【記事丸わかり】
⇒⇒悪女に沼るSUV【アルファロメオ トナーレ】峠で土屋圭市が試乗!霧島聖子 工藤貴宏が徹底解説 |
目次
アルファロメオ トナーレ:スペック・内装・値段・PHEV・4WDなど
トナーレ:アルファロメオ
アルファロメオ・トナーレはブランド初となるマイルドハイブリッド(MHEV)を搭載しています。
新開発の直列4気筒1.5リッター直噴ターボエンジンを搭載し、最高出力160PS、最大トルク240Nmを発生します。
48Vモーターを内蔵する7速DCTと組み合わせ、ベルト・スターター・ジェネレーターと、リチウムイオンバッテリを搭載するハイブリッドシステムを初採用しています。
WLTCモード燃費は16.7km/Lで、走行の状況に応じてエンジンとトランスミッションを切り離して、約20km/hまで電動走行が可能です。
つまり、市街地などの渋滞でゆるゆる走る際には、モーターのみで走るシーンがたくさんあるということです。
実燃費もけっこういいようです。「クルマでいこう」のトナーレの回では、実走行でほぼカタログ値の燃費結果でした。
コネクティビティも新しくなり、車載通信モジュールを搭載し、車内のヘッドユニットとスマートフォン、スマートウォッチ、PCなど多くのタッチポイントから機能を利用可能です。
NFT(非代替性トークン)を史上初搭載し、スマホアプリから走行距離などのデータを登録することで改ざん不可能なデータとして記録されます。
先進装備として、ブランド初採用となるデジタルメータークラスター、視認性や安全性を高めるマトリクスLEDヘッドライト、長距離ドライブの負担を軽減するレーンセンタリング機能、日本市場専用に採用されたアイシン製のナビゲーション、狭い路地などで安心をもたらす4つのカメラなどを標準装備しています。
ナビ画面はメーター中央にも表示されます。使い勝手がいいようです。
各種装備
トナーレには様々な装備が用意されています。
下記のすべてが標準装備ではありませんが、ほとんど満艦飾といえるほどの装備品の山です。
エクステリア
- フルLEDマトリクスヘッドライト、プロジェクターベンディングライト・ハイビーム、ダイナミックターンランプ
- フルLEDテールライト
- 電動調整&格納式エクステリアミラー(ヒーター・自動防眩機能付き)
- フロントグリル(サテンクローム加飾またはダーク加飾)
- フロント/サイドスカート/リアバンパー(サテンクローム加飾またはダーク加飾)
- アルミニウムキックプレート(VELOCEモデルのみ)
- シャークフィンアンテナ(ボディ同色)
インテリア
- 12.3インチ大型デジタルクラスターメーター
- スポーツレザーステアリング(オーディオコントローラー付き)
- ファブリックシート(ブラック)またはナチュラルレザーシート(ブラック)
- 8ウェイパワーシート(前席、運転席メモリー付き)(VELOCEモデルのみ)
- シートヒーター(前席)(VELOCEモデルのみ)
- シートベンチレーション(前席)(VELOCEモデルのみ)
セーフティ&アシスタンス
- 360度カメラ(4カメラ:フロント・サイドx2・リアカメラ)
- フロント&リアパーキングセンサー
- 先進運転支援システム
- 衝突被害軽減ブレーキ(歩行者検知機能付き)
- 前面衝突警報(フォワードコリジョンワーニング)
- アダプティブクルーズコントロール(iACC:intelligent Adaptive Cruise Control)[ストップ&ゴー機能付き]
- レーンセンタリングアシスト
- トラフィックジャムアシスト
- インテリジェントスピードアシスト
- トラフィックサインレコグニション
- シートベルトリマインダー(後席)
- リアクロスパスディテクション
- ドライバーアテンションアラート
- エレクトリックパーキングブレーキ(オートホールド機能付き)
スペック
Alfa Romeo Tonaleの主なスペックは以下の通りです。
- タイプ:5 ドア SUV
- ハンドル位置:右
- ドア数:4
- 乗車定員:5名
- 全長:4,530mm
- 全幅:1,835mm
- 全高:1,600mm
- ホイールベース:2,635mm
- トレッド 前/後:1,580mm/1,580mm
- 車両重量:1,630kg
- エンジン種類:ターボチャージャー付 直列4気筒 DOHC
- 総排気量:1,468 cc
- 最高出力:117 kW(160 PS) /5,750rpm
- 最大トルク:240 Nm(24.5 kgm) /1,700rpm
- 燃料供給装置:電子制御式燃料噴射
- 使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
- 燃料タンク容量:55ℓ
- モーター最高出力:15kW(20PS)/6,000rpm
- モーター最大トルク:55Nm(5.6kgm)/2,000rpm
- 駆動用バッテリー種類:リチウムイオン電池
- 総電圧:43.9V
- トランスミッション形式:電子制御式7速 デュアルクラッチトランスミッション
- 駆動方式:前輪駆動
- ステアリング形式:ラック&ピニオン(電動パワーアシスト付き)
- サスペンション(前・後):マクファーソンストラット式
- 主ブレーキ(前・後):ベンチレーテッドディスク
- タイヤサイズ(前・後):235/45R19 / 235/40R20
- ラゲッジルーム容量:500ℓ
- 最小回転半径:5.8m
- 燃料消費率(WLTCモード):16.7km/ℓ
- CO2排出量:140g/km
内装の特徴
アルファロメオ・トナーレの内装の特徴は以下の通りです。
トナーレの内装は、アルファ・ロメオのレースの歴史にヒントを得ています。
その証拠に、ダッシュボードの中央には10.25インチのタッチスクリーンが配置され、その下にはコンパクトなエアコンのコントロールパネルがあります。
このタッチスクリーンは、新しいユーザーインターフェースとともに、アルファ・ロメオの新しいブランドロゴを特徴としています。
また、このシステムは、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応しており、ワイヤレスでスマートフォンを接続することができます。
ダッシュボードの左側には、12.3インチのフルデジタルクラスターがあります。
これは、3つの異なる表示モードを選択することができ、それぞれがドライバーの好みや運転状況に合わせて最適化されています。
シートは、高品質なレザーとアルカンターラで覆われています。
また、運転席と助手席は、8方向電動調整機能とメモリ機能を備えています。
全体的に、トナーレの内装は、アルファ・ロメオの伝統的なスポーツカーの雰囲気を保ちつつ、最新のテクノロジーと快適さを提供することに重点を置いています。
値段
アルファロメオ・トナーレのグレードと新車価格は以下の通りです。
- Ti:524万円
- EDIZIONE SPECIALE:578万円
- VELOCE:589万円
2023年6月時点の価格です。
PHEV(プラグインハイブリッド)は?
アルファ・ロメオは「ゼロ・トゥ・ゼロ」というスローガンを掲げています。
このスローガンが意味するところは、「2022年にはゼロ・エミッションのバッテリーEVを提供していなかった同社が、2027年までに内燃エンジンを積んだクルマをゼロにする」という目標だそうです。※ちょっと自虐的で面白い
その最初の一歩が、アルファ・ロメオ・トナーレのマイルド・ハイブリッドとプラグイン・ハイブリッドです。
プラグインハイブリッド(PHEV)はいずれ日本に導入されると思いますが、まだ未定です。
このトナーレのプラグイン・ハイブリッドは、基本的にジープ・コンパス 4xeのアップグレード版と考えてよく、内燃エンジンは179psを発揮する1.3L 4気筒ガソリンターボで、6速ATを介して前輪を駆動します。
後輪は駆動用モーターが担い、トナーレの場合は122psと、コンパス 4xeから若干増強されています。
駆動用バッテリーもひと回り大きく、実容量で12kWhがうたわれ、航続距離は最長69kmとなります。
CO2の排出量が小さく、英国では税制的に優遇される点も魅力といえます。
トナーレ PHEVは、アルファ・ロメオがこのクラスで最もスポーティなSUVだと主張しています。
しかし、その車重は1835kgと重く、特にリア側の増加割合が多いため、リア・サスペンションは専用チューニングを受けています。
そのため、連続するカーブを流暢にこなすことが得意とはいえないようです。
しかし、穏やかな気持ちで、郊外の道を流している時が最も好印象で、特に高速道路の速度域ではしなやかな走りが楽しめます。
シートの座り心地も素晴らしいと評価されています。
※数値はすべて英国仕様のものです。
4WDモデルは?
上記項目のPHEVモデルが4WDモデルです。
「トナーレ」の意味は?
トナーレは「ステルヴィオ」同様に、イタリアにある山岳路の名称がその由来です。
イタリア北部にある峠道の名前のことです。
ライバル車は?
アルファロメオ「トナーレ」のライバルと目されるのは、アウディ「Q3」、BMW「X1」、レクサス「UX」、ボルボ「XC40」といった車たちでしょう。
強敵ぞろいです。
アルファロメオの経営状態はどうなんでしょう?
日経クロステック(2023年1月30日)の記事をご案内します。
要旨は次の通りです。
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「ゼロエミッション化しないと今日の自動車業界では生き残れない」とアルファ・ロメオの最高経営責任者(CEO)、ジャン・フィリップ・アンパラト氏は語りました。
これはアルファ・ロメオの新型車「トナーレ」の日本発表会での発言で、その真意は自動車業界の電動化が急速に進んでいる現状を示しています。
アルファ・ロメオは2024年に初の電気自動車(EV)を市場に投入する予定で、その後、2025年以降に発表する新型車をEVのみとし、2027年には新車販売ラインアップの全てをEVに切り替える計画を持っています。
これは各国の燃費規制が関連しており、欧州連合(EU)や米国では2030年までに新車販売の大部分をEVにする目標が掲げられています。
アンパラト氏は「急速に進むゼロエミッション化の流れの中で、アルファロメオを将来に向けて守っていかなければならない」と危機感を示しました。
ただし、アルファ・ロメオは2022年に欧州で発表したトナーレまで電動車がなかったと認めています。
現在トナーレには、簡易ハイブリッド車(MHEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)が設定されています。
その上で、電動化への切り替えのスピードは「世界一を目指す」とした。
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以上です。
最後はジョークなんでしょうね。
要するに、とにかくこれからトップスピードで頑張るからアルファの車をたくさん買ってね、ということだと思います。
「経営状態」がテーマですが、数値は不明です。