ストラットタワーバー|車検は?|メリット・デメリット|効果・工賃

タワーバー・ストラットタワーバー・交換・メリット・デメリット・車検・工賃・費用

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画像:Wikipedia

【記事丸わかり】

  • ストラットタワーバーとは:
    • サスペンションの形式がマクファーソン・ストラット方式の車に装着するパーツ。
    • サスペンションの左右の付け根に橋を架けるように取り付け、ボディーのねじれ剛性を向上させる。
  • 車検対応:
    • 新車時に非装着の車に後付けした場合、車検適合品であれば問題なく車検は通る。
    • 車検の保安基準では「軽微な装備品」として扱われる。
  • メリット:
    • ボディーのねじれ剛性が向上し、高速コーナリング時に狙った通りのコーナリングが可能。
    • 車線変更時にハンドルの応答がクイックになり、効果が実感できる。
  • デメリット:
    • 衝突安全性の問題があるため、新車には標準装備されていない。
    • 衝突時に衝撃が広がり、乗員への衝撃が強くなる可能性がある。
  • 乗り心地への影響:
    • 乗り心地はやや硬めになるが、運転の楽しさが増し、ハンドルの感触がシャキッとする。
  • 料金・工賃:
    • 売れ筋の価格帯は10,000円~25,000円。
    • 工賃は5,000円~10,000円で、総額は15,000円~35,000円が相場。
  • 新車時に装着されていない理由:
    • ボディー剛性が高まるが、衝突安全性が高まるわけではないため。
  • 公道での使用:
    • 公道でスポーティーに走りたい場合には、ストラットタワーバー装着のみでも十分効果を実感できる。
  • スポーツカーへの装着:
    • 一部のスポーツタイプの車種には最初から装着されているものもある。
  • タワーバーの効果:
    • 高速道路での車線変更やカーブ走行時に、車体の安定性が向上する。

⇒⇒剛性補強は無意味!?ストラットタワーバーの効果とは?

サスペンションの左右の付け根に橋渡しするように取り付けるストラットタワーバーですが、どんな効果があるのでしょう?

車検は通るのか、取り付け工賃は・・・など解説しています。

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2023年1月26日

ストラットタワーバーとは

サスペンションの形式がマクファーソン・ストラット方式の車に装着するパーツです。

サスペンションの左右の付け根に橋を架けるような形で取り付けるつっかい棒※※※※※のようなものです。

これをつけることにより、ボディーのねじれ剛性が飛躍的に向上します。

カーレースに参加する人、公道をスポーティーに走りたい人にはおすすめのチューニングパーツです。

車検は通る?

新車時に非装着の車にストラットタワーバーを後付けした場合、そのタワーバーが車検適合品であれば問題なく車検は通ります。

ストラットタワーバーは、車検の保安基準においては、「軽微な装備品」として扱われ、基準を満たす製品であれば車検はOKです。

具体的には、次の基準を満たせば車検をクリアーします。

  • 取り付けた際に車両重量の±50kgの範囲内に収まること(小型自動車・軽自動車)
  • 取り付けた際に車両重量の±100kgの範囲内に収まること(普通自動車・大型特殊自動車)

上記以外にもサイズの基準がありますが、ストラットタワーバーはサスペンションに橋渡しするパーツであり、ボディーからはみ出すことはありえないので、この点はノープロブレムです。

メリット:どんな効果が?

サスペンションの付け根にタワーバーを橋渡ししてボルトで固定すると、ボディーのねじれ剛性が向上します。

高速コーナリングをした際、通常はサスペンションが沈み込むだけでなくボディーにもねじれが生じます。

しかし、タワーバーを装着すると、ボディーのねじれは最小にとどまり、Gはサスペンションに集中します。

これにより、いわゆるon the railのコーナリングが可能になります。狙った通りのコーナリングが実現されます。

ただし、サーキット走行などの限界域のコーナリング速度では、純正のスプリングでは沈み込みすぎ、ボディーのロール角はタワーバー非装着時より大きくなります。

そこでスプリングやショップアブソーバーもチューンアップしたものに交換する必要があります。

あくまでも公道でちょっとだけスポーティーに走らせたいという場合なら、タワーバー装着のみでも問題なくキレのいい走行感覚を味わえます。

実際、ストラットタワーバーを装着すると、高速道路で車線変更する際など、ボディーがよじれないのでハンドルの応答がクイックになり、効果は明白に実感できます。

デメリット:新車時に装着されていない理由

ストラットタワーバーがメリットだらけであるなら、どうして新車には初めから装着されていないのだろう、という疑問がわくはずです。

もちろんそれには理由があります。

ストラットタワーバーを装着するとボディー剛性が高まりますが、これは衝突安全性が高まることとイコールではありません。

自動車は、基本的にキャビン部分(人が乗る部分)は強固に固め、それ以外の前と後ろは意図的に壊れやすく作られています。

前後で衝突があった場合に、ふにゃっと変形することで衝撃を吸収し、それによりキャビン部分を守ります。

タワーバーは、ねじれ剛性が向上していて、衝突した際の壊れ方が不十分になる可能性があり、かえって乗員への衝撃を強めるケースが考えられます。

また、たとえば道路上のキャッツアイなどを右のタイヤが拾った場合、純正のボディーなら、仮にボディーに変形が発生してもその変形は右側サスペンションの周辺だけにとどまります。

しかし、ストラットタワーバーがあることで、右の衝撃が左に伝わり、結果として左右両方に衝撃を広げてしまうケースがあります。

こうした点が新車時に純正品としてストラットタワーバーが装着されない理由です。※スポーツタイプの車種には最初から装着されているものもありますが

乗り心地への影響

新車時に非装着の車にストラットタワーバーを装着した場合、乗り心地にどんな影響があるでしょう?

「乗り心地」を、単純に当たりが硬いか柔らかいかだけで判断するなら、タワーバーを装着するとやや硬めの乗り心地になります。

それは、タイヤからの入力が、非装着の場合はサスペンションとボディーに分散されるのに対して、タワーバーを装着するとサスペンションに集中するからです。

単純に硬いか柔らかいかでいうならそういうことになりますが、しかし、「乗り味」とか「運転の楽しさ」という観点で見るなら、タワーバーを装着すると車の魅力がより一層高まります。

一言で言うと、乗り味が「シャキッ」とキレのいいものに変わります。

ハンドルを切る際の感触が、ぼんやりあるいはモヤっとしたものから、すっと晴れ渡ったような抜けのいいものになります。

装着することのデメリットも上記のようにありますが、試してみる価値は大いにあるチューニングパーツだと思います。

料金・工賃

ストラットタワーバーの売れ筋の価格帯は10,000円~25,000円くらいです。

これに工賃が5,000円~10,000円ほどかかります。

したがって、部品代と工賃の総額は、15,000円~35,000円が相場です。

もちろん、他のパーツ同様に、高級素材を使った製品(軽量で剛性が強い)は上記の2倍も3倍もします。

けれども、安いものでも効果はじゅうぶん実感できますよ。

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