【5分記事】microSD(マイクロSDカード)の寿命・耐用年数は?ドラレコの記録媒体

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microSD(マイクロSDカード)の寿命・耐用年数は?

現在販売されているドライブレコーダーの多くが記録媒体としてmicroSDカード(マイクロSDカード)を使用しています。残念ながら、このカードの寿命は長くありません。耐用年数1年~2年と認識しておいたほうがいいと思います。

ドライブレコーダーは圧倒的にカードを酷使する

microSDカード(マイクロSDカード)は、記録方式によって書き込み可能回数つまり耐用年数が決まってきます。下記の一覧表でご案内しますが、その前に、まずドライブレコーダーが他の装置とは全く異なるものだという点をご理解いただきたいと思います。

みなさんもデジカメ(またはスマホのカメラ)をお持ちでしょうが、1日にカードを使い切った経験があるでしょうか?仮にそうした経験がおありでも、ではカードへの画像の書き込みを3回満杯状態にしたことがありますか?

恐らく、プロカメラマンでもそんな経験は稀でしょう。

しかし、ドライブレコーダーでは日常茶飯事です。たとえば2時間の映像を記録できるmicroSDカード(マイクロSDカード)を本体に挿し込んでいたとして、6時間のドライブをすると、カードには容量一杯まで3回記録されることになります。

ドライブレコーダーの記録方式は「ループ録画方式」と呼ばれますが、この方式では、カードが満杯になると、また最初に戻り、古い記録の上に新しい記録を上書きしていきます。

したがって、エンジンをかけてから2時間したらカードは満杯になり、また最初から記録を上書きしていきます。そして2時間経過したら、また最初に戻って記録を上書きしていきます。

たった6時間のドライブでも3回書き込みが行われるのです。デジカメでこんな使い方をするでしょうか?

ドライブレコーダーという装置は、とてつもなくmicroSDカード(マイクロSDカード)を酷使する装置なのです。

ですから、使用するmicroSDカード(マイクロSDカード)は、できるだけ書き込み可能回数が多いものを使うべきです。書き込み可能回数=寿命=耐用年数です。

書き込み方式の違いで耐用年数が決まる

microSDカード(マイクロSDカード)の寿命は書き込み可能回数で決まります。そして、書き込み可能回数は、書き込み方式によって左右されます。

microSDカード(マイクロSDカード)の記録方式は主に4つあります。下記の表は下に行くほど書き込み可能回数が多くなり、寿命も長くなります。そして値段も高くなっていきます。

書き込み方式内容寿命
TLC1つのセルに3ビット書き込む最短
MLC1つのセルに2ビット書き込む
pSLC1つのセルに1ビット書き込む
SLC1つのセルに1ビット書き込む最長

一番上のTLC方式は格安で販売されるタイプのmicroSDカード(マイクロSDカード)です。一番下のSLCが最も寿命が長くなりますが、値段も高いので、pSLCくらいがコスパの面でいい選択ではないかと思います。

たとえば、アマゾンで「pSLC」で商品検索してみてください。すると、pSLC方式のmicroSDカード(マイクロSDカード)がいくつも出てきます。

⇒⇒pSLC方式のmicroSDカード(アマゾン)

カードメーカーの公式見解

microSDカード(マイクロSDカード)を製造しているのは、日本のメーカーでは東芝、サンディスク、ソニーなどです。こうしたメーカーではmicroSDカード(マイクロSDカード)の耐用年数を5年から10年とアナウンスしているようですが、それは使い方によって大きく異なります。

スマホやデジカメやウォークマンなどでmicroSDカード(マイクロSDカード)を使用する場合は、なるほど、数年は余裕で持つと思います。実際、わたし自身もデジカメのSDカードは何年も使いまわしていて、まだトラブルはありません。

でも、使用頻度を考えたら、数えるほどしか書き込みしていません。

しかし、ドライブレコーダーは、業務使用は言うまでもないことですが、一般の自動車ユーザーであっても、最低でも週に数時間、月にして何十時間も車を走らせているはずです。1年にしたらドライブレコーダーのmicroSDカード(マイクロSDカード)に何度繰り返し書き込みしているのか、数え切れないはずです。

だから、ことドライブレコーダーに使うmicroSDカード(マイクロSDカード)に関しては、寿命は1年~2年程度と認識すべきだと思います。安心を得るためなら1年で新品のカードと交換すべきでしょう。その際、古いカードにまだ不具合が起きていなくても、それでも新品に交換したほうがいいと思います。

そうでなければ、いざ事故や煽り運転に遭遇しても、肝心な時に役に立たない事態になる可能性が高くなります。

そもそもmicroSDカード(マイクロSDカード)の寿命は短めである

これは様々な製品テストにおいて出てきている傾向です。記録媒体には様々なものがありますが、その中でも、SDカードの耐用年数は、どちらかと言うと短いほうの部類に入ります。

寿命が短いメディアから並べると、

USBメモリー⇒⇒SDカード⇒⇒ハードディスク⇒⇒CD-Rなど

といった順序になります。あなたがmicroSDカード(マイクロSDカード)の耐用年数について、実感とはずいぶん違うお感じであれば、それは使用頻度が全く異なるからではないでしょうか。

身近な製品、たとえば、ソニーのウォークマンとか、スマホとか、デジカメなど、こうした機器で使用している限りは、そう何度もカードに書き込みはしていないはずです。でもドラレコは別です。これほどカードを「コキ使う」装置はありません。

ドライブレコーダーにカードを挿しっぱなしということがないよう、お気を付けください。

下記の記事も参考になさっていただくと幸いです。

⇒⇒ドライブレコーダーでSDカードの「エラー」表示が出る場合

⇒⇒ドライブレコーダーの録画ファイル構成はどうなっている?

⇒⇒ドライブレコーダーの「ループ録画の意味」を教えて!

ご覧いただきありがとうございました。