【3分説明】車の暖房はガソリンを食いますか?

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車の暖房はガソリンを食いますか?

いいえ、車の場合は暖房を使ってもガソリンは食いません。車の暖房はエンジンの熱で温まった冷却水の廃熱を利用しています。だから暖房を使っても燃費は悪化しません。もともと車外に捨てるはずの熱を車内に取り込んでいるだけですからガソリンは食いません。

家庭用のエアコンの場合、冷房と暖房は同じ方式です。ヒートポンプによって空気を減圧して冷気を作り出すのが冷房、ヒートポンプによって空気を圧縮して熱を作り出すのが暖房で、どちらも同じシステムを利用します。

しかし、車の場合、冷房は家庭用のエアコンと同じ方式ですが、暖房は、せっかく熱源であるエンジンがあるのですから、これを利用しない手はありません。

だから、水冷式のエンジンで走る車の場合は、暖房でガソリンの消費量が増えることはありません。

冬場に「A/C」のスイッチを入れっぱなしでもガソリンは食わない?

マニュアルエアコンにもオートエアコンにも「A/C」のスイッチが付いています。これはエアコンONのスイッチで、これをONにするとコンプレッサーが作動して車内の温度を設定温度になるように調整します。また、除湿もします。

夏場は「A/C」をONにしたままで何の問題もありません。では、冬場にONにし続けるとどうなるでしょう?

その場合、エアコンは主に除湿をし続けます。暖房はエンジンの冷却水の廃熱を利用するヒートコア(熱交換器)が受け持ちます。

冬場に「A/C」スイッチを入れっぱなしにした場合、コンプレッサーが作動するのでオルタネーターに負荷がかかり、オルタネーターの負荷がガソリン消費量に影響を与えますが、その影響はわずかです。

結論ですが、冬場に「A/C」を付けっぱなしにした場合、OFFにするよりガソリン消費量は増えますが、その増え方は夏場に冷房をフルに使用するのにくらべて、わずかです。除湿機能が働く分だけはガソリン消費量が増えますが、影響はわずかです。

実際、冬場には「A/C」スイッチはOFFでいいです。フロントガラスなどが曇ったり結露した場合にだけ、「A/C」をONにして車内の水分を取り除き、同時にデフロスターを作動させる、というやり方が合理的です。

ハイブリッド車は?

エンジンと電気モーターの両方で車を走らせるハイブリッド車の場合、暖房にはいくつか方式があります。

たとえば、エンジンだけの車と同じように、暖房はエンジンの冷却水の廃熱を利用する方式のHV車では、たとえ蓄電池の容量に余裕があってモーターだけで走行できる場面でも、車内が暖房の設定温度に達していなければ、ただ暖房のためだけにエンジンを回すという車種もあります。

そうではなくて、暖房は電気の力だけで熱を作る方式のHV車もあります。しかし、この方式であっても、電気の容量が少なくなれば、結局エンジンを回すことになるので、やはりガソリンの消費量に悪い影響を与えます。

実際、ハイブリッド車にしても電気自動車にしても、暖房をフルに使用すると航続距離が極端に少なくなります。

各社いろいろ研究していますが、EV車にしてもHV車にしても、まだ決定打と言える暖房システムは確立されていません。

下記の記事も参考になさってください。

⇒⇒車の暖房はエンジン冷却水の廃熱を利用しています!

⇒⇒車の暖房の仕組み|クーラーとヒーターはシステムが別?

⇒⇒車の暖房は燃費に影響を与えますか?A/CのONとOFFでは?

⇒⇒車の暖房の温度は何度に設定するのが最適ですか?

⇒⇒車のエアコンマークの意味|A/C・外気導入・内気循環など

⇒⇒車のヒーターの風が出ない|原因と対策|どこが悪いの?

⇒⇒車のエアコンの暖房が効かない|足元スースー|原因と対策

⇒⇒車のエアコン|修理費用・修理期間|どこで修理してもらう?

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