車のタイヤは、まず鉄やアルミのホイールがあって、この外側にゴムのタイヤを取り付けます。
その際、タイヤ全体を回転させた時に重心の偏りなしにきれいに回るように調整することをホイールバランス調整またはタイヤバランス調整といいます。
車のタイヤを間近で見ると、釣りの重りのようなものがホイール部分に貼り付けてあったりしますが、これこそホイールバランス(タイヤバランス)の調整をした証拠です。
ホイールバランス(タイヤバランス)が取れていないタイヤで走行すると、タイヤが偏摩耗したり燃費が落ちたりするだけでなく、高速走行で振動が発生したりうなるような異音が発生してとても危険です。
ハンドルの効きが悪くなることもあります。
わたしたちがカー用品店やタイヤショップでタイヤ交換すると、通常はタイヤ代+ホイールバランス(タイヤバランス)代の料金を支払っています。
工賃は1本あたり500円~1,000円なので、4本だと2,000円~4,000円が相場です。
タイヤ交換をDIYでやる場合は専用の機械が必要となり、バイクの場合は安価な機械がありますが、4輪の自動車は高くて手が出ません。
いずれにしてもホイールバランス(タイヤバランス)は地味なのですがとても重要なものです。
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ホイールバランス(タイヤバランス)とは
車やバイクのタイヤは鉄やアルミのいわゆる「ホイール」部分と、ゴムの「タイヤ」部分で成り立っています。
ホイールバランス(タイヤバランス)とは、こうしたタイヤのすべての部分をひっくるめて回転させた際に、重心がいずれかに偏ったりすることなくきれいな円を描いて抵抗なく回るよう調整することを言います。
とても地味な調整項目なのですが、車やバイクにとって非常に重要な事柄です。
車にもバイクにも必要
車にはタイヤが4本ありバイクには2本あるのが普通ですが、ホイールバランス(タイヤバランス)は4本のタイヤ同士あるいは2本のタイヤ同士のバランスを調整することではなく、あくまでも1本のタイヤにおける回転の偏りを調整するものです。
したがって、車だけでなくバイクの場合もホイールバランス(タイヤバランス)は必須です。
通常バイクにはタイヤが2本しかありませんから、ホイールバランス(タイヤバランス)が取られていないバイクは、とりあえず4本のタイヤが付いている車より危険です。
バランス調整されていないタイヤの症状
ホイールバランス(タイヤバランス)が調整されていないタイヤで走行すると下記のような症状が発生します。
- タイヤが偏摩耗(偏った減り方)する
- ハンドルの効きがヘンになる
- 高速走行時に「ブゥオオオ・・・」や「グォオオオ・・・」などのうなり音を発し、そうした異音だけでなく、ボディーに振動が発生して滑らかな走りができない
- タイヤがきれいに回転しないので燃費が悪くなる
調整の取り方
そのまんまの名称ですが「ホイールバランサー」という専用の機械で調整を取ります。
車用では、新品で数十万円、中古では数万円からあります。
バイク用では、新品でも数万円から手に入ります。
DIYで自分で調整する場合は別にして、一般的には、タイヤ交換したカー用品店やタイヤショップで調整してもらうことになります。
タイヤ交換した際は、黙っていてもホイールバランス(タイヤバランス)込で料金が請求されるショップもありますが、いちおう「ホイールバランスもやりますか?」と確認してくるショップもあります。
もちろん、ホイールバランス(タイヤバランス)は必要です。
やらないなんてありえない話です。
調整の取り方ですが、まずホイールバランサーにタイヤをセットし、回転させて重心のズレを検出します。
その結果に基づいて、鉄やアルミのホイール部分に板ガムを折り重ねたような長方形の重り(ウェイト)を貼り付けます。
デザイン性の高いアルミホイールなどの場合は、外側からは見えない内側の部分に貼り付けたりします。
再度ホイールバランサーにかけて重心の偏りを確認します。
こうした作業を偏りがなくなるまで繰り返し、やがて調整が終わります。
みなさんもご自分の車のタイヤを間近でご覧になれば、ホイールのどこかに必ずウェイトが付いているはずです。新車のタイヤもちゃんとホイールバランス(タイヤバランス)調整がなされています。
工賃・料金
ホイールバランス(タイヤバランス)は1本あたり500円~1,000円が相場です。
4本なら2,000円~4,000円です。
待ち時間を除いた正味の作業時間は30分前後といったところです。
ご覧頂きありがとうございました。