【記事丸わかり】
⇒⇒迷惑なリアフォグランプつけっぱなしのおベンツ様 |
フォグランプをつけっぱなしの車は違反でしょ?迷惑です。
最近、濃霧でもなければ大雨でもなく、ごく普通の夜の道路なのに、常時フォグランプをつけっぱなしの車が目につきます。
本当に迷惑千万、困ったものだと思います。困るだけでなく、危険です。対向車にとっては視界の妨げになります。
本来悪天候時に使用すべきフォグランプなのに、どうして年がら年中つけっぱなしにしているのでしょう。
まず、フォグランプの点灯方法について、法律とマナーをからめた要点をまとめてみました。
- フォグランプを単独で点灯させるのはNG※法的にダメです
- フォグランプを点灯する時は常に(下向きの)ヘッドライトと同時に点灯させなければならない※フォグランプ単独はダメ。常にヘッドライトと同時点灯
- フォグランプとスモールランプを同時に点灯させるのはNG※同時に(下向きの)ヘッドライトを点灯していればOKだが、フォグとスモールだけで点灯させるのはNGということ。必ず(下向きの)ヘッドライトと同時でなければならない
- フォグランプと(下向きの)ヘッドライトを同時に点灯させるのはOKだが、悪天候でない状況では対向車のドライバーの視界を妨げるのでやってはいけない※法的にはOKだがマナーとしてNGということ
ということになります。
つまり、ごく普通の夜間走行でヘッドライトと同時にフォグランプをつけて走行している車は、法的には問題ないが、運転マナーとしては問題があるということになります。迷惑です。やめてほしいと思います。そうですよね。
よくあるトンデモナイ事例として、大型SUVなどに後付けで巨大なフォグランプをつけている車があって、常時淡黄色のフォグランプをつけっぱなしでいる場合に、そんな車が対向車として向こうからやってくると、実際のところ前が全く見えなくなる現象が発生します。
単に迷惑だというのではなく、積極的に非難すべき対象だとわたしは思います。とんでもないならず者行為だと断定できます。
自分のことしか考えていないドライバーなのでしょう。
もしもこの車がフォグランプとスモールランプのみの点灯状況であれば、マナー違反であるだけでなく法的にもアウトです。
しかし、ヘッドライトと同時にフォグランプを点灯している場合は、法的には問題ありません。
でも、違法ではないけれど、とんでもない迷惑行為です。身に覚えのある方はどうかおやめください。
(※)誤解のないように付け加えておきますが、わたしは大型SUVは大好きです。そういう車にダメ出ししているのではなく、マナー違反のドライバーさんにやめるよう訴えているのです。
リヤフォグランプのつけっぱなし問題
フォグランプはフロントについているのが一般的ですが、リヤにもついている車種があります。たいてい左右のいずれかに1つついていて、コンビネーションランプの中に埋め込まれているので、外見上はわからないことがほとんどです。
輸入車に装着されていることが多かったのですが、近年は国産車でも4WD車を中心に数多くの車種に採用されています。
リヤフォグランプは濃霧が立ち込めた道路などでは絶大な効果を発揮します。通常のテールランプより強い光を発するので、後続車からしっかり視認でき、追突防止に役立ちます。
しかし、この「通常のテールランプより強い光」であるからこそ、いざ通常の天候時につけっぱなしにされると、今度はこの上ないはた迷惑な行為になってしまうのです。
対向車のフォグランプがまぶしいという場合は、まぶしいのは瞬間的なことで、すれ違ってしまえば問題は解決されます。
しかし、前方を走る車がリヤフォグランプをつけっぱなしの場合、それが通常の天候下のことであれば、後続車のドライバーは常時まぶしすぎるリヤフォグランプに悩まされ続けることになります。
単に消し忘れだろうと思う反面、いつまでも消灯してくれないとこちらを煽っているのかと思い始めることもあります。
また、どうやってつけっぱなしであることを前方のドライバーに伝えればいいのか、方法にも悩みます。パッシングしたら、逆にこちらが煽っていると思われてしまいます。クラクションでも同様です。
そんなふうに悶々としているうちに、やがてイラ立ちが爆発します。キレちゃうわけです。
こうしてリヤフォグランプのつけっぱなしをめぐって各地でトラブルが発生しているのです。いちいち報道はされませんが怒号が飛び交ったりしているのです。
どうかリヤフォグランプを装着している車のオーナーさんは、悪天候でもないのにリヤフォグをつけっぱなしにしていないか、その都度確認して車を運転してくださいね。私も気をつけますけれど。
リヤフォグランプに関するトヨタの「取扱書」の記述
トヨタのホームページにはリヤフォグランプの「取扱書」が記載されています。
まず、リヤフォグランプの役割として、
「雨や霧などの悪天候下で後続車両に自車の存在を知らせることができます。」
とあります。
その次に、操作の仕方が記載されていて、最後に次の注意書きがあります。
「雨や霧、雪などで視界が悪いときに後続車に自分の車の存在を知らせるために使用します。視界が悪いとき以外に使用すると後続車の迷惑になる場合があります。必要なとき以外は使用しないでください。」
他社の「取扱書」にもほぼ同様の記述があります。
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