ノッキングの原因はプラグの劣化?交換費用は?
たとえば車を発進させようとアクセルを踏み込んだところ、エンジンルームからカラカラとかカクカクといった音と振動が発せられることがあります。そのままスピードに乗って定速走行になると気にならなくなりますが、また信号待ちからの発進時などにカラカラ音がして、場合によっては車が止まってしまうこともあります。
これはノッキングと呼ばれる現象です。
ノッキングとは、エンジン内部において未燃焼混合気が自己着火する異常燃焼のことです。ベストなタイミングで混合気が爆発するのではなく、不整脈のようにズレたタイミングで不完全な爆発を繰り返す現象、これがノッキングです。
ノッキングの原因は様々ですが、その一つにスパークプラグの劣化があります。ただし、ディーゼルエンジンはプラグを使わないので、ガソリンエンジンに限られます。
さて、そのプラグですが、エンジンの燃焼室において点火プラグに高圧電流を流し、先端の電極間で発生させた火花によって混合気に着火し、爆発を起こし、ピストンを動かして、それが車を動かすエネルギーに変換されていきます。
火花を発するプラグの電極部分は、常時高圧高温にさらされ、少しずつ消耗していきます。
したがって、プラグが原因でノッキングが発生しているケースでは、プラグを交換する必要があります。
プラグの交換時期と交換費用
一般的なプラグで20,000キロ前後、白金プラグやイリジウムプラグで100,000キロ前後が交換時期となります。※耐久性に関しては製品によりかなりバラつきがあります
交換費用(プラグ代+工賃)は、イリジウムプラグの場合で4本で8,000円~10,000円くらいです。
イリジウムプラグが1本1,000円くらいから入手でき、交換工賃が1本あたり1,000円~1,500円ほどなので、4本では上記金額になります。
一般的なプラグと白金プラグやイリジウムプラグとの価格差はそれほどありませんから、どうせなら一番性能のいいイリジウムプラグにしたほうがいいと思います。
ノッキングの原因:プラグ以外の原因は
ノッキングはプラグの劣化以外にも様々な原因が考えられます。以下を参考にしてください。
- エンジンの燃焼室内に燃えカスであるカーボン等が許容量を超えて堆積している:買い物等近距離の走行を繰り返すとカーボンが蓄積しやすくなる。ある程度のカーボンは燃料添加剤で除去できます。
- エンジンへの吸気温度が高すぎる場合
- エンジンそのものが異常な高温になっている場合:だからオーバーヒートになるとノッキングが発生します。
- 燃料供給の量が不足している
- オクタン価の低いガソリンを使用している:ハイオク指定の車にレギュラーを入れている場合など
- プラグの点火時期が早すぎる場合
このように様々な原因があるのですが、ズバリ不具合箇所を特定するのは私たち一般のドライバーにはまず無理です。
ディーラーや修理工場に持ち込んでプロの診断を受けたほうが安心だと思います。
下記の記事も参考になさってください。
ご覧いただきありがとうございました。