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覆面パトカーによるスピード違反検知:その場で捕まらなかったが後日呼び出しある?
覆面パトカー(Wikipedia)
覆面パトカーによるスピード違反取締りについて詳しく解説していきます。ドライバーの皆さんはもちろん、これから免許を取得しようと考えている方々にも役立つ情報を提供しますので、ぜひ最後までお読みください。
覆面パトカーは、一見普通の車にしか見えませんが、実は警察が運用する取締り専用の車両です。その存在はドライバーにとって脅威となることもありますが、交通安全のために重要な役割を果たしています。
本記事では、覆面パトカーの目的や検知方法、後日呼び出しの可能性や、スピード違反の罰則などについて解説し、安全運転を心がける上でのポイントをお伝えします。
覆面パトカーとは?
覆面パトカーは、一般の車両に偽装された警察の取締り車両で、主な目的は、交通違反を未然に防ぐことです。ドライバーにとって、覆面パトカーはいつどこに現れるか予測できないため、常に法令を遵守した運転を心がけることが求められ、そのことが結果として交通違反・交通事故の防止に役立ちます。
覆面パトカーはスピード違反だけでなく、酒気帯び運転や携帯電話のながら運転などの危険行為を監視する役割も担っています。
覆面パトカーに使用される車両は多岐にわたります。トヨタのクラウンやマークX、日産のスカイラインといった「3ナンバー」セダン車が多いですが、ステーションワゴンやミニバン、メルセデスベンツSクラスが使われる例も報告されています。
覆面パトカーの見分け方は、異様に色の濃いリアガラスです。リアガラスの内側には違反車両のドライバーに指示を出すための電光掲示板が設置されていて、これを隠すために濃いリアガラスフィルムが貼られています。
スピード違反の検知方法
覆面パトカーは、法定速度を超えて走る違反車を見つけた場合、赤色灯を点灯して追尾します(この時点ではサイレンはまだ鳴らさない)。前方を走る違反車と同じ速度で走行し、ストップメーターと呼ばれる速度判定機を使用して違反車両の速度を検知、測定します。
高速道路では約50m、一般道では約30mの車間を保持して、測定開始から終了まで約300m追尾します。原始的とも言われる方法ですが、精度の高い取り締まりとされています。
ストップメーターが確実に速度超過を記録したら、そこでサイレンを鳴らし、拡声器で「はい、そこの白い〇〇、路側に停止してください」と勝ち誇ったような、ちょっとダルそうな口調で呼びかけをします。(私が中央高速で捕まった時の実話を交えています・・・涙)
その場で逮捕されないケースは有り得るか?
覆面パトカーが計測器でスピード違反を検知・記録しておきながら、その場で違反車両を捕まえないという事例は、おそらくないと思います。100%ないという自信はありませんが、たぶん絶対ありえないです。※文法がおかしい。
なぜなら、いくら速度違反が記録済みであっても、もしも後日ナンバープレートから所有者を割り出して、その人物を呼び出した際、その人物が、
「ああ、その車は間違いなく私の車です。でも運転していたのは私じゃありません。ちょっとコンビニにとめておいたら乗り逃げされたんです。今は戻りましたけど。」
と主張すれば、警察はお手上げでしょう。
その主張が嘘であることを立証しなければならないのは警察の側で、まず無理でしょうし、そんなことに警察の人員を割くほどヒマではないでしょう。
結局、覆面パトカーがスピード違反を検知しながら、その場で捕まらなかったというケースは、ほぼありえないということです。捕まらなかったのは、違反が検知されていなかったからです。それだけです。
したがって、後日呼び出しが来る心配はまずありません。余計な心配するだけソンですよ。
一般的に、交通違反で後日呼び出しされることはある?
あります。
覆面パトカーがスピード違反を検知・記録しておきながら、その場では捕まらなかったという事例はまずありませんが、たとえば、オービス(スピード違反自動取締装置)がピカッと光った場合などは、当然その場で逮捕はできないので、後日呼び出しがかかります。
オービス以外にも、過去の事例を集めてみると、次のようなケースが該当します。
- 警察が違反を直接目撃できなかった場合の事例: あるドライバーが、高速道路で危険な追い越しを行ったとします。目撃者が自分の車のドライブレコーダーの映像を警察に提出し、違反車両のナンバープレートや車種を報告したとしましょう。警察はその場で直接目撃していないものの、後日違反者に対して呼び出し通知が送られるでしょう。※危険な走行である場合です。軽微な違反なら警察は受け付けないでしょう。
- 違反者がその場で特定できなかった場合の事例: 駐車場で他の車に接触し、損傷を与えた後、その場を立ち去ったドライバーがいたとします。被害車両のオーナーが警察に通報したが、違反者はその場で特定できませんでした。警察は監視カメラ映像を調査し、後日違反者を特定し、呼び出し通知を送るはずです。
- 警察がその時点で対応できなかった場合の事例: 交通事故が発生し、警察が現場に到着したとき、違反車両は既に立ち去っていたとします。警察は事故の調査を行い、証拠や証言を収集しますが、その時点で違反者に直接対応することはできません。後日、違反者が特定された場合、警察は呼び出し通知を送るでしょう。
これらの事例は、後日呼び出し通知が送られる具体例です。どの事例にも共通しているのは、「危険または悪質なケース」であることです。
軽微な違反などでは、警察も人的資源が限られているので、放置すると思います。
ただし、「逃走」という要素が加わると、軽微か軽微でないかにかかわらず、警察は本能的に追いかけるところがあります。
たとえば、よくニュースになりますが、パトカーに追跡された車両がカーブを曲がり切れずに建物に激突した、というようなケースです。
この場合、そもそもなぜそんな追跡劇が繰り広げられたのかというと、職務質問に答えずにその場から逃げたから、ということが後から判明したりします。
これなどは、きっかけは軽微なものかもしれませんが、逃げたので、追いかけざるを得なかった、というケースだと思います。
スピード違反の罰則:速度超過と違反点数と反則金の一覧
以下の表は、「普通車」がスピード違反した時の罰則です。
超過スピード | 違反点数 | 反則金 |
---|---|---|
1~14km | 1点 | 9,000円 |
15~19km | 1点 | 12,000円 |
20~24km | 2点 | 15,000円 |
25~29km | 3点 | 18,000円 |
30~34km | 6点(高速3点) | 25,000円 |
35~39km | 6点(高速3点) | 35.000円 |
40~49km | 6点(高速6点) | 6ヵ月以下の懲役、又は10万円以下の罰金 |
50~ | 12点 | 6ヵ月以下の懲役、又は10万円以下の罰金 |
※違反点数が累積14点までは「免許停止」、累積15点以上は「免許取消」です。
覆面パトカーの存在意義と取締りの効果
覆面パトカーには、通常のパトカーにはない存在意義があり、覆面であるからこその効果があります。具体的な事例を用いて説明します。
不意打ち効果
覆面パトカーは、外見上一般の車両に似ているため、運転者は警察車両であることに気付かないことがあります。例えば、高速道路でスピード違反をしているドライバーは、覆面パトカーが近くにいることに気付かず、違反を続けることがあるでしょう。こうした場合、覆面パトカーは違反者を不意打ちで取り締まることができます。
悪質な違反者の摘発
覆面パトカーは、特に悪質な違反者を検挙するのに効果的です。例えば、無免許運転、無保険運転、脱税目的のナンバープレートの不正取得などの違反を行っている運転者は、通常のパトカーを見つけると、すぐにどこかに隠れたりして、違反がバレないように行動するはずです。しかし、覆面パトカーによる取り締まりでは、違反者が警察車両だと気づかないまま違反行為を続けてしまうため、摘発しやすくなります。
無線取締りのサポート
覆面パトカーは、無線取締りで通常のパトカーと協力することがあります。例えば、ある地点で交通違反が発生したとき、覆面パトカーは違反車両を追跡し、無線で通常のパトカーに違反車両の位置情報や特徴を報告します。通常のパトカーはその情報を元に違反車両を停止させ、取り締まりを行うことができます。
これらの事例からもわかるように、覆面パトカーは、違反者に警戒心を抱かせない状態にしておき、効果的に犯罪者を摘発する効果が期待できます。
要は不意打ちであり、やることが卑怯で卑劣だ、という意見もあるでしょう(私もそう思います)。しかしながら、人間は常に天からの視線を意識して正しい行いができるとは限りません。
易きに流れやすいのが人の性であることを考えると、「覆面」の存在も止むを得ないこととも思えてきます。
まとめ
「覆面パトカーによるスピード違反検知:その場で捕まらなかったが後日呼び出しある?」のテーマで解説しました。
覆面パトカーにスピード違反を検知されながら、その場で捕まらなかったという事例は、ほぼ100%本人の勘違いです。検知・記録されたら、必ずその場で捕まります。
その場で捕まらなかったとしたら、そもそもスピード違反が検知・記録されていないケースです。だから、捕まらなかったのであり、当然、後日呼び出しされることもありません。
とはいえ、その他のケースでは、その場では捕まらなくても後日呼び出しが来ることはあります。そういう目にあわないよう、交通ルールを守りましょうね。
ご覧いただきありがとうございました。