目次
【記事丸わかり】
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【プチ調査】新型ステップワゴン(2022年)は失敗作?ダサい?大きすぎる?受注状況は?
ホンダ・ステップワゴンe:HEV AIR(Wikipedia)
7年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型ステップワゴンが、2022年5月に発売されました。ノアやヴォクシーのフルモデルチェンジに続き、待ちわびていた人もいるでしょう。
しかしネット上では、
「新型ステップワゴン、ダサいよね」
「もはや失敗作では?」
このような辛辣な意見が出ています。
こちらの記事では、「新型ステップワゴンは失敗作?ダサい?」と言われる理由を徹底調査します。また、
- 大きすぎるという声はあるの?
- 受注状況は?
についても解説します。新型ステップワゴン購入者のリアルなクチコミから検証しますので、購入を視野に入れている方は、ぜひ、参考にしてくださいね。
新型ステップワゴン(2022年)について
新型ステップワゴンは、2022年5月にフルモデルチェンジされた6代目の『ステップワゴン』です。2015年に5代目が発売されてから、7年ぶりの全面刷新。
標準タイプの「AIR(エアー)」とカスタムデザインの「SPADA(スパーダ)」の、2系統のモデルが用意されています。
AIR(Wikipedia)
SPADA(Wikipedia)
ボディーサイズはひとまわり拡大し、全車3ナンバー仕様です。
新型ステップワゴン(2022年)は失敗作?ダサい?を調査
『新型ステップワゴン』についてネットでは、「失敗作」「ダサい」といったマイナス評価がついているようですね。こちらの章では、なぜこのような声が出ているのかを検証します。
デザインがシンプルすぎる
SNSでは、デザインに対する声が見受けられます。
『ダサい・失敗フラグ・先祖返り…』と多くの方が新型ステップワゴンのデザインに対して、批判的な意見を持っているようです。
新型ステップワゴンのエクステリアの特徴
今回、6代目の新型ステップワゴンでは、
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の2タイプを設定し、異なる世界観を表現しています。
「AIR」では、リラックスできる雰囲気を重視して、フロントマスクを控えめなデザインに仕上げています。まるで初代ステップワゴンのようなデザインに見えることから、「先祖返り」といった言葉も出ているようです。
近年のミニバン市場は、いわゆる「オラオラ系」の過激なフロントマスクを採用するライバル車が多く、人気を集めているのも事実。そのようなデザインを期待していた層から「ダサい」声が出ていると考えます。
ヴォクシー(Wikipedia)
セレナe-POWER LUXION(Wikipedia)
デリカD:5(Wikipedia)
実際の購入者のクチコミはどうでしょうか?
【購入者のクチコミ】
「シンプルなデザインが気に入って購入しました。物足りないかもと危惧していましたが、実車は高品質で高級感もありました。面構成が美しく、とてもセンスよくデザインされています。」 「巨大メッキグリルのオラオラ系は以前から大嫌いなのもあり、AIRのデザインは好感が持てます。」 「最近のミニバンは、どれもオラオラギラギラしたものが多いのが悩みの種でした。ステップワゴンは清楚系美人でしょうか。新しいステップワゴンには品格が漂います。」 |
このように、デザインに対する評価が高いです。ホンダの開発者によると、
「今はとがったデザインのミニバンが多く、もちろん魅力的ですごいと感じている。しかし、AIRだから良いという人に向けて、あえて落ち着いた顔や雰囲気のクルマを用意した方が選んでもらいやすいと考えている」としています。
新型ステップワゴンは、
- アグレッシブなエクステリアが苦手な人
- 他のオラオラ系と被りたくない人
- シンプルに乗りこなしたい人
にぴったりです。
燃費がライバル車より負けている
「燃費がライバル車に負けている」と、不満を持つ人もいるようです。
【購入者のクチコミ】
「気になる部分は燃費がカタログでライバルに負けている点です。これは大きくなって重くなったボディにも関係しています。」 「気になる点は、ボディの大きさや室内の広さと引き換えに、モード燃費が下がったことです。」 「カタログスペックでのガソリン車の燃費は先代より悪くなりました。ボディ拡大により重量が増した影響がありますが、せめて同じにして欲しかったです。」 |
今回ひとまわり大きく改良された新型ステップワゴンは、燃費の悪さを気にするユーザーが多く見受けられます。
新型ステップワゴンとライバル車の燃費比較
車種 | ガソリン車 | ハイブリッド車 |
新型ステップワゴン(2022年) | 12.9~13.9km/L | 19.5~20.0km/L |
トヨタ「ノア」 | 15.0~15.1km/L | 23.0~23.4km/L |
トヨタ「ヴォクシー」 | 15.0km/L | 23.0km/L |
日産「セレナ」 | 13.0~13.4km/L | 18.4~20.6km/L |
※カタログ燃費(2023年1月時点)
ライバル車の「ノア」や「ヴォクシー」と比較すると、新型ステップワゴンの燃費性能は劣ります。日産セレナとはほぼ同じ数値。
ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」は、低燃費と静かな走りを両立しています。背の高いミニバンでも安定した走行ができるのも、新型ステップワゴンの魅力です。
ガソリン価格の高騰が続く昨今、ハイブリッドかガソリン車にするかは、しっかり検討して選びたいですね。
グレードに差がありすぎる
新型ステップワゴンのグレード展開はシンプルで、「AIR」「SPADA」の2種類。さらに「SPADA」より上質な「SPADA PREMIUM LINE」が設定されています。
e:HEV SPADA PREMIUM LINE(Wikipedia)
しかし、このグレードに「差がありすぎる」という声が出ています。
【グレードに関するクチコミ】
「AIRの装備があまりに他のグレードと差があり過ぎるので、装備を充実してもらいたい」 「AIRは装備がだいぶ削られていて不満。AIRのフル装備仕様が欲しかった。ブラインドスポットモニターなどの安全装備を削るのは本当に止めて欲しい。」 「最大の欠点は、AIRには主要装備がオプションでも装着できないのが痛いところ。オプションでも選べないのはいかがなものかと感じます。AIRにとっては致命的なミスです。」 |
グレードの違い(具体例)
「SPADA」には、
- 前席シートヒーター
- オットマン
- USBチャージャー
- LEDアクティブコーナリングライト
- ブラインドスポットモニター
- インフォメーション
- パワーテールゲート
といった快適装備と安全装備がプラスされています。これらの装備は「SPADA」専用となっており、「AIR」には標準装備されていません。
しかも、オプション設定もできないため、不満の声が出ているようです。2022年の受注状況を見ても、グレード別の販売比率は、
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にとどまっています。
そのため「AIR」のエクステリアが気に入っても、必要な装備が選べない点が販売に影響していると考えられます。失敗しないためにも、納得のいくグレードを購入しないといけませんね。
高い!
先代よりも新車価格が「高い」ことも懸念材料のひとつ。【325~384万円】
【価格についてのクチコミ】
「お世辞にも安いと言える金額ではないですよね。オプションをつけて、全部で500万円弱まで行ってしまいました。他社のミニバンもほぼ同じなので、今の時代であれば仕方ないのかな、と諦めました」 「高い。正直買い替えを後悔する部分もあるが、先進装備を考えると仕方ないのかもしれない。」 「ファミリーカーに出す金額としては、やはり高いと感じてしまいます。」 |
価格は高いが、「今の時代なら仕方ない」「先進技術を考えると受け入れるしかない」と納得して購入している方の声が見受けられます。近年では、新型ステップワゴンに限らず、新車の価格が高騰しています。
価格高騰の原因は、原材料費や輸送費の高騰、求められる装備、機能の向上があげられます。新型ステップワゴンには、事故につながるヒューマンエラーをなくすための13の安全支援システム「Honda SENSING」が標準装備されています。
このように安全運転システムが整っていることを踏まえれば、納得できる価格帯だと考えます。
わくわくゲートの廃止
2022年の新型ステップワゴンでは、先代で採用されていた「わくわくゲート」が廃止されています。「わくわくゲート」が廃止されたことで、ネット上で「失敗作だ」「ダサい」「前の方がよかった」といった声が出ています。
わくわくゲートの廃止については、賛否両論の意見が出ています。否定派の人からは、
「残念なのは先代で売りだったワクワクゲートの廃止です。便利ですが、リア周りが重くなりコストも上がるので採用を見送ったようですが、惜しい気がします。オプションでも良いので残して欲しかった。」
このように、惜しむ声も出ています。
『わくわくゲートとは?』
「わくわくゲート」とは、リアゲートに設置された3列目シートへのアクセスが可能なサブドアのこと。両方向にバックドアが開き、狭いスペースの駐車場でも荷物の出し入れがしやすい点が特徴です。
画像:HONDA
「わくわくゲート」の廃止は、左右非対称のデザインが不評だったため、新型では採用されなかったとのこと。
新型では、一般的なハッチゲート式に戻されています。スイッチひとつで開閉でき、あらかじめ設定した位置で停止する予約機能もついています。
パワーテールゲート(HONDA)
「従来モデルより開けやすくなった!」というクチコミもありますよ。
その他の不満点
ユーザーのレビュー記事から、その他の不満点を集めました。試乗の際の参考にしてください。
- エンジンボタンとアイドリングストップボタンの位置が離れすぎ
- スマホを置く場所がない
- ライトが完全にオートなので一時的に消せない
- 8人乗りの場合シートが低め
- 静電タッチがなかなか対応しない
- ウインカーの音がダサい
- フロント以外のルームライトが電球
- 安全機能が良すぎて警告音がうるさい
(※ほんの一部のユーザーの声なので、参考程度にしてください)
大きすぎるという声はあるの?
従来型のステップワゴンは、5ナンバーサイズがベースとなっていました。今回の新型ステップワゴンは、全車種において3ナンバー仕様に変更しています。
「大きすぎる」というユーザーの声はあるのでしょうか?まずは、新型と先代のサイズを比較します。
<新型ステップワゴンのサイズ>※ハイブリッド車
AIR | 全長4,800mm×全幅1,750mm×全高1,840mm |
SPADA | 全長4,830mm×全幅1,750mm×全高1,840mm |
SPADA PREMIUM LINE | 全長4,830mm×全幅1,750mm×全高1,845mm |
<先代ステップワゴンのサイズ>
全長4,690mm×全幅1,695mm×全高1,840mm
大きすぎる?
先代の大きさと比較すると、「AIR」の場合、全長が110mm、全幅は55mm大きくなっています。
- 大きすぎるので運転しにくい
- 車体が大きすぎるから駐車場に駐めずらい
車体が大きくなったので、当然上記のような声が予想されますが、実際にはユーザーからこのような声は聞こえてきません。むしろ、大きくなったことで視界が良くなって快適に運転できる!と、いいクチコミが多く見受けられます。
いいクチコミ
「運転席の見晴らし&視界が良くなったこともあり、運転がしやすくなった。隣に座っている人を気にせずゆったりと座れるようになったのも好印象」 「死角も少なく見やすいので女性でも運転しやすいです。」 「ノアより全長が10センチくらい長くなりましたが、運転する上では不便な場面は特にないです。」 |
今まで乗っていた車種がコンパクトなものだと、「大きすぎる」と感じる場合もあるでしょう。新型ステップワゴンには、「パーキングセンサーシステム」が全グレードに標準装備されています。
このシステムは、車両の前後に搭載されたセンサーが、周辺の障害物を検知して警告します。大きすぎる車格で、運転に不安がある方には安心できるシステムですよ。
新型ステップワゴン(2022年)の受注状況
新型ステップワゴン(2022年)の受注状況を見ていきましょう。
- 2022年6月27日(発売約1か月後):2万7000台超
当初の販売計画は月に5000台、5倍以上の好調な立ち上がりです。こうした受注状況を見ると、新型ステップワゴンが多くのユーザーに受け入れられていることが分かります。
新型ステップワゴンが登場した5月から12月までの合計販売台数は30,956台。同じ期間、ノアが41,076台、ヴォクシーが39,300台、セレナが35,776台です。
さらに、タイプ・グレード別の受注状況は以下の通り。
【タイプ・グレード別受注状況】※人気順
- 「SPADA」(e:HEV)…35%
- 「SPADA PREMIUM LINE」(e:HEV)…24%
- 「SPADA」(ガソリン)…20%
- 「AIR」(e:HEV)…8%
- 「AIR」(ガソリン)…7%
- 「SPADA PREMIUM LINE」(ガソリン)…6%
【色別受注状況】※人気順
<AIR>
- プラチナホワイト・パール…41%
- フィヨルドミスト・パール…29%
- クリスタルブラック・パール…15%
<SPADA>
- プラチナホワイト・パール…46%
- クリスタルブラック・パール…28%
- トワイライトミストブラック・パール…12%
<PREMIUM LINE>
- プラチナホワイト・パール…50%
- クリスタルブラック・パール…26%
- トワイライトミストブラック・パール…13%
ライバルと比較すると価格面や燃費に不安要素があるものの、ハイブリッド車の受注状況が増加しており、多くのユーザーから厚い支持を集めています。
まとめ
「新型ステップワゴン(2022年)は失敗作?ダサい?大きすぎる?受注状況は?」というテーマに基づき、解説しました。「失敗作」「ダサい」といった声は外野からの評価がほとんどです。
実際に購入した方からは失敗した、後悔したという声はありません。また5ナンバーから3ナンバーになり、車体がひとまわり大きくなりましたが、オーナーのみなさんからは「大きすぎる」「運転しにくい」といった声は聞こえてきません。※試乗した人でそういう声はありますが。
ノア、ヴォクシー、ステップワゴンに続いて、セレナもフルモデルチェンジした2022年。新型登場が相次ぐミニバン市場は、さらに盛り上がりをみせています。※デリカD:5はいつになるのか・・・。
あなたにぴったりのクルマ選びができることを願っています。ご覧いただきありがとうございます。
【2023年5月24日追記】ホンダが2026年シーズンにF1復帰:アストンマーティンとタッグ
項目 | 詳細 |
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発表日 | 2023年5月24日 |
会社 | 本田技研工業(ホンダ) |
発表内容 | 2026年シーズンからF1世界選手権に参戦 |
パートナーシップ | アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ・ワン・チームにパワーユニット供給 |
三部敏宏社長のコメント | 「F1への参戦は、電動化パワーユニットにおいてホンダがトップであることを示す絶好の機会」 |
F1からの撤退 | 2021年シーズン後 |
F1への復帰 | 2026年シーズンから |
復帰理由 | F1がカーボンニュートラルを目指すホンダの方向性に合致、エンジンとモーターの出力比率変化により電動部分が重要に |
新パートナー | アストンマーティン |
ローレンス・ストロールのコメント | 「ホンダとアストンマーティンF1は同じDNAを持っている。ホンダとのパートナーシップは、アストンマーティンがF1のタイトルを獲得するための“最後のピース”である」 |
パワーユニット開発とレース運営 | ホンダ・レーシング(HRC)が全てを担当 |