きがいです。今月も「役に立つ記事」だけを目指して頑張ります。