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新品タイヤの緑とか赤の線やマークはどういう意味?
新品タイヤについているライン(マーク)について解説します。
トレッド面の色のついた線
新品のタイヤを購入すると、タイヤのトレッド面(路面と接する面)に赤色・青色・白色・黄色などのラインが入っていることがあります。通常はつながった線としてタイヤをグルっと1周しています。※このページの一番上の写真では緑と白のラインですが、赤や青のラインのこともある
こうした緑や赤などの色がついた線は、タイヤ業界の用語で「識線」と呼ばれるマークです。※たぶん「シキセン」と読む。辞書にも載っていません
タイヤ工場でタイヤをサイズ別に選り分ける際、いちいちタイヤのサイドウォールにある表示で確認していては時間がかかるので、色によってサイズがすぐ判別できるようにするためのマーク、これが「識線」です。
色とサイズの関係はタイヤメーカーによって異なるようです。
一般的には、偶数と奇数に分けて色分けすることが多いようで、たとえば、14インチと16インチは赤いライン、15インチと17インチは青いラインというような使い方です。
サイドウォールの丸いマーク
新品タイヤには他にもマークがあります。それがタイヤのサイドウォール(側面)についている赤色や黄色など色のついた丸いマークです。10mm~15mm程度の丸です。
タイヤ側面のこうした赤や黄の色にはメーカー共通の意味があります。
- 赤い丸:「ユニフォミティマーク」と呼ばれ、半径が最も長い地点に付けられるマークです。タイヤは当然真円になるように製造されるのですが、どうしてもわずかな長短が出てしまいます。一方でホイールの方も完全な真円には製造できず、そのためホイールの最も半径が短い地点には青いマークが付けられるのが普通です。このマークをRRO(Radial RunOut)マークと呼びます。タイヤの赤丸とホイールの青丸を合わせて組み合わせると、結果的にホイールバランスが取りやすくなるというわけです。こうした組み合わせ方を「位相合わせ」と呼んでいます。
- 黄色い丸:丸いタイヤの中で一番質量が軽い部分に付けるのが黄色い丸で、「軽点」とか「バルブマーク」と呼ばれています。この黄色い丸をホイールの一番重い部分であるエアバルブがある地点と合わせてタイヤをはめ込むと、ちょうど重量バランスが取れるというわけです。この方法を「質量合わせ」と呼んでいます。
実際の新車のタイヤを見ると、上記2つの方法の内、多くは①の「位相合わせ」でタイヤを組み付けていることが多いようです。
いずれにしても、タイヤにしてもホイールにしても完璧に真円に作ることもできなければ、重量配分も均等に作れないことから、上記のような組み合わせ方でよりバランスの取れたタイヤとホイールの組み合わせを実現しているわけです。
こうした知識は私たち一般のドライバーには不要かもしれませんが、タイヤショップやカー用品店のスタッフさんはみな知っています。DIYでタイヤやホイールを扱う場合は、プロのスタッフさんにも助言を求めつつ、トライしてみてください。
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