【2分解説】フォグランプがついてない車があるのはなぜ?

フォグランプ・ついてない

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【記事丸わかり】

  • フォグランプの役割:霧や大雨、吹雪などの悪天候時に視界を確保するための装備。
  • 新車の装備状況:新車でもフォグランプが標準装備されていない車がある。ベーシックグレードにはついていないが、上位グレードにはついていることが多い。
  • 利用シーンの違い:近所の買い物や送迎など、車を使う頻度が少ない人にはフォグランプがなくても問題ない。
  • 遠乗りの頻度:頻繁に遠出をする人にとっては、突然の天候変化に対応するためにフォグランプが役立つ。
  • オプション扱い:フォグランプがついているかどうかは、車の使い方や利用者のニーズに応じて選べるオプション扱いとなっている。
  • 車検の検査基準:フォグランプがついている車とついていない車では、車検の際の検査基準が異なる。
  • フォグランプなしの車:フォグランプがついていない車は、フォグランプに関する保安基準が適用されず、車検に問題なく通る。
  • 保安基準:道路運送車両法では、フォグランプの色や個数、位置・高さなどの詳細な基準が定められている。
  • LEDフォグランプ:LEDフォグランプも車検対応の品であれば問題なく車検を通る。
  • 規定の適用範囲:フォグランプに関する規定は、2006年以降に生産された車に適用される。

フォグランプがついてない車があるのはなぜ?

霧や大雨や吹雪などの悪天候時にフォグランプはとても役に立つ装備です。しかし、新車で販売されている車には、標準装備としてフォグランプがついている車とついてない車があります。

同じ車名の新型車でも、ベーシックグレードにはフォグランプがついてないけれど上位グレードにはついていることもよくあります。

結局、フォグランプは「あればあったで便利だけれどなければないで何とかなる」という位置づけの装備だということです。

たとえば、車を自宅近辺の買い物や送迎にしか使用しない人にとっては、フォグランプがなくても特に不自由には感じないでしょう。突然の大雨や濃霧に遭遇したら、状況が改善するまで車を使わないという手も使えます。

いっぽうで、しょっちゅう遠乗りをしている人にとっては、突然の天候の変化は常に起こりうるもので、そうした事態に対応するにはフォグランプはありがたい装備です。天候が改善するまでどこかで休んでいられないことだってあります。

このように車の使い方は人それぞれなので、フォグランプはオプション扱いになっているのだと思います。

ついてない車には車検の検査はない

フォグランプがついている車とついてない車では車検の際の検査基準が異なります。

ついている車の場合、厳密に保安基準に適合しているかどうかが検査されますが、ついてない車の場合は(フォグランプに関する)保安基準はまったく適用されません。

車検の保安基準(検査項目)

道路運送車両法では、フロントのフォグランプを「前部霧灯ぜんぶむとう」、リアのフォグランプを「後部霧灯こうぶむとう」として明確な保安基準を定めています。

以下のとおりです。

フォグランプの車検基準
前部霧灯後部霧灯
白または淡黄色※7000ケルビンを超えない程度。これを超えると青色とみなされ車検不可となる可能性大

※左右同色であること

赤色
個数2個以下※2個の場合は左右対称であること2個以下※2個の場合は左右対称であること
位置・高さ地上から25cm~80cmのあいだ

※車幅の外側縁からフォグランプの外側縁が40cm以内であること

地上から25cm~100cmのあいだ

※ブレーキランプから10cm以上離れていること

光軸下向き
玉切れ・レンズの割れ不合格不合格
ヘッドライトとの連携ヘッドライト点灯時にのみ灯火可能、ヘッドライト消灯時は灯火不可

(※)LED球であっても「車検対応」の品であれば問題なく車検をパスします。

(※)上記規定は2006年(平成18年)生産車以降に適用されます。

繰り返しますが、そもそもフォグランプは車に必須の装備ではないので、フォグランプがついてない車の場合は上記基準は何の関係もなく、問題なく車検に通ります。

しかし、フォグランプがついている車両に関しては、上記規定が適用されます。

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