車の異音|「カタカタ」と室内でする原因は何?
車を走らせていると室内のいずれかから「カタカタ」という音が聞こえてくることがあります。エンジンルームではなく明らかに車室内から聞こえてくる音です。段差を乗り越えた時などはよりいっそう音が大きくなったりすることもあります。
カタカタ音が新車時からすることはめったになく、たいていはある程度走行距離が積まれた頃に発生することが多いと思います。
こうした車の室内で発生するカタカタ音の原因としては以下のようなものが考えられます。参考になさってください。
- 樹脂パーツの変形:車の室内には数多くの樹脂製(プラスチック製)のパーツが使用されていますが、こうしたパーツは夏場の超高温や冬場の超低温に常時さらされています。熱で膨張したり低温で収縮したりしているうちに、当初の設計サイズと異なったサイズになって隣接するパーツとこすれあうようになり、それが走行中のカタカタやギシギシといった音の発生源になります。
- 取り付け金具の緩み:スポーツタイプの車に多く発生する事例ですが、足回りが硬い車の場合は走行中のタイヤからの突き上げが強く、これが繰り返されているうちに室内のパーツを固定しているナット類が緩んできて、やがてカタカタという音を発生させることがあります。
- カーナビやカーオーディオの内部パーツが外れている:これは施工ミスというべきでしょうが、カーナビなどの奥の方でカタカタ音がする場合は、取り付けの際にしっかり固定していないことが原因だと考えられます。
- 配線が固定されていない場合:上の項目に類似した例ですが、車には数多くの配線が隠されています。実際、表面のパネルを外すとそこら中に色とりどりの配線や接続カプラーやリレーなどがあって、たいていはところどころを結束バンドとかそれに類するもので固定してあります。しかし、こうした配線類がしっかり固定されていないこともあって、段差などでカタカタ音を発することがあります。
- ルームミラーの取り付け部の緩み:ルームミラーはビスで止めてあるのが普通ですが、この部分が緩んビビリ音を発生させたりカタカタ音を出したりすることがあります。
- 取り付けパネルがしっかり固定されていない:運転席や助手席の足元から上を見上げるとプラスチックのパネルがあって、そのパネルを取り外すと内部に様々な配線やパーツがぎっしり詰まっています。このプラスチックパネルはビスで固定されているのではなくてはめ込み式になっていることが多いのですが、はめ込みが不十分で中途半端な状態になっているようなケースもあって、そういう場合にカタカタという音が出ることがあります。
その他、ここに書くまでもないことかもしれませんが、ダッシュボードのグローブボックスやセンターコンソールの物入れなどに放り込んでおいたコインや小物などがカタカタの原因であるケースも(頻繁に)あります。笑ってしまうのは、スーパーの買い物かごと同じものを車内に積んでいる場合など、取っ手の部分が段差を乗り越えるたびにカタカタなるようなケースもあります。
以上、車の室内でするカタカタという異音について見てきましたが、あっさり原因が判明するケースもある一方で、私たち一般のユーザーではさっぱり原因が特定できないケースもあります。たとえ車の走行には問題ない場合であっても、気になって運転に集中できないこともあるので、やはりあまり軽く考えないほうがいいと思います。
どうしても自分で原因を特定できなかったら、ディーラーや修理工場に車を持ち込んでプロの診断を受けたほうが安心・安全だと思います。場合によってはとても重要なパーツが外れているようなケースもあるので、放置しないほうがいいと思います。
ズバット車買取比較 |
ご覧いただきありがとうございました。