【3分解説】新品タイヤは滑るといわれますが、本当?なぜ?対策は?

新品タイヤ・滑る

<当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています>



こちらの記事も読まれています

【2024年2月29日】ブリヂストンがパンクしないタイヤ「エアフリー」の公道実証実験を開始しました。⇒⇒エアフリー

新品タイヤは滑るといわれますが、本当?なぜ?対策は?

ツルツルとどうしようもないほど滑るということはありませんが、それでも新品タイヤが「滑る」というのは確かだと思います。

夏タイヤも滑りやすいですが、特にスタッドレスタイヤの新品は滑りやすいと思います。

そもそもタイヤを製造する場合、路面と接するトラッド面の成型は一番最後の工程になります。

この工程では硫黄成分が使われるのが普通で、また、成型の型からタイヤを取り外す際に剥離剤を使用する工法もあります。※剥離剤を使用しない工法もあり

いずれにしても、こうした工程てタイヤが完成すると、完成タイヤの表面には硫黄成分が残っていたり、剥離剤の成分が残っていたり、あるいは饅頭の薄皮のようなものが残っていたりします。

こうした成分あるいは薄皮が「滑る」原因です。

よく、

「新品タイヤは慣らしが必要だ」

「新品タイヤは皮むきが必要だ」

と言われることがありますが、これこそまさに新品タイヤについている硫黄成分や薄皮を取り除く作業のことです。

慣らしや皮むきを行わずに走行すると、グリップ性能・ブレーキ性能・撥水性能などが本来の性能を発揮しない可能性が高まります。

「滑り」を防止するための対策

新品タイヤの滑りを防止するためには、いわゆる慣らし走行とか皮むき走行と呼ばれる方法が有効です。

具体的には以下のような方法です。

  1. 距離にして100kmほど走行する
  2. 速度は50km前後で走行し、急ブレーキや急旋回など「急」のつく運転は避ける
  3. 高速道路の走行はダメで、あくまでも一般道をゆっくり走行する
  4. 要するに、タイヤの表面(トレッド面)の薄皮がまんべんなくはがれるような運転を心がける

上記のような慣らし(皮むき)は特にスタッドレスタイヤに有効です。

雪道や凍結路で活躍するスタッドレスタイヤの場合、新品時の薄皮はグリップ性能にけっこう大きな影響を与えます。

新品のスタッドレスタイヤを履いたら、いきなり雪道や凍結路を走行するのではなく、普通のアスファルトをしばらく走ってからにすべきです。

逆に夏タイヤの場合は、特に改めて慣らし走行をしなくても、通勤や買い物等でごく普通の車の使い方をしていれば、自然に薄皮がはがれてきます。

ただ、いきなり高速道路を走るとか峠道でスポーツ走行をする場合は、タイヤの限界性能がいきなり試されるシーンも出てくるので、かなり危険な行為です。慣らし走行はやっておくべきだと思います。

追記

当サイトの管理人である私は、現在クルマ2台を所有しています。ゴルフとワゴンRです。先日、ほぼ同時期にこの2台のタイヤを新品に交換しました。2022年5月中のことです。ワゴンRはブリジストンEcopia⇒⇒ミシュランEnergy Saverへ、ゴルフはミシュランEnergy Saver⇒⇒Primacy4へ交換です。両タイヤ共に30キロ~50キロ走行でほぼ最初の一皮がむけた感じです。それまでふわふわ浮いている感じが取れました。その後100キロくらいでほぼ完全に皮むきが完了した感じです。夏タイヤでも最初はふわふわ感があるので、スタッドレスならさらに不安定なはずです。いきなり氷結路や雪道は危険だと思います。

こちらの記事も読まれています

下記の記事も参考になさってください。

⇒⇒新品タイヤの緑とか赤の線やマークはどういう意味?

⇒⇒(広告)あなたの愛車は今いくら?

⇒⇒タイヤの溝|新品タイヤの溝の深さは何ミリくらい?

⇒⇒新品タイヤの空気圧は高めがいい?空気が抜けるから?

⇒⇒タイヤの寿命|15年経過したタイヤは使える?スペアは?

⇒⇒車検|タイヤ溝の基準・測り方|外側内側が片減りはNG?トラック・スタッドレスは?

⇒⇒(広告)廃車買取専門店「ハイシャル」

ご覧いただきありがとうございました。