ストロングハイブリッドとは、プリウスに代表されるいわゆる「ハイブリッド」のことです。※フルハイブリッドとも呼ぶ
マイルドハイブリッドとは、スズキのスイフトやワゴンRなどに採用されている方式で、ストロングハイブリッドの簡易版といったところです。
燃費も加速もマイルドよりストロングのほうがいいのですが、値段はマイルドのほうが安いです。
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違い
ストロングハイブリッドとマイルドハイブリッドの違いは程度の差です。
下記のハイブリッド車の特徴はいずれの方式にも共通していますが、しかし、効果の程度が異なります。
- エンジン駆動だけでなくモーター駆動で車両を動かす
- 減速時の回生ブレーキでエネルギーを回収する
- 電気自動車と違って電気の充電は不要※ガソリンの補給は必要
- モーターのみの走行(EV走行)が可能※マイルドハイブリッド車は一部のみ
ストロングハイブリッドもマイルドハイブリッドも機構はほぼ共通していますが、バッテリーの容量がストロングハイブリッドのほうが大きく、EV走行が可能な距離もストロングハイブリッドの方が多くなります。
メリット・デメリット
たとえば、スズキのスイフトは、ピュアエンジンとマイルドハイブリッドとストロングハイブリッドの3タイプを発売しています。
このスイフトで比較すると、車両価格はピュア⇒マイルド⇒ストロングの順に高くなります。
加速性能は、やはり、ピュア⇒マイルド⇒ストロングの順に高くなります。
燃費性能は、やはりこれも、ピュア⇒マイルド⇒ストロングの順に良くなります。
すべての面でストロングハイブリッドが優位に立つのですが、それもそのはずで、お値段もピュア⇒マイルド⇒ストロングの順に高くなっていきます。
機構の複雑さもピュア⇒マイルド⇒ストロングの順に高くなりますから、値段の差は当然の結果です。
では、燃費性能と値段との兼ね合いを考えた場合、一番安いピュアエンジンのスイフトとマイルドハイブリッドあるいはストロングハイブリッドのスイフトとを比較した際、「何年で元が取れるのか」を計算すると、マイルドハイブリッドは8年ほど、ストロングハイブリッドは12年ほどという概算結果になります。
つまり、マイルドハイブリッドのスイフトに8年以上乗った場合にはじめてピュアエンジンのスイフトよりトクすることになります。
そして、ストロングハイブリッドのスイフトに12年以上乗った場合にはじめてピュアエンジンのスイフトよりトクすることになります。
マイルドとストロングのこの4年の差は、マイルドハイブリッドの存在意義を雄弁に語っていると思います。
つまり、マイルドハイブリッドはストロングハイブリッドに比べて性能は「中途半端」なのですが、その分値段が安いので、「ちょっとした割増料金で、話題のハイブリッド体験ができ、月々の燃料代も節約できる」というメリットがあります。
いずれにしても、そうした燃費性能と車両価格との損得勘定も重要ですが、マイルドやストロングのスイフトを選択した人は、ピュアエンジンのスイフトを選択した人より、切れ味鋭い加速感を味わい続けることができます。こればかりは車に何を求めるかによると思います。
マイルドハイブリッド車にはどんな車種がある?
ストロングハイブリッドにはプリウス・アクアを始めとして数え切れない車種がありますが、では、マイルドハイブリッドにはどんな車種があるのでしょう?
スズキ | スイフト、スペーシア、スペーシアカスタム、スペーシアギア、ワゴンR、ワゴンR スティングレー、イグニス、クロスビー、ソリオ、ソリオバンディッド※スイフト、ソリオ、ソリオバンディッドはマイルドハイブリッドとストロングハイブリッド両方あります |
スバル | XV、フォレスター |
ミツビシ | ekワゴン、ekクロス |
ニッサン | セレナ、デイズ |
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⇒⇒ハイブリッド車のバッテリー上がり対策|他車からの救援・充電OK|ニュートラルで移動|放置しないこと
⇒⇒ディーゼル車とガソリン車の違い・比較|環境性能・燃費|ハイブリッドがライバル?
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⇒⇒シリーズハイブリッドとレンジエクステンダーの違い・比較|デメリット・メリット
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