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車のAマーク|点滅の意味は?Aを矢印で丸く囲む絵の正体
このページのトップ画像で、赤丸で囲まれている図柄、これがAマークです。アルファベットのAを矢印の丸で囲んでいます。
これはアイドリングストップ機能のマークです。
赤信号で車を停止した際、従来の車はそのままアイドリング状態をキープしますが、それでは無駄に燃料を消費してモッタイナイということで、一時的にアイドリングをストップします。
青信号になって、さあスタートしようとブレーキから足を離すと、エンジンが始動し、車を発進させることができます。
アイドリングストップを意味するこのAマークですが、メーカーによって微妙に表示の仕方が異なりますが、そうはいっても、だいたい同じです。
このAマークがついたボタンは、アイドリングストップ機能を使用したい場合はそのままにしておきます。しかし、アイドリングストップ機能を使いたくない場合は、このボタンを押すことで機能を停止できます。※ただし、いったんエンジンを切るとリセットされて初期の設定に戻る(つまり常時アイドリングストップが作動する)車種がほとんどです。
さて、もしもAマークが点滅し、その点滅状態が走行中ずっと続いていたら、これはバッテリー容量が低下しているという警告です。
つまり、
「アイドリングストップ機能を使いたいけれど、バッテリーがちょっと弱っているので、いったんエンジンを切って再始動できなくなると困るので、一時的にアイドリングストップ機能は停止しています。すみやかにバッテリーに充電してください」
という意味です。
そもそもエンジンの始動には非常に大きな電力を必要とします。ヘッドライトを点灯するのに1の電力が必要とすると、セルモーターを回すのには3~7の電力が必要になります。
したがって、バッテリーの電圧が低下している場合、エンジンの再始動が出来なくて交差点で立ち往生してしまうリスクがあるので、アイドリングストップは作動しないように設計されているのです。
Aマークの点滅は、そうした意味の警告です。
車の警告灯には、Aマーク以外にバッテリー警告灯が別途あります。そして、バッテリー警告灯は点灯しないのにAマークだけ点灯あるいは点滅するということは、
「バッテリーが完全に弱っていて車を走らせることができない、というほどではないけれど、少なくとも、アイドリングストップ機能は使わないでおいた方がいいですよ」
といった意味合いになります。
完全にバッテリーの電圧が低下しているのではなく、正常な状態の60%~70%程度に低下している状態、と理解すればいいと思います。
Aマークが点滅したらフル充電する
アイドリングストップのマークであるAマークが点滅したら、バッテリーに充電してください。
充電器があれば自分でできますし、なければ、ディーラーや修理工場に車を持ち込んで、本格的なフル充電をしてもらってください。急速充電ではなく時間をかけて充電するやり方です。費用は1,500円~2,500円くらいでやってくれると思います。
もっとも、車のバッテリーというのは、普通に走行していればオルタネータが電気を発電してその電気をバッテリーに充電するようになっているので、そういう意味では充電器でフル充電する必要はありません。
しかし、そもそもAマークが点滅するようなケースは、日ごろ車を短距離しか乗らずにオルタネーターからの充電が十分になされていない場合に発生します。だから、再発しないようにフル充電しておいた方が安心・確実です、という話です。
なお、ここでお話ししている充電とはフル充電のことで、いわゆるジャンピングはダメです。ダメというより、不必要です。エンジンがかからず困ったときは応援車に駆けつけてもらってジャンピングをしてもらいますが、これはセルモーターを回す分の電力を一時的に補給する措置であり、弱ったバッテリーをまた元気いっぱいになるようにフル充電するものとは違います。一時的なカンフル剤にすぎません。
(※)ジャンピングとは、2台の車のバッテリーとバッテリーをケーブルでつなぎ、応援車のエンジンを10分ほど回してエンジン始動に必要な最低限の電気を補充することです。
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